中学受験のための塾通いは、いつからがよいの?

2009 年 10 月 5 日

「中学受験を考えているのですが、いつから塾に通ったらよいのでしょうか」――こんな質問や相談をよく受けます。

 それに対して、「いついつからがよいです」という具体的な返事をするのは難しいものです。なぜなら、お子さんの学力状態、体力、他の習い事などの数や時間的な負担、塾への通学に要する時間、家族の送り迎えの可否、お子さん自身の意志など、通塾開始時期を判断するうえのさまざまなファクターは、家庭によって随分違っているからです。

 そこで、中学受験準備のための塾通いの現状について、弊社の例を簡単にご紹介してみましょう。多少は参考になるのではないかと思います。

  1. ・4年生から通塾を始める・・・・・・・・・6割強
  2. ・5年生から通塾を始める・・・・・・・・・3割ぐらい
  3. ・6年生から通塾を始める・・・・・・・・・1割弱

 大雑把に言って、大体こんな具合です。今のところ、全体の半分以上のお子さんは、4年部の開講時(一部は、4年部の夏期もしくは後期開始時)から通塾を始めています。10年以上前には、4年生からと5年生からとは拮抗しており、半々程度であったと記憶しています。

 では、「5年生からでは、ハンディが大きいのか」「6年生からでは遅すぎるのか」という質問を受けるかもしれませんね。しかしこれも、一口にはお答えしにくい質問です。勉強への意識や構えがしっかりとしており、決めたことをちゃんとやっていけるお子さん、学校で学習している内容を高いレベルでやりこなしているお子さんは、5年生から通い始めてすぐさま学年でトップランクの成績をあげる例もかなりあります。

 また、少数ですが6年生から受験勉強を始めるお子さんもいます。正直申し上げて、6年生からの受験対策はお子さんにとってかなりの負担になります。しかしながら、「みんなより遅れて出発したのだ」という気持ちが勉強への真剣さや集中力につながり、最終的にトップランクの私学に合格するようなケースもあります。ただし、実際のところ、、6年生から入会されるお子さんの多くは6年生から受験勉強を始めたということではなく、以前は別の塾に通っておられたお子さんであるケースのほうが多いようです。

 ここまでを読んで、「いつから通えばいいのか、ますますわからなくなった」と思われるかたもおられるかもしれませんね。そんなかたには、次からの説明を参考にしていただきたいと思います。

 弊社の中学受験指導は、4年生からの3年間を原則としています。なぜ3年間かというと、「広島の私立・国立の最難関中学に合格できる学力を養うのに、どうしても3年間必要だ」という意味ではありません。中学受験をめざすのは、小学生のお子さんです。小学生の場合、学力形成以前の部分をまずは整備する必要があります。すなわち、小学生が受験生活を送るにあたっては、生活習慣の自立であるとか、行動の自己管理であるとか、習い事やスポーツなどとの兼ね合いを調整するとか、勉強をやって成果をあげられる状況を少しずつ固めていく必要があります。5年生や6年生になってから受験勉強を始めると、そういった面への配慮をする余裕がなかなかつくれません。その意味において、4年部の1年間があるのは、ゆとりある受験生活を実現するうえで大きな役割を果たしてくれます。

 また、算数は教科書と入試問題の内容的なギャップが大きく、入試で得点差のつきやすい教科です。入試問題に対応できる応用力を備えるには、早めに教科書範囲の学習を終え、入試問題と教科書の間に存在するギャップを埋めていかねばなりません。そこで弊社では、4年生から算数の指導を開始し、少しずつ教科書の先取りをしていきます。

 ちなみに、4年生の秋口には5年生の教科書範囲に移行します。また、6年生の教科書範囲の学習は、単元によっては5年生の6月頃学習を開始するものもあります。そして、6年生の4月末に小学校課程の全範囲の学習を終了します。

 また、「鶴亀算」「過不足算」「流水算」などは現在の教科書では扱われていませんが、中学入試では出題されています。こうした単元の基礎を学ぶ期間を確保するためにも、学校の進度よりも早くカリキュラムを消化しておくことが求められるのです。

 以上のように、弊社が中学受験指導を4年生から行っているのは、「4年生の1年間を、受験態勢を整えるための助走期間とする」とともに、「算数における、入試問題と教科書のギャップを埋め合わせる期間を確保する」という理由に基づいています。

 ですから、弊社の教室への通学をいつからにするかは、こうした点を勘案し、ご家庭やお子さんの状況に合わせて決めていただければよいと思います。いずれにせよ、弊社のどの教室においても、お子さんをお預かりした時点から最善の受験対策ができるよう、精一杯努めさせていただきます。


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