2013 年 2 月 4 日 のアーカイブ

入試が与えてくれた宝物

2013 年 2 月 4 日 月曜日

 入試を終えた受験生家庭では、受験生本人は無論のこと、おとうさんおかあさんはほっと一息ついておられるのではないかと思います。

 長い受験生活を通して、お子さんは自分でも気づかない様々な面において成長されたことでしょう。今日は、以前弊社の会員募集チラシに掲載した記事をご紹介してみます。入試を終えた受験生のみなさんに向けたメッセージです。

 もし、この記事に目を留められた受験生家庭があったら、よろしければお子さんと一緒にお読みいただくとうれしいです。また、これから受験する家庭におかれては、受験の意義について考えるきっかけにしていたければと思います。

  中学入試めざして、長い間がんばってきたきみたち。早いもので、本番はあっという間に終わってしまったね。入試では全力を尽くせたかい?  それとも、緊張がほぐれないまま終わってしまった?

 毎年のことだけど、入試ではよい結果を得た人と、残念な結果に終わった人がいる。念願叶った人は、自分の力で得た合格なのだから、大いに自信をもっていい。胸を張って、これからもがんばろう。 一方、合格が得られなかった人はどうだろう。入試に挑戦したことは無駄だったのだろうか?

 入試を終えたきみたちに私たちは言いたい。“入試に挑戦した経験は、結果に関わらずきみたちの宝物なんだ”と。「えっ、失敗したのに?」と不思議に思う人もいるだろう。しかし、こう考えてみたらどうかな。受験の収穫には、見えるものと見えないものがある。「合格」は形になって見える。しかし、君たちが得たものはそれだけだろうか?

 受験生活を振り返ってごらん。暑い日も、寒い日も、きみたちは一生懸命勉強に打ち込んできた。そこで得たものがあるだろう? 残念ながら、それらは成果として今すぐには見えてこない。たとえば、努力をコツコツと継続する姿勢、一生懸命考えて問題を解決したときに味わった喜び、苦手克服に取り組んで得た手応え・・・。今は実感できないだろうけど、それらは、きみたちの明日を支える力になる大切なものなんだ。

 中学入試合格の夢は叶わなかったけれど、やがて大学受験では素晴らしい結果を得た先輩たちはたくさんいる。そういう先輩は受験での反省点を悔い改めたり、無念の思いをバネにがんばったりしたのだろうけど、それだけじゃない。受験生活で培った何かが、中学進学後の飛躍を支えたのだとも言えるだろう。不十分な勉強で幸運を得ても、もしその人が反省しなければ先は危うい。そういう人は、往々にして中学進学後も努力をしない。そうして、やがて大きな壁に突き当たってしまう。

 中学入試では、勝者も敗者もない。入試の経験を、これから待ち受ける人生でどう活かし、どのように成長していくか。それによって、中学入試への挑戦で得た真の成果も見えてくるだろう。人生は長い。きみたちが歩む学問の道は、今始まったばかりなんだよ。当面の進路に満足がいくかどうかは、さしたる問題ではなかったことに、いずれきみたちも気づくだろう。受験で最高の結果を得た人も、残念無念の思いを噛み締めている人も、明日からの一歩はその意味では同じだ。

 受験までにたどった道を、もう一度振り返ってみよう。きっと、きみたちを飛躍に導く手がかりが見つかるはずだ。中学に進学したら、それをもとにやるべきことを着実にやっていこう。真摯に学ぶ姿勢を貫けば、きみたちの内なる可能性が応えてくれる。そう、自分の人生は自分で切り開くんだ! きみたちなら、きっとできるよ!!

 ☆保護者のみなさまへ

 受験生活を最後まで乗り切ったお子さんを、何はさておき誉めてあげてください。また、親としては“見守る”ということがどんなにもどかしく辛いことかを味わわれたのではないでしょうか。本当にお疲れさまでした。お子さんには、まだまだ親の力添えが必要です。でも、ちょっぴり逞しくなったわが子に、眩しさを感じておられませんか? それも受験の成果ですね。残念な思いをされている方もおありでしょうが、決まった進路を受け入れ、お子さんが希望に胸を膨らませて次のステージに立てるよう配慮してあげてください。お子さんが人生の主役を堂々と演じられるかどうかは、ひとえにおとうさんおかあさんの愛情と励ましにかかっているのですから。僭越ですが、そのことをお願いしたいと思います。お子さんの、そしておとうさんおかあさんのこれからのますますの発展を、心よりお祈り申し上げます。

 

 入試を終えていちばんホットされているのは、おそらくおかあさんであろうと思います。なぜなら、おかあさんがしておられたことこそ、いちばん骨が折れてストレスが溜まる役割だったと思うからです。ほんとうにお疲れさまでした。おとうさんには、ぜひおかあさんに心からのねぎらいの言葉をかけてあげていただきたいと思います
 

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カテゴリー: がんばる子どもたち, ごあいさつ, 中学受験, 家庭学習研究社の特徴