易しい問題を確実に解く。これは今も中学受験の鉄則です。

2008 年 11 月 21 日

 前回ご紹介したエピソードが示唆することは、少なくないように思います。広島の中学以外にも行きたい学校があるのならともかく、そうでなければ広島の入試に出ない問題に取り組むことにさしたる意味は見出せません。得点力を上げるための勉強は、著しい時間とエネルギーを子どもに使わせ、小学生としての健全な成長の妨げになるおそれがあります。広島のほとんどの中学校は、基礎内容を中心に出題しますから、理解の及ばない難しい問題に取り組む必要はないのです。

 また、広島の中学入試に出る問題の全てに正解を得ようとする必要もありません。ほとんどの中学校の入試では、6~7割正解が得られれば合格できるのです。中学入試では、「いかにして全ての問題を解くか」ではなく、「解かなくても構わない問題はどれか」という発想こそ必要なものです。余裕をもった勉強で、合格ラインよりはるかに上の得点をあげられるのならそれに越したことはありません。しかし、無理に得点力を上げたとしても、それは中学進学後の学力形成においてさしたるアドバンテージにはなりません。

 未熟さの残る小学生の受験に必要なのは、高得点をあげて合格することではなく、余力を失わずに入試をクリアすることであり、先々の学力形成の支えになる学習方法や基礎学力を備えておくことです。入試では、易しい問題を確実に解き、合格に漕ぎつければ十分なのです。

 こうした考えは、現在の中学入試においてもまったくそのまま通用するものです。実際、私たち家庭学習研究社は、今もこのような方針を掲げて指導にあたり、昔と変わらぬ成果をあげています。


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