2015 年 1 月 のアーカイブ

わが子の受験生活をどう見守り応援するか

2015 年 1 月 26 日 月曜日

 広島県内の中学校の入試が次々に行われています。すでにかなりの数の中学校の入試が終了し、合格者の発表も終わっています。

 毎年のことですが、長い準備期間を経て、いざ入試本番を迎えると、そこからすべての日程を終えるのはあっという間のことです。この「あっという間」の入試を乗り越えるために受験生の子どもたちはどれほど努力を積み重ねてきたでしょう。ほんとうにお疲れさまでした。受験生のみなさんにとって、精一杯を尽くせた入試であったことを心から願うばかりです。

 なお、弊社会員の入試合格状況につきましては、間違いのないよう確認作業をしたうえでホームページにてご報告いたします。おそらく2月の第1週に入ったころになると思います。また、入試に挑戦した受験生のみなさんへの「お疲れさまでした」の言葉とともに、弊社の今年度の中学入試合格状況を新聞広告にてお知らせする予定です。これは、ホームページでの公表より少し後になろうかと思います(2月7日・朝日新聞と中国新聞に掲載予定)。よろしくお願いいたします。-

 さて、今回のブログですが、昨日の新聞折り込みチラシの記事についてお話ししようと思います。チラシのメイン記事は、「“成績”をほめるか、“努力”をほめるか」というものでした。まずは、その記事の全文をご紹介しましょう。

 子どもの奮起を促すために、「親はわが子をほめよ」と言われます。しかし、上手にほめてわが子の勉強を応援しておられるご家庭は意外と少ないようです。おたくではどうでしょうか。

 たいがいのおかあさんは「ほめています」とおっしゃいます。しかし、その割に子どもたちは、「ほめてもらっていない」という反応を示します。また、「ほめられても、あまりやる気にならない」といった声を耳にします。どういうことでしょう。

 おそらく、多くのおかあさんのほめ言葉には、「成績が上がったら」という但し書きがついているからではないでしょうか。進学塾では、どの子もよい点をめざしていますから、成績でほめ続けるのは無理というものです。そこを理解してやらねばなりません。

 子どもは親の本心を鋭く見破ります。「おかあさんは、僕の成績さえよければ機嫌がよい」「成績がよいときしかほめてくれない」と思わせると、子どもの勉強は活性化しません。そんな状態になってはいないでしょうか。

 そもそも、わが子をほめるという行為は“がんばりの対価”などではなく、“がんばりを引き出すため”にあるものです。この原点に立ち返り、わが子の少しの進歩も見逃さずにほめてやるべきではないでしょうか。また、努力すること自体が親の願いであることをわが子に伝え、テスト結果に関わらず取り組みに進歩が見られたらほめてやりたいものです。

 よい成績を取りたいのは何よりも子ども自身。子どもが前向きに日々の受験勉強に取り組み、テスト結果を恐れずに精一杯を尽くすには、背後で見守り応援する親の関わりかたが重要です。

20150126a「おかあさんは、どんな結果になろうと心から応援してくれる」――そんな受け止めかたをした子どもは、それこそ必死になってがんばります。なにしろ、中学受験期の子どもにとっていちばんの励みは、「親から寄せられる愛情と期待」なのですから。

 努力をほめられた子どもは必ずがんばります。親を信頼し続けます。

 このチラシ記事は、これからお子さんが受験生活を始められるご家庭にも、既に受験勉強を始めておられるご家庭にもお伝えしたいと思って書きました。お子さんの受験生活が終わるまで、親の見守りと応援の基本スタンスとして胸に留めていただきたかったからです。

 小学校中~高学年の子どもの学習意欲の源は、「親から寄せられる期待」です(このブログで以前もお伝えしたことがあります)。意外に思われたでしょうか。学習意欲は、本来学習対象との対決を通して得られるべきものです。今学んでいる事柄に内在する面白さを糧に、さらなる学習意欲を増幅させていくのが理想でしょう。こうして湧いてくる意欲は、いわゆる内発的動機に支えられたものです。内発的な動機づけによって湧いてくる意欲は、年齢を問わず非常に重要なものですが、この要素よりも「親から発信される期待」のほうが小学生にとっては影響力が大きいのです。

