模試最終回は、私学を会場に実施します

2014 年 11 月 17 日

 もうすぐ入試シーズンがやってきます。中学受験生の子どもたちにとっては、これからがいよいよ学力の総仕上げの時期であり、受験対策の正念場です。寒い時期ですから体調管理にも十分気をつけながら、悔いの残らぬよう入試本番を迎えていただきたいと存じます。

 弊社では、毎年7月から12月にかけて、受験を控えた6年生を対象とした公開模擬試験を実施しています。弊社は、中学受験専門の学習塾として46年余りの歴史を有していますが、設立当初より公開模擬試験を行っており、その長い歴史とともに積み重ねてきた実績に対しては、各方面より厚い信頼をいただいています。

 20141117今年は既に第4回まで終了し、残るのは12月7日(日)の最終回のみとなっています。この最終回の模擬試験がそれまでの4回と違うのは、何と言っても会場が修道(男子受験生)と広島女学院(女子受験生)という、広島を代表する私学であるということに尽きるでしょう。  

 小学生の子どもにとって疑似体験は絶対に必要です。人生経験の少ない年齢の子どもたちですから、入試がどのような雰囲気でどのように行われるものかを知っているだけでも、ずいぶん心理的に違うものです。ましてや、今回の模擬試験の会場は、ほとんどの子どもたちが実際に本番でも受験する私学です。オープンスクールなどですでに学校の様子は知っておられるでしょうが、教室内で試験を受ける体験をしていることは、より大きなアドバンテージになることでしょう。

 実際、毎年弊社の模擬試験でいちばん多くの参加者を集めるのは第5回で、男女とも広島の中学受験生の半数以上が参加しています。弊社の会員だけでなく、一般の受験生もたくさん参加されています(一般の受験生のほうがはるかに多いのが最終回の特徴です)。本番で無用の緊張に惑わされないためにも、ぜひこの模擬試験を経験しておくことをお勧めいたします。

 模擬試験を受けることの意義は、本番に近い雰囲気を味わえることだけではありません。もっと重要な意義があります。それは、本番に向けた最後のテコ入れや調整を、効果的かつ無駄なく行うためのデータを入手できるということです。

 この第5回模擬試験が行われるのは12月の上旬です。成績等の結果を手にした段階で、入試の解禁日(1月20日)までの期間は約1月半ぐらいでしょうか。この日数は、まさに最後の調整のために残されている日数と言えるでしょう。

 算数、国語、理科、社会、それぞれの点数や順位、総合の点数や順位もさることながら、各教科のどの単元のどういった設問を間違えたのか。間違えた理由は何か。時間にゆとりのあった教科はどれか、時間が足りなかった教科はどれかなど、様々な観点から試験の結果を検証していくと、最終的な詰めの段階において有効な対策をすることができるのではないでしょうか。

 特に間違えた設問の点検において、ちょっと注意すればできたかもしれないもの、過去の学習事項を点検し理解しなおせば十分に対処できるものについては、少し時間を使えばテコ入れが可能です。また、ある単元が全然仕上がっていないことが判明した場合、そこを重点的に取り組むことも必要でしょう。模試で提供するデータのなかには、各設問別の正答率があります。ほとんどの受験生ができていた問題を落としていたら、そこはぜひとも補強しておきたいところです。逆に、大半の受験生が落としている問題ができていたら、そこは大いにアドバンテージがある部分ですから、元気が湧いてくることでしょう。

 ただし、あれもこれもと欲張って取り組んだり、難しい内容の学習にむやみに手をつけたりしても、却って不安や焦りが生じて逆効果になりかねません。弊社の会員受験生であれば、「アタック」などの基礎内容を1問1答式にチェックできる副教材を使ったほうがよいでしょう。基礎が不十分な単元を、今の時期になってから猛烈に追い込もうとすると、お子さんはパニックに陥ってしまいかねません。不十分な個所は、基礎的内容を問われたら答えられるようにしておく、といった程度の調整でよいのではないでしょうか。

 もう一つ。時間が足りなくなった教科があれば、その理由をしっかりとチェックしておいたほうがよいでしょう。時間が足りなくなった理由として、お子さんにとって難しいと感じた問題に時間を取られたとしたら、それはそれこそ“時間の無駄”です。ほとんどの中学校は、60~70%の問題が解けていれば合格だということを思い出してください。「これは難しいぞ」と思ったなら、その問題はパスして構わないし、むしろパスすべきです。粘って考えるか、即座にパスすべきか、その判断のしかたについて学べるのも模擬試験です。

 これは時間が不足したかどうかに限らない話ですが、入試は全問正解を問われる試験ではありません。捨てるべき問題をかぎ分け、できそうな問題を確実に拾っていくのが入試での鉄則です。そういった意味での反省点を親子で洗い出し、最後の調整をしていただけたらと思います。

20141117b 親子共々がっかりする結果が返ってきても、くよくよしないことです。「合格可能性」で表示された%は、あくまで過去の統計から割り出したデータにすぎません。試験の受けかた一つで同じ受験生でもずいぶん違ったデータになるものなのです。本番で、いかに落ち着きを失わず、自分のできる問題を見つけ、しっかりと正解を引き出せるかどうかが重要なことです。

 模擬試験の最終回では、以上のような点も踏まえ、お子さんには本番のつもりで臨むようアドバイスしてあげてください。そのうえで結果を親子で検証し、残された期間を最大限に活かした仕上げ学習を実践していただきたいと存じます。


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