2014 年 6 月 2 日 のアーカイブ

2014年6月のイベント紹介

2014 年 6 月 2 日 月曜日

 夏休みの講座の会員募集が間もなく始まります。この夏休みから弊社の教室に通うことを検討されているご家庭は、本部事務局か最寄りの校舎に資料をご請求ください。電話、インターネット、いずれでも構いません。ご請求いただいたら、6月7日頃一斉にご家庭へ送付いたします。

 今回は、6月中に実施を予定している二つのイベントについてご紹介してみようと思います。一つは、6年部の会員親子を対象とするイベント、「私学がきみを呼んでいる!」です。もう一つは、小学校1~3年生のお子さんをおもちの保護者対象のイベント、「夏のおかあさんセミナー」です。後者の催しは、会員でない一般家庭の保護者にも参加いただけます。いずれも無料の催しです。

①6年部会員家庭対象イベント「私学がきみを呼んでいる!」

 毎年6月中~下旬に、6年部会員家庭を招いて実施しているイベントです。広島の主要な私立一貫校の特色やよさをご紹介します。今年は、6月15日(日)に県民文化センターホールで開催します。

 参加いただく私学は、男子が広島学院、修道、広島城北、広島なぎさの4校。女子が、ノートルダム清心、広島女学院、安田女子、広島なぎさの4校です。他の中学校もご紹介したいのですが、時間と提供できる情報の量などのバランスから、今の形態で落ち着いています。

 毎年、このイベントについては記事を書いていますので、今回はこのイベントの趣旨や意図、さらには準備の裏側を簡単にご紹介してみようと思います。

 20140602この催しは、入試を翌年に控えた受験生の子どもたちに、「あの中学校に行きたい!」というあこがれの気持ちを引きだし、入試までの半年間の受験勉強を活性化させようということを最大の意図にしています。受験生とはいえ小学生ですから、高いレベルでの目的意識をもつのは難しく(内面の成長の度合いからやむを得ないことです)、夏の暑さを感じるころに中だるみに陥りがちです。そういう時期に、私学のよさにふれる体験がモチベーションアップへのカンフル剤になればと願っています。

 多くの私学紹介・私学入試関連のイベントは保護者対象です。しかし、受験をするのは子どもですから、子ども向けのイベントや催しがあってもよいのではないでしょうか。そう考えて始めたという経緯もあります。

 したがって、子ども目線に立ち、子どもが私立学校のよさを実感できる内容のイベントにしようと、少しずつ改良を重ねてきました。このイベントでは、親は付き添いです。子どもが主役の、受験生のための催しであることを、参加・協力いただく私学の先生がたにも強調してお伝えしています。

 ただし、いざステージに立つと保護者の存在を気にしないわけにはいきません。また、日頃中学・高校生に接しておられる先生がたにとって、小学生にちょうどよい話しかけがどういうものかわかりにくいのが現実でしょう。

 そこで、弊社の卒業生で各私学に通っている生徒さんを招くことにしました。これは誰でも思いつくことでしょうが、毎年必ず卒業生のなかから適任の生徒さんを確保できる強みが弊社にはあります。問題は、何年生に協力してもらうか。高校生だと、小学生から見て親近感がもてないかもしれません。さりとて、中1や中2ではまだプレゼンに不安が残ります。余計な緊張を味わわせては、生徒さんに申し訳ないことになってしまいます。

 このように考えた結果、中学3年生の生徒さんに協力いただくことになりました(高校への受験がない、中・高一貫校の生徒さんだからお願いできることです)。中学3年生なら、表現力も達者です。また、しかも自身の中学受験体験がまだ記憶に残っている年齢です。私学の先生方に相談したところ、「生徒にとって、大勢の前でプレゼンをするのは、またとない成長の機会になります」と、異口同音におっしゃっていただき、以来この方法が定番となりました。

 毎年、イベントの企画を練りあげたうえで、3月末~4月に参加いただく私学を訪問し、その年の企画内容をご説明し、それから具体的な準備活動に入っていきます。

 今年は、午前が男子校の部、午後が女子校の部となっており、各2時間強を使って私立学校のよさを子どもたちにアピールしていきます。

 ここ数年で行事内容も安定し、出し物が予定通りスムーズに進行できるようになっています。退屈な時間が続くと、たちまちそわそわ落ち着かなくなる男子受験生ですが、何とか2時間あまりもたせられる催しになりました。

 映像による学校紹介と生徒さんによるナレーション、学校に関する面白いクイズと先生による解説、私学の部活の成果を披露していただくアトラクション、制服ファッションショー、先輩受験生からのアドバイス、先生からの入試情報、受験生への激励の言葉など、それぞれの出し物の内容を見ていると、「私たちだけで楽しむのはもったいないから、一般にも公開したらどうか」と思うようになりました。.