 また、目標をもち、その実現をめざす気持ちが学習意欲につながるということもあります。ところが、目標達成に向けた意識が学習活動の意欲を喚起するという流れは、小学生までの子どもにはあまり期待できません。受験勉強への意欲も同じで、中学入試が近づくころになってやっと頭をもたげてきます。目標達成に向けた学習意欲がいちばんの要素になるのは思春期以降のことです。これは、前回の記事でお伝えした脳の発達時期との関連で生じる現象です。

 さらに、子どもの学習意欲の源となる要素に賞罰(ほうびや罰)があります。なかには、「テストの成績が上がったら小遣いをあげよう」といった励ましをしているご家庭もおありかもしれません。しかし、この働きかけは効果が長続きしないうえ、年齢が上がるにつれて子どもの人間性の成長に悪影響を及ぼす恐れが生じてきます。20150126b「やるべきことをやっていたら大いにほめ、ほうびとして晩御飯に好物のメニューを加える」など、親の愛情が込められている「賞罰」もあります(かなりたくさんのご家庭が実践しておられます)が、これならよいかもしれません。

 以上である程度納得いただいたかと思いますが、小学生の学習意欲は親からの働きかけ次第と言っても過言ではありません。それは親の庇護のもとで暮らす年齢だからこそのことです。中学受験に備えて勉強をしている高学年児童は、もういっぱしのことを言い、親にも歯向かうことが多いものの、まだまだ親離れの時期に至っていません。親から自立していくプロセスにあるからこそ、親が愛情深いエネルギーを吹き込んで、勉強の取り組みを後押ししてやる必要があるのですね。

 ただし、親の期待を伝えるにあたって気をつけるべきことがあります。それは、子どもが納得し、親への信頼と尊敬につながる期待を差し出す必要があるということです。上記のチラシの文章は、そのことをお伝えするために書きました。

 親の期待は“成績”か、それとも“努力”か。それによって、子どもの意欲を喚起する度合いが変わることもさることながら、親への信頼や尊敬の気持ちに及ぼす影響が随分違ってくることでしょう。子どもが納得し、歓迎する期待を差し出すことが、親としての務めであろうと思います。目先のテスト成績を見てほめる親よりも、日々の努力を奨励し、努力を見逃さずにほめてくれる親。――そういう親を子どもは歓迎し尊敬します。

 また、そういう親のもとで受験生活を送った子どもは、中学進学後も努力する姿勢を失いません。子どもを思う気持ちに軽重などあろうはずがありませんが、「どう働きかけるか」についての方法次第で、子どもの心理状態や勉強への取り組みに大きな違いが生じます。

 これから受験を迎えるまでの学習生活は、それこそ「山あり谷あり」で様々な局面が待っていることでしょう。しかし、努力を奨励し、努力を見逃さずにほめて励ます親の働きかけがあれば、決して子どもは勉強を投げ出しません。子育てという側面からも、子どもの成長を大いに促すことができるでしょう。ぜひ、がんばっていただきたいと思います。

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カテゴリー: アドバイス, 中学受験, 勉強について, 子育てについて, 家庭での教育

勉強は、溜めずに“コツコツ”と ~新年度講座の開講に向けて~

2015 年 1 月 22 日 木曜日

 受験勉強が本格的な段階に入っても、相変わらず勉強に身が入らず中途半端な受験生活を送っている子どもがいます。こうした状態を一刻も早く抜け出さないと、受験の見通しは厳しくなってしまいます。おたくのお子さんはどうでしょうか。

 勉強が軌道に乗らない原因を突き詰めると、多くの子どもに共通した傾向が認められます。それは、毎日の継続的な取り組みがおろそかになっていることです。そこそこできるのに、今一つ進境が見られない子どものなかには、「やるべきことをつい放置してしまい、テスト前や課題の提出前になってからまとめて勉強をやっつける」といったような、非能率的な勉強をしている例がたくさんあります。こうしたやりかたをしている限り、せっかく授かった能力も花を開かせることはできません。

 毎日の継続が定着すると、勉強が苦にならず、さらには学んだことが身になる人間に成長していくことができます。ですから、結局毎日コツコツと取り組むことは、学力形成における必須の条件であると言えるでしょう(「そんなことはわかっている」と言われそうですが)。

