2016 年 1 月 15 日 のアーカイブ

2016年度の中学入試が始まります

2016 年 1 月 15 日 金曜日

 1月20日(水)は、広島県西部地区の私立中学校の入試解禁日です。早速この日、広島なぎさ、AICJ、安田女子(入試Ⅰ)などの入試が予定されています。

 以後、私立女子中学校についてはほぼ毎日のように入試が行われ、週末には大半の中学校の入試が終了します。一方の男子ですが、多くの男子受験生のターゲット校である修道と広島学院は、1月30日(土)、31日(日)にそれぞれ入試が予定されており、長丁場の入試本番となっています。コンディションの調整には十分お気をつけください。

 また、これら私学の入試に先駆け、16日(土)には公立一貫校の市立広島中等教育学校の入学適性検査、19日(火)には国立の広島大学附属中学校の入学検査が予定されています。これらの学校を志望する受験生もたくさんおられると思います。ベストコンディションで本番を迎えられるよう、手抜かりのないように準備を願います。

 弊社では、毎年私学入試解禁日直前の折り込みチラシに、受験生への励ましのメッセージを掲載しています。今年は17日(日)に広島市、廿日市市、府中町、海田町、呉市、東広島市などの大半の地域にこのチラシを折り込みます。ぜひお子さんと一緒に目を通していただきたいと存じます。

 なお、一部折り込みのない地域もあります。また、新聞を購読されていないご家庭もあると思います。その場合、このHPにおいても閲覧いただけますので、よろしければご利用ください。

 ところで、入学試験は入学者を選抜するための試験ですから、全員が受かるわけではありません。受験生の大半は、このような試験を今までに経験したことのない子どもたちですから、言いようのない不安に襲われるケースもあるでしょう。そうした子どもたちにとって重要なことは、落ち着きを失わないこと、我を失わないことです。

 かつて広島学院の名物校長であったロバート・ラッシュ先生は、校庭で整列している全受験生に向かって毎年同じ言葉で励ましておられたことを思い出します。その言葉とは、「みなさんのベストをやりなさい!」というものでした。かれこれ30年前後前のことです。われわれはこの言葉を聞くたびに、「ああ、今年も広島学院の入試日がやってきたのだな」と感慨深い思いに浸ったものでした。

 そうです。入試を乗り越えるにあたり、自分にない力は発揮できません。自分のもてる力を精いっぱい出せるかどうかで結果は決まります。

 では、受験生が自分のありったけの力を出し切るにはどうしたらよいのでしょうか。とても難しい問題ですが、おとうさんおかあさんには、次のような考えかたをお子さんに伝えてあげていただければと思います。

 それは、「入試で100点を取る必要はない。6~7割取れればいいのだ」ということです。事実、それぐらいの点数がとれればほとんどすべての中学校に合格できるのですから。「100点を取らなければいけない」「すべての問題に手をつけ、正解を得なければならない」と思うと、自分に余計なプレッシャーを与えてしまいます。しかし、そんな必要はないのです。全部の問題に正解を得ようと力むのではなく、取れる問題を落ち着いて取り、残った時間に自分にとって難しいと感じた問題に取り組めばいいのです。試験問題のなかには、ほとんどの受験生ができない課題もあるのだと心得てください。

  特に、ボリュームゾーンにいる多くの受験生に実力の差はほとんどありません。落ち着いて問題に対処できたか否か。そのわずかな違いが明暗を分けることになりがちです。

 みなさんのお子さんは、これまで何回も模擬試験を受けてこられたと思います。その模擬試験で4教科平均8割以上とれていたお子さんはほんの一握りでした。多くの受験生にとって必要なことは、自分の普段の力で取れる問題を見つけ、それらを確実に取ることです。それが、ベストを尽くすということではないでしょうか。

 なお、入試会場への到着はくれぐれも早めにお願いいたします。交通渋滞など、不測の事態が生じることもあります。受験生はまだ小学生です。試験会場に到着してしばらくはドキドキしてしまうのが普通です。早めに着いて仲間を見つけたり、塾の先生に励ましの言葉をもらったりしているうちに、いつの間にか落ち着きを取り戻せるものです。それも実力発揮のための重要ポイントでしょう。

 お子さんが入試本番でベストを尽くされますことを、心よりお祈り申し上げます。

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カテゴリー: ごあいさつ, 中学受験