 実を言うと、かつて一度試みたことがあります。しかしながら、一般のかたの入場も受け入れるとなると、会場の収容人員が700~800名程度は必要になります。そうなると、一学習塾の力では運営が難しくなってしまいます。実際、スタッフは広い会場をもてあまし、かけずり回る有様で、無事に終えたものの疲れ果てたことを記憶しています。ですが、諦めたわけではありません。今は無理でも、力量が伴うようになればいずれまたチャレンジしてみたいと思っています。

 当日は、ぜひ親子で参加ください。お子さんの目が輝き、「がんばろう!」という気持ちがわきあがるよいきっかけになるでしょう。

②低学年部門主催イベント「夏のおかあさんセミナー」

 この催しも始めてからかなりの年数を経ており、今や初夏恒例のイベントとなりつつあります。こちらは、小学校1~3年生の保護者(呼称はおかあさんに呼びかけたものになっていますが、特におかあさんに限定はしていません)であれば、会員家庭に限らずどなたにも参加いただける催しです。無料で実施しています。

 みなさんは「原体験」という言葉をご存知と思います。その人の脳裏に深く刻まれ、その人の人格形成にも影響を及ぼすような体験のことですが、この原体験が自分にとって何だったのかを考え、人生を遡っていくと、多くの人は小学生時代に行き着くと言われます。みなさんにとっての原体験は何でしょうか。何歳頃のことでしょうか。

 この原体験と結びつきやすいのが夏休みです。普段できない様々な経験をすることができます。いつもの生活空間を離れ、田舎暮らしをしたり、自然にふれる体験をしたりすることで、人生経験の浅い年齢の子どもにとって記憶に深く刻み込まれるようなできごとに遭遇できるよいチャンスです。小学生のお子さんをおもちの保護者のかたで、「ぜひ夏休みに体験させてやりたい」と思っておられることはありませんか?今からいろいろ計画を練ってみてはいかがでしょうか。

 筆者も息子が小学校低学年のころ、「一度でいいから、自然に生息しているカブトムシを見届ける機会を与えてやりたい」と考え、夏休みのある日、県北の山の中でカブトムシ探しをしたことがあります。

 20140602bもう夕方近くになるのに、カブトムシも、クワガタも、全く見つかりませんでした。がっかりして、「帰ろうか」と息子に語りかけようしたその瞬間、頭上からポトリと黒い塊が落下してきました。何と、それはカブトムシでした。偶然、筆者親子が立っていた場所がクヌギの木の下だったのです。勢いづいた筆者は、息子に向かって叫んでいました。「これが、カブトムシが棲んでいるクヌギの木だ!」と。今思い出しても驚くようなできごとですが、この偶然のチャンスを活かして親としての面目を保つことができました。ですからこの体験は、息子ではなく筆者にとっての思い出深い体験と言えるかもしれません。

 さて、長い前置きになってしまいました。今回の「おかあさんセミナー」のテーマについて簡単にお伝えします。自然体験はともかく、夏休みをわが子の成長の場にしようという趣旨の提案をさせていただく予定です。

 前半は、普段よりも親子一緒の時間が多くなる夏休みこそ、親子の会話に目を向けるよい機会だということを受け、「親子の会話」「親からの声かけ」を軸にした提案をさせていただこうと考えています。朝から晩まで子どもと一緒の生活は、おかあさんがたにとって少なからぬ負担です。しかし、普段忙しくて親の投げかける言葉が子どもにどんな影響を与えるかについて考えるゆとりは少ないと思います。その意味において、夏休みは子どもの成長につながる会話や言葉かけがどういうものかを振り返り、状況を改善するよいチャンスです。

 「子どもにやる気がない」「決めたことが実行できない」「根気がない」「集中できない」「親のいうことを聞かない」など、わが子への不満をいだくおかあさんはたくさんおられるようです。しかし、会話や言葉かけを改善することで、子どもの態度や行動が一変することはよくあるものです。おかあさんがたのお叱りを受けるかもしれませんが、「原因は、親の態度や言葉にあった」ということだって少なくないのです。

 後半は、前半の内容とも関連しますが、「夏休み中のお手伝い」に着目してみました。子どもを前向きな人間に育てるうえで、とても重要なことがあります。それは、「自分は家族の一員として役に立っている」という意識を育てることです。その意味において、「手伝い」は家のためにやらせるべきものではなく、子どものためにやらせるべきものと言えるでしょう。

 夏休みというチャンスを活かし、どうわが子に働きかけて手伝いをさせるか、どんな手伝いがふさわしいか、一緒に考えてみませんか?

 前述のように、会員家庭だけでなく、低学年児童をおもちの保護者ならどなたでも参加いただける催しです。ぜひお気軽にお越しください。

 実施日時や会場など、参加にあたっての詳しい情報は、ホームページの案内で御確認ください。「私学がきみを呼んでいる!」は、会員家庭対象の催しですので、会員専用ページに案内を掲載しています。

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カテゴリー: 中学受験, 私学について, 行事のお知らせ