GW休講を振り返りの機会に

2015 年 5 月 2 日

 ゴールデンウィークがやってきました。毎年のことですが、弊社ではゴールデンウィークと重なる週(5月4日~10日)の授業を丸ごと休みにし、11日から授業を再開します。

 1週間塾への通学がないということで、大いに喜んでいるお子さんもおられることでしょう。逆に、「1週間塾がないと落ち着かない」といったような、真面目な反応を示すお子さんもおられるでしょう。ともあれ、せっかくの休み期間ですから、上手に活かす方法をご家庭それぞれに考えていただきたいと存じます。

 そこで、筆者から保護者の方々へ一つご提案したいことがあります。それは、2015年度の講座が開講してから今に至るまでの学習を、親子で振り返ってみるということです。

5・6年部は開講後約2か月半、4年部は開講後2か月弱経過しています。すでにマナビーテストも何度か実施されましたから、保護者の方々も結果に目を通しておられると思います。お子さんの学習の取り組みと、テストの成績とを突き合わせ、「成果と反省」の両面から振り返ってみてください。

 これまでを振り返るにあたっては、まずは親が「おつかれさま」と慰労の声をかけることから始めましょう。くれぐれも「今の成績じゃ、どうしようもないよ」など、イライラや怒りを先にぶつけないようにしていただきたいものです。すでに成績でもめごとが生じた家庭はありませんか?親に叱られながら勉強するのは子どもには辛いもの。そんな状態で、1年2年も努力を継続できるお子さんはおそらく一人もいないと思います。親は冷静に、子どもの奮起と実行を引き出すような働きかけをしたいものです。

 マナビーテストは、2週間の学習成果を競うテストです。みんなこのテストをめざしてがんばっているのですから、順位は思い通りにはならないのが普通です。どんな成績であれ、お子さんは少なくとも勉強の内実に応じた成果を得ておられます。他と比べるのはひとまず控え、まずは「成果」をお子さんと確認することから始めてください。そのあと、反省点をお子さんがどうとらえているか、しっかりと耳を傾けて聞いてあげてください。親の考えを伝えるのはその後です。

 なお、お子さんと話し合う前に、親の目から見た「これまでの学習状況」をメモしておきましょう。この場合も、改めてほしい点よりも先に、親から見て進歩している点、努力の様子が見られる点をリストアップしてください。わが子に対して常に前向きな働きかけをすることを忘れないためです。

 何を振り返るかですが、4、5年生のお子さんの場合、毎日の積み重ね効果を得るために必要な要素の点検を重視してください。たとえば、次のような点をお子さん自身に振り返ってみるよう伝えてはどうでしょうか。

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 これらをお子さんがどう思っているか聞き終えたら、親の感想を言ってあげてください。前述のように、まずはプラス面について伝え、わが子を激励してやりましょう。その後から、お子さんの反省の言葉を踏まえながら、問題点や改めるべき点について親の考えを伝えてください。

 4、5年生に関しては、入試に対する目標意識をもつように要求するよりも、毎日の取り組みをしっかりと継続することを親の期待として伝えることが重要です。受験勉強にしっかりと取り組んでいけば、知らず知らずのうちに子どもは勉強に適した頭脳の持ち主に成長していきます。そのことは、今後に待ち受ける長い学びの人生に莫大な効力を発揮します。受験に通用する学力は、日々の取り組みが前向きに実践できれば自ずと身についていきます。

 逆に、命令やおどしで無理やりがんばらせようとすると、子どもの脳に無用の負荷がかかり、一生勉強嫌いから抜け出せなくなる恐れがあります。親への不信感が尾を引くケースもあります。そうなると、受験で仮に受かってもその先つらい人生を歩むことになりかねません。受験はあくまでわが子のよき人生を築くためにあるのだということを、ぜひ忘れないようにお願いいたします。

 なお、6年生に関しては、ちょうど4月末をもって「基礎力養成期」が終了しました。つまり、中学入試で出題される全範囲の学習を、基礎レベルで一通り終えたことになります。そして、連休明けから入試レベルの学習に橋渡しをするための学習に取り組み、夏休みにはいよいよ入試問題(基礎内容からの出題に限定)への取り組みを始めます。

 そこでこの連休の期間は、入試4教科の基礎学力の状態をぜひ親子で振り返っていただきたいと思います。「どこが苦手か、弱点か」を教科単元ごとに冷静に振り返り、チェックしておきましょう。そして、連休明けからの受験対策学習と並行して、弱点補強の学習を計画的に行っていくのです。

 こうした場合においても、親は先回りして采配を振るわず、お子さんと話し合って段取りや計画を決めることが重要です。そうでないと、ただでさえ苦手意識のある内容についての学習ですから、なかなか計画通り取り組みをやり直していくのは難しくなってしまいます。

 弱点補強に使う教材は、これまで使用してきたテキストや「アタック」などの副教材がよいでしょう。特に「アタック」は、一問一答式で基礎内容の確認ができますし、一通りやり直すのに何日かかるか見通しを立てるのも容易です。

 小学校高学年の時期は、親が思うよりもはるかに素晴らしいスピードで子どもは成長していきます。だからこそ、親は子どもの自発的な学習をサポートする視点に立って学習に関わり、より一層の進歩や成長を引き出してやりたいものです。

 では、このGWの期間を適度な息抜きとよい振り返りの場にし、連休明けからの学習に備えましょう。


カテゴリー: アドバイス, 勉強について, 家庭での教育

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