 もっとも、大人の場合はわかっていてもそうはいきません。仕事中心に生活をしていかざるを得ませんので、自己啓発のために学びたいことがあっても、資格試験に挑戦しようと思っても、「毎日コツコツと」といった取り組みを実行するのは困難です。時間がつくれるとき、仕事の負荷が軽くなったときに集中的に取り組むことで成果をあげるしかありません。

 しかしながら、能力形成の真っただ中にある子どもには毎日の継続が必須です。また、それはすべての子どもができることです。最近は、「習い事やスポーツで忙しい」と言って、塾(弊社)の課題ができない理由を説明(弁解)する子どもがいます。しかしながら、知的能力の基礎を築くべき小・中学生の期間は、毎日の学習の取り組みこそ最優先されるべきだと筆者は思います。

 「毎日継続して取り組めば力がつく」と、誰だって思っています。しかし、その当たり前のことを知っているはずの親も、わが子がやったりやらなかったりで、テストの前に慌てて取り組んだり、溜まった宿題をまとめて片づけたりしているのを見過ごしておられるのはなぜでしょうか?

 4・5年生までは、そういった間に合わせの勉強でテスト成績をカバーできる頭のよいお子さんもいます。しかし、受験対策の勉強が本格化する6年生になると通用しなくなります。やるべき課題の質も量も格段とレベルアップするからです。「ちゃんとやっておけばよかった」と、後になって後悔しないためにも、今のうちに継続的な学習の取り組みを定着させておきたいものです。

20150119 そこで、改めて「継続」の重要性をここでお考えいただきたいと思います。まずは、学んで得た知識や技能の定着と継続的学習の関係について。すでに何度かこのブログの記事に書いてきたと思いますが、人間の脳は、繰り返しインプットされた情報を重要と認識し、長期記憶へと転送する仕組みをもっています。繰り返し学ぶクセをつけておけば、自然と力はつくのです。学校や塾で学ぶ程度の事柄は、継続的な取り組みを怠らなければ誰でもマスターできるのです。

 また、繰り返し考えるという行動は、解決しよう、理解しようという脳内の精神活動に他なりません。それを繰り返すことによって、その方面の思考の推進に必要なニューロンのシナプス結合を促します。それを絶えず繰り返すわけですから、当然脳は連続的に発達していきます。

 このような好循環が生まれつつあるかどうかは、子どもの学習の様子を見ればわかります。はじめは、「わかんない」「無理!」としり込みしていたのが、何度か考え直しているうちに手がかりが見つかり、ついには「わかった!」と喜びの声をあげる。そういう経験を繰り返し味わうかどうかが大きな違いを生み出すのです。もしも親が、そういうわが子の様子を見逃さず、「よくできたね!」「すごいね!」と、一緒に喜んでやったりほめてやったりすれば、子どもの取り組みにますます弾みがつくことでしょう。

 次に、「なぜ継続できないか」の問題です。「うちの子は計画性がないから」とおっしゃるかもしれません。これについて一言申し上げたいのは、「4~5年生の子どもに計画性を求めるのはまだ難しい」ということです。達成目標を念頭に置き、その実現に向けて計画を練る。脳神経心理学の専門家によると、そういった脳内の機能が育ってくるのは7~8歳頃からです。ですから、自分で受験勉強の計画を立てて実行するということは、学習の程度や内容から考えて、6年生ぐらいにならないと難しいのではないかと思います。

 では、なぜ7~8歳以降なのでしょう。それは、こうした脳の働きを担う部位が前頭前野だからです。前頭前野の発達は人間ならではのことで、脳幹部(脳の覚醒状態をコントロールし、対象に注意を向けさせる部位)、大脳皮質の中心溝の後部分(五感を通して入力された情報をまとめる部位)が完成の域に達したあとに成長していきます。つまり、人間の脳においていちばん後に発達を遂げる部位なのです。

 そこで、小学生が計画に基づく勉強ができるようになるには、「親子で計画を立てる」ということが必要になってきます。すでにこのブログで何回かお伝えしていると思いますが、たとえば受験勉強の取り組みに関する計画を立てるにあたっては、学習の割り振りをどうするかなどについて、「親が問いかけて子どもと一緒に決定する」といった決めかたをし、子どもに「自分で決めた」と思わせることが実行力を高めるためのポイントです。

