2014年度中学入試 受験校・進路選択の状況

2014 年 2 月 6 日

 中学入試を終え、合格発表後の入学手続き期間もほとんどの中学校が締切日を過ぎました。したがって、補欠の繰り上げ合格もほぼ収束しつつあるようです。

 弊社の各校には、連日受験生から「合否結果と進学先」を記した報告書が届いています。もうしばらくすると、ほぼ全員の進路が掌握できると思います。今回は、受験校の選択状況と、現在わかっている進路選択の様子について簡単にご報告しておこうと思います。なお、弊社は会員家庭の受験校の決定には関与していません。したがって、塾の意向が入り込まない、ありのままの受験校選びの様子がわかるので、これから受験されるご家庭の参考になるのではないかと思います。

 かつて今よりもはるかに児童数が多く、中学受験での合格をめぐる競争が激しかったころには、受けられる限りの中学校を全て受験するような例も少なくありませんでした。5校以上受験するような子どもも珍しくなかったほどです。

 しかしながら、近年は随分違った様相を呈しています。今年の受験者の受験校選択状況を簡単にご報告すると、いちばん多かったのが3校受験で、次が4校受験、その次が2校受験でした。これは男女とも同じ傾向でした。この3つが大半を占め、5校以上の受験はわずかで、なかには1校しか受験しない受験生も見られました。

 ただし、同じ3校受験でも受験校の組み合わせはいろいろです。学力に覚えのある受験生の場合、男子なら「広大附属・学院・修道」が代表的パターンで、いちばん多いのは、「学院・修道・プラス私学1校」のパターンです。女子なら、「清心・広島女学院・プラス私学1校」もしくは、「広島女学院・プラス2校」のパターンが代表的です。女子の場合、広大附属は男子以上に入りにくいことがよく知られているためか、受験者はさほど多くありません。したがって、学力に覚えのある一部の受験生が「広大附属・清心・広島女学院」の3校受験を選択しているようです。

 また、受験校選択の様子にも若干の地域差があります。男子で最もポピュラーな人気を誇る修道は、地域に限らず大半の受験生が受験校に選びますが、2つ目、3つ目の受験校としては広島の西側地区の校舎ではなぎさを選択するケースが多くなり、広島市中央部、東部、北部では城北を選択するケースが多いようです。女子についても同じで、西側ではなぎさを受験校に選ぶケースが多く、それ以外では安田を選ぶケースが多いようです。

 なお、今年の入試で注目されたことの一つに、広島の男女私学を代表する修道と広島女学院の入試日と、県立広島(公立6カ年一貫校として平成16年に設立)の適性検査日が重なったことがあげられるでしょう。

 この場合の問題は「県立広島か私学か」の選択ですが、県立広島の地元にある弊社の東広島校の受験生の場合、男子の8割以上が修道を受験しました。女子はこの逆で、県立広島を受験した児童のほうがかなり多かった模様です。かねてより県立広島は女子に人気が高かったのですが、やはりそうした状況が受験校選択にも反映されているように思います。

 また、広大附属の入試は私立中学校入試の解禁日と同一日に行われました。この場合問題となるのは、同じ日になぎさの受験があり、共学を志向する受験生の受験校選択の幅が狭くなったことです。広大附属は広島きっての難関校です。合格は厳しいと思いながらも、「受けてみたい」と思う受験生は少なくありません。できるなら、両方を受験するということが可能な日程であったらよかったのですが。

  このことは、県立広島と修道・広島女学院についても言えるでしょう。来年の入試では、なるべくこうした入試日の重複がないことを願うばかりです。

  公立の完全6カ年一貫校に衣替えを予定している広島市立広島中等教育学校(安佐北中学校・高等学校)ですが、名称が変わった今年は受検生がかなり増えました。学校側のやる気に満ちた姿勢もあってのことか、466名の応募者がありました(昨年比190名の増加)。弊社からの合格確認人数は12名です(2月6日現在)。

 進路選択の状況ですが、まだ7~8割の報告を受けている段階であり、もうしばらくしたらご報告できると思います。選択の基準としては、複数校に受かった場合には難関とされる学校を選択するのが普通です。しかし、そうでないケースも最近は徐々に増えつつあるように思います。

 悩まれるケースで多いのは、「広大附属と広島学院もしくは修道に重複合格」した場合の選択です。男子の場合、国立よりも私立を選ばれるケースが多いのですが、「清心と広大附属に重複合格」した場合は、若干広島大学附属を選択されるケースが多いように思います。女子の場合、男子以上に広大附属は難関であり、さらに女子のほうに共学志向の傾向が強い点が反映されてのことでしょうか。

 男子に女子ほどの共学志向がないのはなぜでしょうか。どうやら、女子のほうが精神面の成熟が早く、常日頃小学校で女子にやりこめられているせいで、「男同士のほうが気楽だ」といった気持ちが作用しているのではないかと思います(そういった発言が男子にあります)。広大附属、県立広島、広島中等教育、なぎさなど、国・公・私立を問わず共学校はすべて女子のほうに人気が高いのはそのためでしょうか。

 なお、弊社のHPに合格者数を掲載していますが、毎日少しずつ数が動いています。これは、郵送された「入試結果調査書」で補欠の繰り上がりの報告があり、それを加えているためです。ですから、リアルタイムに近い補欠繰り上がり状況をお伝えしているわけではありません。

 20140206どこを受験するかも悩ましい選択ですが、複数の合格を得た場合、今度はどこに進学するかという難しい選択に迫られます。しかしながら、どの中学校に進学するにせよ、親が喜んで送り出してやればだいじょうぶです。これは、1校のみに受かった場合も全く同じです。希望とやる気に満ちて中学校に進学する。それこそが、どの学校に進学するかどうかに関わらず、先々うまくやっていくための絶対条件だと思います。


カテゴリー: アドバイス, 中学受験, 家庭学習研究社の特徴, 家庭学習研究社の理念

おすすめの記事