お子さんのコミュニケーションのタイプは?

2012 年 9 月 17 日

 先日図書館で、コーチングに関する本を手に取ってみていると、面白そうなことが書いてありました。人のコミュニケーションのしかたを4つのタイプに類型化し、円滑な人間関係を築くうえで活かそうというものでした。早速借りて読んでみました。今回はそれをご紹介してみましょう。

 人間の性格や人との関わりのしかたは十人十色であり、いささか乱暴かもしれません。この本の著者自身、そのことを十分理解したうえで書いておられます。自分や子どものコミュニケーションのタイプの特徴を大枠で捉えておくと、円滑な人間関係の形成にとても役立つというのです。中学受験生の家庭なら、お子さんがストレスを溜めることなく、前向きな気持ちを維持してがんばれる雰囲気を築くうえで参考になるかも知れません。

 以下は、その4つのタイプについての説明を、本からほぼそのままご紹介したものです。

●人間のコミュニケーションのタイプ

1.コントローラー型(自己主張は多め・感情表現は少なめ)

 ・自分で判断したがる
 ・目標達成に邁進する
 ・人間関係よりも課題をこなすことを優先する
 ・結論を急ぐ
 ・人をコントロールしたがる
 ・自ら進んで、戦いの渦中に入る
 ・自分の弱さを見ないようにするため、人を責めることがある

2.プロモーター型(自己主張は多め・感情表現も多め)

 ・アイデアが豊富で創造的
 ・細かいことは気にしない
 ・新しいことを始めるのが好きだが、飽きっぽい
 ・楽しいことが好きで、人を笑わせることに夢中になる
 ・人を仕切るのが得意
 ・ほめられるといくらでも調子が出る
 ・とにかくよく話す。人の話をあまり聞かない。

3.サポーター型(自己主張は少なめ・感情表現は多め)

 ・人を援助することが好き
 ・温かく、穏やかな印象を与える
 ・何かを決めるのには時間がかかる
 ・計画や目標を決めることにはあまり関心がない
 ・課題をこなすことより、人を優先する
 ・気配りがあり、人の気持ちに敏感
 ・争い・いざこざを避ける

4.アナライザー型(自己主張は少なめ・感情表現も少なめ)

 ・情報をたくさん集めてものごとに取り組む
 ・計画を立てるのが好き
 ・客観的で冷静な印象を与える
 ・失敗や間違いがきらい
 ・慎重に人と関わる
 ・人は好きだが、大人数は苦手
 ・傍観者になっていることが多い

 「自己主張」と「感情表現」という二つの組み合わせに基づく分類は、どういう経緯で考えられたものか知りませんが、とても面白いと思いました。ちなみに、筆者は広報の仕事を長年担当し、人集めや、人の前で話すという仕事を繰り返しているうちに、自分自身が変わっていきました。おそらく、傍目にはコテコテの「プロモーター型」の人間に見られているだろうと思います。筆者の友人には、典型的な「アナライザー型」の人間もいます。この分類には説得力があると思いました。

 ご自身がどのタイプ(に近い)か、まずは振り返って見てはいかがでしょうか。そして、次はお子さんです。お子さんは、どのタイプにあたるでしょうか。それを掌握していれば、受験にまつわる親子の言い争いやいさかいを未然に防げるでしょう。また、子どものやる気増進に向けて、効果的なアプローチもできるのではないでしょうか。

 たとえば、1のタイプの子どもには、命令をしたり、くどくど指示を出したりするのは禁物でしょう。反発を招くだけです。本人のプライドをうまく活かし、「自分で考えてやっている」という意識をサポートすれば、「コントローラー型」のよさが活かされるのではないでしょうか。

 また2のタイプには、ほめてその気にさせる、子どもの考えをしっかりと聞いてやるなどの対応が効果をもつでしょう。3のタイプなら、じっくりと話し合い、具体的な目標をもたせ、実行のプロセスを常に見守りながら、適宜ほめてやるのがよいかも知れません。

 このように、親は自分自身のタイプ、子どものタイプがそれぞれどれに近いかを知っていれば、子どもに対処する場合に、自分のどこを自制したりコントロールしたりすべきかもわかってきます。基本的に、子どもは親が自分を見守ってくれ、自分にOKサインを送ってくれることを望んでいます。それを基調としながらも、いけないときに子どものタイプにあった対応をしてやることを考えればよいのだと思います。

 今回の記事が、そういった意味で少しでもお役に立てばうれしく思います。
 


カテゴリー: 子育てについて, 家庭での教育

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