 小学校4~5年生の段階では、まだ自分で妥当な計画を立てることはできません。しかし、大人が決めた計画を押しつけられることも嫌います。2月(5・6年部)、3月(4年部)からの新年度の講座の開講にあたっての学習計画は、ぜひ親子で相談して立てていただきたいと存じます。計画を立てる際の基本的な事項は、開講日のオリエンテーションの際お子さんに配布する冊子に案内を載せています。それを参考にしてください。

 もう一つ補足すると、子どもとのやり取りで決める計画は、「何を、いつ、どれだけやるか」といったように、極力具体的な形で決定するということが重要です。まだ目標と、その達成プロセスを突き合わせながら考えていく力が育っていないからです。そうした体験を経て、子どもは徐々に目標を念頭に置き、その達成のための計画を立てる力を養っていきます。

20150119b 新年度の講座の開始にあたっては、「学習は親子共同で立てる」「計画の内容は極力具体的に」――この二つを前提に、計画に沿った継続的な受験学習の実現に向けてがんばっていただきたいと存じます。「勉強は、溜めずにコツコツと」を親子の合言葉にしていただき、継続的な取り組みを実現できれば、お子さんは当面の中学入試を突破できる学力を身につけられるのみならず、中学以降に求められる「学習習慣」や「計画的な学習姿勢」を備えた人間に成長することができるでしょう。

 学習の内容に親が立ち入り、教える必要はありません。しかし、子どもの勉強に関心を寄せ、学習の継続を奨励し、必要に応じてアドバイスをし、努力を見逃さずにほめることは大いに必要です。この春から始まる講座においては、そういった応援をしてあげてください。

 こうした応援は親にとってもかなり負担でしょうが、その代わりお子さんにたくさんの収穫がもたらされることでしょう。よろしくお願いいたします。

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カテゴリー: アドバイス, 入塾について, 勉強の仕方, 子どもの発達

指導担当者の入試応援について 他

2015 年 1 月 17 日 土曜日

 広島県西部地区の私立中学校の入試解禁日が目前に迫ってきました。また、明日18日(日)は広島大学附属中学校の入試日です。試験前日は、受験で必要なものをしっかり点検のうえ、体を暖かくして早めに床につくようお子さんを促してあげてください。

 入試本番が迫ってくると、いろいろまだやり残したことがあるように思えて、落ち着かなくなるお子さんもいるかもしれません。しかし、もはやここまで来たからには、「苦手な単元が出たらどうしよう」「難しい問題が出たらイヤだな」など、ネガティブ思考に陥っても意味がありません。もしもお子さんが、不安そうなことをつぶやいたりするようなら、「今更じたばたしてもしかたないよね。もうやるしかないよ!」と明るく激励してあげてください。

 また、入試では思いもしていなかった問題が出ることもあるかもしれません。しかし、そんなときに大切なのは我を失わないことです。

 たとえ、「えっ!」と驚くような問題に直面したとしても、おそらくほとんどのお子さんも同じ思いをしています。「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせ、問題の意図をしっかりと読み解くことに専念したいものです。また、そういう事態に直面したとしても、おそらく大半の受験生はうまく答えを導き出せないと思います。「自分だけ」などということはありません。

 このように、予想外のことがあったとき、いかに冷静に対応できるかどうかも入試では重要なことです。そういう事態がやってこないのがいちばんですが、もしものことに備え、お子さんには「何かあったとしても、『落ち着いて、落ち着いて』と自分を励まし、そのときにできる最善を尽くせばよいのだ」と伝えてあげてください。

 また、算数などでは2問、3問とできそうにない問題が連続することがあります。こうした問題に自信のもてる解答が引き出せず、「もうだめだ」と泣くような思いをするお子さんが毎年います。また、何問もミスをしたことを悔い、しょげ返っているお子さんもいます。ところが、そういったお子さんのほうが、「全部解いたよ!」「できた!」と言っているお子さんよりも、むしろ合格していることが多いものです。

 その理由として考えられるのは、「こことここをミスしてしまった」「三問も続けて失敗した」と明確に記憶しているようなお子さんは、それ以外のところがちゃんとできていることが多いのです。むしろ、「全部できた」と思い込んでいるお子さんのほうが、自分のミスに気づいていないからこういうことが起こるのでしょう。20150117

