「ほめることの難しさ」を感じておられるかたへ

2015 年 9 月 14 日

 子どもをがんばらせるには、親がほめることだ」とよく言われます。しかしながら、「わが子をほめるのは難しい」という保護者が少なくありません。どうしてでしょうか。

 わが子をほめることの重要性や効果についてはこれまで何度もこのブログで書いてきました。そこで今回は、お子さんや保護者に直接接している現場の担当者の書いた文章をご紹介してみようと思います。今まで筆者が書いてきたものとは違い、指導現場に立っている担当者の観点から書かれており、参考になるのではないかと思います。

「うちの子、どこを誉めてやれば良いかわからないのですが…」

 これは、私が定期的に行っている保護者面談でよく相談されることの一つです。「叱る」「注意する」などはどこのお父さんお母さんも自然と口から出てしまうようですが、「誉める」ということに関してだけはなかなか難しいようです。

以下は、数年前4年生から卒業までの3年間指導を担当させてもらった女の子の話です。

「先生、私国語嫌い。」

4年生も半ば過ぎた頃、そんなことを突然言い出しました。

「どうして嫌なの?授業、楽しくない?」

「授業は嫌じゃないけど…だってできないんだもん。」

どうしてそんなことを言い出したのでしょう…。国語は算数ほど得意ではないにしても、話す言葉もしっかりしているし、苦手というほどできないとは思えないのですが…。

「そんなことないよ、よく頑張ってるじゃない?」

「でもお母さんが、『あなたは国語ができない、できない』って言うよ。」

 0601家庭での日常的な会話としては、お母さんがごく普通にわが子に言ってしまうことだと思います。ただし、まだ小学生の子どもは良くも悪くも親の言葉に影響されるものです。そのお子さんもまた、母親の「あなたは国語ができない」という言葉に影響を受けたのでしょう。だんだんと苦手意識をもち始め、やがて国語が「嫌い」とまで言うようになってしまいました。 

 わが子の誉めるところを見つけるというのはなかなか難しいものです。単にテストの点数だけを見て誉めようと思っても、親の納得のいく点数を取って帰ってくることはなかなかないでしょう。ではどのようにすればよいでしょうか。

 2週間の頑張りを見てあげてください。

 子どもから塾のことや今日頑張った勉強のことなどを色々と聞き出してあげてください。

 頑張った家庭学習のノートを見てあげてください。

 そうすれば、親も自然と返却されたテストの見方が変わるのではないでしょうか。良い点を取って帰れば、ただ点数を誉めるだけでなく、2週間の頑張りも含めて誉めることができます。

 思うように点数が取れなかった時も、しっかりと頑張りを見てあげていたら、テストの×ばかりに目がいかず○に目を向け、

「2週間の内容はよく頑張ってたから○も多かったね! 次回はアタック(弊社の副教材)に力を入れてがんばろうか!」、などと声をかけることもできるのではないでしょうか。

 0602子どもは、親から期待され、自分を見てくれているのだとわかると頑張るものです。

 誉められれば、また誉められたいと努力するものです。

 最善のほめる方法というものは、ご家庭によって違うとは思います。2週間の頑張りを見てあげ、テストの×ではなく○に注目してあげるだけでは、うまく誉めてあげられないこともあるかもしれません。

 それでも、自分が我が子に与える影響というものは非常に大きなものだという認識を持ち、毎日の言動に気をつけようと意識するだけでも何か変化が起こるかもしれません。(私自身、この文章を書きながら、我が子に対して感情的にばかりなってはいけないと深く反省いたしました…)
※ちなみに、今回ご紹介した女の子はお母さんの努力もあり、6年生の頃には苦手意識を克服し、見事第一志望の中学校へ合格することができました。

 どうでしょう。「わが子のがんばりを促したいけれど、またそのためにほめてやりたいけれど、なかなかうまくいかない」と感じている保護者はおられませんか? 今回指導担当者からご紹介した話を参考に、「よし、もっともっとわが子をほめてがんばらせよう!」という気持ちをもっていただけたなら幸いです。

 なお、今秋に2回実施する予定の「おかあさんの勉強会」(4・5年部「週3日コース」の会員のおかあさん対象)では、「成績アップは効果的復習から!」「ほめかた次第で子どもは変わる!」というテーマを予定しています。「どうほめてわが子の奮起を促すか」と思案しておられるおかあさんは、ぜひ参加してみてください。この催しについては、後日案内チラシを配布するとともに、このHPにおいてもご案内します。よろしくお願いいたします。


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