2010 年 1 月 19 日 のアーカイブ

ジュニアスクールの「説明会」を実施します

2010 年 1 月 19 日 火曜日

 家庭学習研究社には、小学校1~3年生を指導する低学年部門があるのをご存知でしょうか。この部門は、「ジュニアスクール」という呼称のもとに活動しており、4~6年生対象の中学受験部門とは別組織で運営されています。指導担当者も両方を兼ねることはなく、ジュニアスクールでは低学年専門の指導担当者が授業を行っています。

 さて、そのジュニアスクールですが、このたび2010年度の講座の会員募集にあたり、「説明会」を開催いたします。約1時間半を使って、「ジュニアスクールが、家庭学習研究社の一翼を担う存在として、どのような方針のもと、どのような枠組みで、どのような指導をしているのか」を保護者の皆様に詳しくご説明します(詳しくはこちらの紹介ページをご覧ください)

 小学校低学年の塾というと、「早期教育型」の指導を連想されるでしょうか。学習を先取りし、いち早く受験態勢をつくっていくような指導のイメージをもつ方もおられるかもしれません。

 しかしながら、こうした勉強をした(させられた)ために、学力を積み上げていくうえで大事なものを失っているお子さんも珍しくありません。たとえば、幼稚園児の頃から「面積の問題は縦×横」という解法パターン覚え込む勉強をしているお子さんがいます。そういうお子さんは、面積の単元が出てくると、「もうわかってる」と言い、肝心な「なぜ縦×横で面積が求められるのか」という理屈をわかろうとしません。

 低学年の頃は、そういうやり方でもテストで得点をあげることはできます。そこで、親も「自分の子は勉強ができる」と思い込みがちです。しかしながら、高学年になるにつれて、そういう型を覚えるだけの勉強では歯が立たなくなります。たとえば、先ほどの面積を扱う課題においても、単純に縦×横で求められる面積課題などほとんど出てこなくなります。その結果、平面における広さの概念を一から学んだお子さんが乗り越えられる壁を、いつまで経っても乗り越えることができません。

 このように、勉強というものは、「理屈を知りたい」という探求心を満足させることを基本におくべきです。「形式的に答えにたどり着けばよし」とする勉強ばかり子どもにさせていると、やがて伸びるものも伸びなくなってしまう恐れがあります。

 こうした点に鑑み、「将来、学力を開花させるために必要な学習とはどのようなものか」を吟味しながら、学力の確かな基礎を身につけたお子さんを育成しようという趣旨で設立したのが「ジュニアスクール」です。

 ジュニアスクールは、週1日の通学を原則としています。通学日には、算数と国語の授業(3年生では、「音読」などの補助授業もあります)を行います。あとの6日間のうち、日曜を除く5日間は「家庭学習」の日とし、そのための教材を提供しています。

 まず、「授業」ですが、1・2年生はクラス定員を12名、3年生は15名とし、できるだけ子どもたち一人ひとりに目配りの行き届いた指導をするよう心がけています。低学年までに配慮すべきは、訓練でテスト対応力をつけることではなく、授業に積極的に参加し、必要な情報を取り入れながら、自分で考えて納得していく姿勢を築くことです。そのため、教え込むのではなく、子どもに考えさせる授業の実践に努めています。

 また、「家庭学習」は、先々自学自習の姿勢を築いていくうえでの流れをつくる意味においても大変重要なものです。ただし、まだ低学年ですから無理をさせないよう、算数と国語合わせて1日30~40分でできる程度のプリント課題を配布しています。低学年のうちは、親が勉強のフォローをする必要があるのを踏まえ、そのためのガイドも添付しています。

 説明会当日は、週1日の「授業」と、週5日の「家庭学習」の組み合わせの学習を通じて、子どもたちにどのような学習体験を提供し、どのような学力を身につけさせようとしているのかをご説明します。

 また、子どもの知的ポテンシャルは、小学校低~中学年までの子育てと密接なつながりをもっています。親はどういう点に配慮すべきか。それはなぜか。こうした重要なテーマについてもお話しさせていただきます。

 「早くから子どもに無理な勉強はさせたくない。しかし、先々中学受験を視野に入れたうえで、必要な準備だけはさせておきたい」――このように考えておられるおとうさんおかあさんが、「どうすればよいのか」について見通しを得られる機会にしていただけるお話ができればと思っております。

 ご夫婦での参加も大歓迎です。そのため、土曜日の開催といたしました。会場や日時等につきましては、当HPの案内でご確認ください。

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カテゴリー: ジュニアスクール, 家庭学習研究社の理念, 行事のお知らせ