 ですから、たとえ「できた」と思っていても、時間が少しでも余ったら、ミスはないか最後までチェックを怠らないことも重要だと思います。中学入試は再挑戦のできない受験ですから、与えられた時間をフルに使い、できるはずの問題を落とさないよう、つまり試験で自分の実力をすべて出し切ることが大切です。そのことを、お子さんに伝えたうえで入試に臨ませていただきたいと存じます。

 なお、入試当日は、できる限り弊社の指導担当者も応援にまいります。ただし、複数の中学校の入試が重なる場合、教科担当者が分散して応援に参りますので、全員が入試会場に出向くことは難しい場合があります。ご了承のほど、お願い申し上げます。

 前回もお伝えしましたように、入試日には多少早めに会場へ到着されることをお勧めいたします。平日はただでさえ出勤時間前後は込み合う道路に、たくさんの受験生親子、塾関係者が移動するわけですから、予想外の渋滞に見舞われることもあります。どうぞ、この点にもご留意のうえ、入試会場に余裕をもって到着されますように。

 入試では、お子さんがもてる力をフルに発揮されますことを心よりお祈り申し上げます。

 さて、入試シーズンの到来は、つぎの受験生の募集の時期にもあたります。弊社では、「どのような学習塾か」を保護者に詳しく知っていただくため、各校舎で「入会ガイダンス」という催しを実施しています。

 保護者にご説明するのは、校舎の責任者(校舎長)です。これから2月いっぱいまで、各校舎で何回か予定しています。よろしければ、都合のよい日に最寄りの校舎に足を運んでみてください。当日、質問のあるかたもどうぞご遠慮なく。以下は、各校舎の「入会ガイダンス」実施日程です。

  なお、呉校では個別に保護者のご質問ご相談に応じる形式の催し(中学受験ガイダンス)を行っています。呉地区のかたで、受験勉強の開始にあたってお迷いなどおありでしたら、呉校にお電話ください(日曜・祝日は休み)。ご都合をお聞きしたうえで、校舎長が個別に対応させていただきます。

2015前期 入会ガイダンス日程 (1月下旬~2月中旬実施分)

 

1月下旬

2月上旬

2月中旬

三篠校

1月31日(土)
15:00~16:10

2月7日(土)
15:00~16:10

2月14日(土)
15:00~16:10

己斐校

1月29日(木)
10:30~11:40

2月4日(水)
14:00~15:10

2月13日(金)
10:30~11:40

広島校

1月31日(土)
13:30~14:15

2月7日(土)
13:30~14:15

2月14日(土)
13:30~14:15

五日市校

1月31日(土)
13:30~14:15

2月7日(土)
13:30~14:15

2月14日(土)
10:00~10:45

東広島校

1月29日(木)
14:00~15:10

2月7日(土)
13:30~14:15

2月18日(水)
14:00~15:10

 入会ガイダンスは無料の催しです。また、参加にあたって予約や申込みは不要です。参加いただいたかたには、弊社会員の受験体験手記「GET(ゲット)」を無料で進呈しています。この冊子は、実際に入試を体験した受験生とその保護者の生の体験が綴られており、受験生にも保護者にも大変評判をいただいています。これから受験生活をスタートさせるご家庭にきっと役立つと思います。20150117b

 5・6年部の開講は2月21日(土)、4年部の開講は3月7日(土)となっております。「入会ガイダンス」でどんな学習塾かをお確かめのうえ、入会をご検討ください。よろしくお願い申し上げます。

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カテゴリー: お知らせ, アドバイス, 中学受験

チラシに入試応援記事を掲載します

2015 年 1 月 13 日 火曜日

 いよいよ2015年の中学入試が目前に迫ってきました。ご承知のように、広島県西部地区では1月20日(火)が入試解禁日となっています。この日には、早速いくつかの私学の入試が行われます。受験生のみなさんは、最後のチェックとコンディションの調整に余念がないことでしょう。

 弊社では中学入試の解禁日に合わせ、直前の折り込みチラシに受験生を応援するメッセージを掲載しています。これは毎年恒例のことで、今年は1月18日(日)に予定しています。

 今年の記事は、かつて中学入試を経験した若手の広報担当者が、「受験生全員が入試でベストを尽くせますように!」という願いを込めて書きました。広島市、呉市、東広島市の大概の地域には折り込まれると思いますので、受験生のご家庭におかれてはぜひ目を通していただき、「こんなのが家庭学のチラシに載っているよ」とお子さんにお伝えのうえ、一緒にお読みいただければ幸いです。

