2009 年 2 月 3 日 のアーカイブ

中学入試が終わりました

2009 年 2 月 3 日 火曜日

 1月22日の解禁日より始まった広島県西部地区の中学入試ですが、早いもので1月末にはすべての日程を終えました。すでに、合格発表も終了しています。

 中学入試に関わる学習塾にとって、毎年の中学入試における合格実績は生命線の一つです。したがって、受験シーズンが近づくと、どの校舎も緊張した雰囲気に包まれます。ただし、受験生はまだ小学生です。入試直前まで、あっけらかんとした表情で塾にやってくる子どもも少なくありません。

 それでもさすがにいざ入試会場に立つと、表情が一変する子どももいます。「先生、緊張してきた。どうしよう・・・・・・」と、不安げな様子を見せることもあります。

 そんな小学生の受験ですから、入試当日は指導担当者の大半が会場に早朝から出向き、担当クラスの子どもたちを集めては声をかけ、リラックスさせたり、気合いを入れたりと、最後の最後までケアを怠らないようにしています。これは、どの学習塾も同様で、その結果中学入試の会場は受験生や保護者とともに、学習塾関係者でごった返します。この雰囲気は独特のもので、おそらく中学入試ならではのものであろうと思います。

 さて、当社会員の子どもたちの中学入試結果ですが、男女ともほぼ例年と同様の合格状況です。詳しくは、HP上で公表しておりますのでご確認ください。

 先ほども書きましたが、学習塾にとって入試での合格実績は存亡に関わるほど重要なものです。ですから、入試結果がよければ嬉しいものです。では、「そんな年はさぞ活気づき、塾の中はお祭り騒ぎのような状態になるだろう」と思われるでしょうか。

 実は、決してそのようなことはありません。毎年のことですが、入試は水物だということを実感させられる結果が後を絶ちません。「えっ、この子が?」と驚くような大ヒットもありますが、その一方で「何で、優秀な○○君が・・・・・・」「○○さんが、受からないなんてどうかしている」など、言葉を失うような残念な結果に終わる子どもも必ずいるものです。ですから、入試終了後は、「悲喜こもごも」といった雰囲気に包まれるのが常であり、これはどの校舎も同じです。

 受験生は当社の校舎に通う子どもたちだけではありません。どの塾の子どもたちも、合格を夢見てがんばっています。そんな中で決まる入試結果ですから、「全員合格」は果たせぬ夢なのかもしれません。しかし、受験生をお預かりする以上、それをめざすのがプロというものです。2月14日には、新年度の5・6年部講座が開講します。指導を担当する者は、「来年こそ、子どもたち全員の夢が叶いますように」という熱い思いを胸に、新たな出発をしていくことでしょう。

 入試に鑑みて、もう一つつけ加えたいことがあります。入試結果とともに、私たちがこだわっている指導の成果があります。そしてそれは、子どもたち全員の努力に応じて必ず平等にもたらされるものです。それは、中学入試をめざした学習生活で培った「学習習慣」「学習姿勢」です。

 たとえば、毎日の学習を計画に沿って着実にやり遂げていく「計画性」や「学習習慣」。これらは、どの中学校に進学しようとも、ますます必要になってくるものです。

 また、授業の前に下調べをしたり、授業後にはおさらいをしたりする姿勢も、身につけておけば先々大変効力を発揮するものです。いわゆる「予習・復習の習慣」ですが、これらは中学生になってから身につけるのは意外に困難だと言われています。ですから、中学受験のプロセスで子どもたちに定着するよう指導しています。

 さらには、授業を大切にし、授業で必要な情報を取り入れながら勉強していく姿勢を身につけておくことも、先々学力を伸ばしていくうえで重要なことです。この点を踏まえ、私たちは一貫して子どもの聴く耳を育て、集団指導で成果をあげられる子どもたちの育成に向けて努力しています。

 合格の夢が叶っても、叶わなくても、この先努力の必要性は変わりません。その努力を惜しまない姿勢、努力が実を結ぶような勉強法の体得は、すべての子どもに可能なことです。私たちは、それらを保障することも学習塾としての使命であると認識しています。

LINEで送る
Facebook にシェア
Pocket

カテゴリー: ごあいさつ, 中学受験, 家庭学習研究社の理念