 新聞を購読しておられないご家庭や、このチラシが折り込まれない地区のかたで興味をもってくださったかたは、弊社のホームページでもご覧になれますので、よろしければそれをご覧ください。

 今年の入試応援記事は、受験生のみなさんが緊張に足を引っ張られないよう、平常心で試験に立ち向かえるよう、入試会場での気持ちのもちかたにスポットをあてて書いています。

 入試会場に到着した後の受験生の様子は様々です。大半のお子さんが入学試験を初めて体験するのですから、当日その場に立ってみないと自分がどんな心境になるか予想できないことでしょう。なかには全く動じることなく、普段と全く変わらない様子で入試を迎える頼もしい強者もいます。

 しかしながら、普段と変わらない表情でいたはずのお子さんが、いざ入試の会場に到着するとみるみる顔がこわばってくることもあります。会場にたどり着く前から、緊張の様子がはっきりとわかるお子さんもいます。受験生とは言ってもまだ12歳ですから無理もありません。

 そんな受験生のみなさんが、受験の緊張から解放され、我を取り戻せるよい方法があります。それをお伝えするのが今回のチラシの記事です。

 筆者も、昨年このブログで直前の心得や入試当日に親に求められる配慮についてお伝えしました。今回も、同じことになろうかと思いますが、今頭に浮かんでくることを簡単にアドバイスさせていただこうと思います。

 以前は筆者も指導の現場に立ち、毎年入試の日には担当する受験生の応援に出向いたものでした。そのたびに「どうして?」と、残念に思ったことがあります。それは、試験開始直前(直後)に血相を変えて入試会場に駆け込んでおられる親子が毎年相当数おられるということです。

 中学入試は多くのお子さんにとって人生で初めての体験です。ただでさえ緊張するのですから、保護者のかたには「時間ぎりぎりに入試会場に到着するなんて、もってのほかである」と心得ていただきたいと存じます。

 誰でも予想のつくことではありますが、心を落ち着かせ精神を集中させるべきときに「時間に間に合うだろうか」と焦るようでは、実力発揮どころではありません。寒い時期の入試ではありますが、「子どもが寒さで実力が出せなかった」などという話は聞いたことがありません。入試日には、30分以上の余裕をもって会場に到着するよう、保護者には算段をしておいていただきたいものです。

 大概の受験生は、会場に着くと普段感じたことのない雰囲気に飲み込まれそうになります。そして、今までに経験のない緊張に襲われて、胸の動悸が止まらなくなるものです。

 しかし、時間がこの問題を解決してくれます。やがて、周囲にいる学校の友だち、塾の仲間に気づき、会話を交わしているうちにいつもの自分を取り戻せるのです。また、「みんな同じなんだ。緊張しているのは自分だけじゃない」と気づくと、逆に落ち着きが出てくるものです。

 こうした、「緊張 → 平常心」のプロセスを経験するための時間があるとないとでは、心理面で大違いではないでしょうか。本番では、もっていない力までは発揮できませんが、もてる力を最大限に出すことはできます。その大前提が平常心で試験に臨めるかどうかにあるのは言うまでもありません。

 無論、弊社の指導担当者もできる限り入試会場には早めに到着するようにしています。そして、一人でも多くの子どもたちを見つけて声をかけるようにしています。

 会場で友達や仲間、塾の先生などと会話をしている時間、ほとんどの保護者はそのわきで静かに様子を見守っておられます。そうして、頃合を見計らって入試会場への入室を促す。それが一番安全なパターンです。

 時間のことばかり長々書いてしまいました。入試当日の心得については、弊社の会員家庭には「保護者説明会」でお伝えしています。また、そのときに配布した冊子に詳しく留意点を明記しています。それをご確認ください。また、よろしければ昨年1月のブログ記事にも目を通していただければ幸いです。

 お子さんが入試という試練を逞しく乗り越え、念願の志望校合格の夢を叶えられますことを心より念じています。
20150113

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カテゴリー: アドバイス, 中学受験, 家庭学習研究社の特徴

12歳の受験は二度とない

2015 年 1 月 6 日 火曜日

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 弊社は昨日から2015年の活動を開始しました。4~6年部の冬期講座も、昨日より再開しています。筆者も昨日から年末年始のブランクを埋める仕事に追われ、ブログ記事の更新ができませんでした。一段落したところで、いよいよ受験シーズンが訪れるにあたって、受験生家庭の保護者に何か激励のメッセージをお届けできればと、パソコンの画面に向かった次第です。

 年が明けると、受験を控えた6年生家庭の雰囲気が一気に変わってきます。12月いっぱいまではお子さんも、「入試まで、あと1か月を切った」と自覚するものの、「いよいよ本番だ」という差し迫った気持ちには至っておられなかったのではないでしょうか。保護者の方々にしろ、同じだったかもしれません。

 しかし、いよいよ新年を迎えると気持ちは一気に入試モードに変わります。「入試本番まで、あと○○日しかない」と、親子共々身の引き締まる思いをされているのではないでしょうか。

 受験まで残された日々は不安との闘いの毎日でもあります。12歳の子どもが、「落ちるかもしれない」「受からなかったらどうしよう」という不安と闘いながら受験本番に臨むわけですから、少し酷なように思う人もあるかもしれません。

 小学校の受験を経験したお子さんも、自分自身の受験として捉え、「どうしてもこの学校に受かりたい!」という気持ちを強く抱いて入試に臨むのはおそらく今回が初めてのことでしょう。まして、受験というものを経験したことのないお子さんの気持ちはいかばかりでしょう。

 しかしながら、今から受験を終えるまでの毎日は、かつて経験したことのないほど凝縮した、たとえようもなく密度の濃い大切な時間です。この時間を通して受験生の子どもは自分の揺れ動く気持ちを克服し、受験に向けた最後の覚悟を決める経験をします。この経験は、12歳の春にしかできません。今を精いっぱいに生きる。こうした気持ちを体験することこそ重要なことではないでしょうか。

 お気づきになったかたもおありでしょう。今回のブログのタイトルである、「12歳の受験は二度とない」は、徳川頼宣(家康の十男)の14歳のときの逸話をヒントにいただいたものです。

 大坂夏の陣が起こった際、徳川頼宣も出陣して先手の大将を所望したところ、まだ14歳という若さのため家康の許可が得られなかったそうです。いよいよ戦が始まると、「居てもたってもいられない」とばかりに苛立つ頼宣に、家臣の一人が「殿はまだ14歳とお若い。これから戦はいろいろございますから」と諌めました。すると頼宣は、「頼宣、14のときが二度あるか」と泣いて叫んだそうです。それを本陣で伝え聞いた家康は、「ただいまの一言、槍一番にて候(今の一言こそ、この戦最初の手柄である)」と喜んだと言われています。

 このエピソードにある「14のときは二度とない」の言葉は、「人間にとって、そのときそのときの時間は二度と取り戻すことのできないものである。その一瞬一瞬こそ、大切にして生きなければならない」ということをわれわれに教えてくれるでしょう。こうした、今という時間の重さを初めて味わっているのが、まさに入試を目の前にしている受験生ではないでしょうか。

 もしもお子さんが不安に揺れて落ち着かない様子であれば、「今更不安に振り回されても意味ないよ。自分の精一杯をぶつけてくればいいんだからね」などと、優しく励ましてあげてはどうでしょうか。あるいは、「受かっても受からなくても、あなたはおかあさんの子なんだから、何も心配なんてする必要はないよ」と、ゆったりと構えてあげればよいのだと思います。そうすれば、お子さんは平常心を取り戻し、きっと目の前の入試に怯むことなく臨む決意を固めることでしょう。

 昨年12月のブログにも書きましたように、わが子が入試会場に入ったらもう親は何も手助けはできません。入試を目の前にしてからの親の役割は、「わが子をいかにして平常心のもとで入試に向かわせるか」に尽きるでしょう。つけ加えるとすれば、健康管理ぐらいです。

20150106 「今から受ける試験は、自分を試すまたとないチャンスだ。どれほどのことができるか、やるだけやってみよう!」――お子さんが入試の重圧を乗り越え、このような積極的な気持ちで入試に臨めるよう、最後のケアとサポートをよろしくお願いいたします。

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カテゴリー: ごあいさつ, アドバイス, 中学受験, 子育てについて