12.4「広島県中学入試模擬試験」最終回を終了

2016 年 12 月 12 日

 広島県内の中学入試のほとんどは1月に実施されます。そこで、入試のスケジュールに合わせ、毎年12月の初旬に模擬試験の最終回(第5回)を実施しています。

 今年も例年と同じように、男子が修道中学校を、女子が広島女学院中学校を会場にお借りして、12月4日(日)に実施しました。当日の受験者は、男子が約670名、女子が約570名と、ほぼ昨年と同じくらいでした。冬の訪れを感じされるこの季節、会場も実際に多くの受験生が入試で訪れる中学校での模擬試験は、より受験の雰囲気に近い条件での予行演習となったことでしょう。

 この日の天候は、午前中から小雨が降り、条件としてはよいとは言えませんでしたが、入試は1月の中旬~下旬に行われることが多く、年によっては降雪に見舞われることもあります。傘を持参するなど、天気のことを少し気にかけながらテストを受ける体験も、予行演習の一環と思えばこれはこれで意味があることでしょう。

 子どもというものは、1回でも同じような経験をしていると、2度目は意外と動じないものです。ですから、実際に受験する可能性の高い中学校で試験を受けるこの体験は、随分精神的にプラスの作用をもたらすのは間違いありません。

 20161212このことは、次のように言い換えることができるでしょう。「あくまで模擬試験、予行演習なのだから、緊張して冷静さを失ったり、思いがけないミスをしたりすることもよい薬にできるのだ」と。そう、模擬試験で仮にしくじりがあったとしても、それを本番で失敗しないための教訓にすればよいのです。

 来年1月の受験を控えておられるご家庭の保護者で、このブログをお読みくださっているかたへ一言。もしもお子さんが「緊張して、ミスをたくさんしてしまった」と落ち込んでおられたなら、「それも意味のある練習の一つだよ。本番で巻き返せば、模擬試験を受けた甲斐があったというものだよ」などと、励ましていただきたいと存じます。

 さて、模擬試験に参加されたお子さんのご家庭には、もうしばらくしたら採点済みの答案や、成績などのデータ資料が届くと思います。教科ごとの点数、全体順位、合格可能性の予測などの数値的な結果は大変気になるところでしょう。もしもよいデータが得られていたなら、大いにお子さんをほめ、「最後まで油断することなくがんばりなさい」と、激励してあげてください。

 とは言え、あくまでもデータはデータであり、本番の入試合格を確約するものではありません。ですから、安心しきったり、浮かれたりすることなく、よかったところ足りなかったところを冷静に検証し、最後の詰めをしっかりとしていくようお願いいたします。

 いっぽう、結果が思わしくなかった場合ですが、合格可能性の予測は過去の蓄積データをもとに、かなりシビアに算定されていますので、期待通りの判定が得られずガッカリされたかたが多かったのではないかと思います。合格確実圏や合格有望圏に至らなかったからと言って、ただがっかりしたのでは模試を受けた意味がなくなってしまいます。成績が期待通りでなかった場合、まずは教科ごとにミスで落とした問題を徹底的に洗い出していきましょう。

 お子さんが落ち着いて冷静に対処していたなら、正解を得ていたはずの問題はありませんでしたか? というより、必ずあるはずです。まだ完成の域には遠く及ばない年齢の受験ゆえ、「中学受験での合否はミスの数で決まる」と、言われるほどですから。

 4教科、すべて見直しをしてください。そうして、教科ごとにベストを尽くせていた場合の得点を計算し直し、その結果を資料と照らし合わせ、おおよその順位を確かめてみてください。おそらく、相当結果は違ってくるでしょう。その結果が、本来得ていたはずの成績なのだと自分に言い聞かせ、決してあきらめずに自分の力を信じて最後の詰めをしていくのです。無論、同じことはすべての受験生に言えることです。しかし、失敗をどれだけ生かせるかが本番での結果の違いをもたらすのです。保護者におかれては、このようなアドバイスと励ましをお願いいたします。絶対に希望と意気込みを失ってはいけません。「最後まであきらめない!」――この精神で本番に臨みましょう。

 模擬試験最終回のチェックを終えたら、そこからが仕上げの重要な学習の始まりとなります。各教科の出題単元とお子さんの成績を照合していきましょう。このことは、もうお子さん自身でもできるようになっておられると思います。ただし、お子さんが精神的に落ち込んでいたり、どうやってよいかわからないでいたりするような場合には、親子で検討会を開いてもよいでしょう。無論、模擬試験で出題されなかった単元もたくさんあります。これまで入試対策で使用してきたテキストの単元を点検し、お子さんが仕上げ切れていない単元、苦手な単元を絞り込み、最後の対策に活かしていきましょう。

 なお、苦手意識の強い単元は、あまり深入りしたり時間をかけ過ぎたりしないことです。弊社の副教材の「アタック」などは、基礎的な内容の総チェックにも大いに役立つでしょう。不安なところ、苦手とするところにエネルギーを過剰に投入すると、よけいに不安が助長され、やってもほとんど身につかなくなる恐れがあります。時間を決め、基礎内容に絞って点検と埋め合わせをしていきましょう。

 今までにもお伝えしていますが、入試では満点を取る必要はさらさらありません。4教科平均7割取れればほとんどの中学校は合格です。受験する中学校の過去の合格ラインを確かめてみてください。驚くような高得点が求められる学校など一つもありません。仮に、苦手教科があって足を引っ張る可能性があったとしても、全体で総得点が合格のラインに届けばよいのですから、必要以上に気を取られないことです。

 誰にも得意教科、苦手教科がそれぞれあることでしょう。仕上げにあたっては、得意教科はさらに伸ばし、不得意教科は少しでも底上げを図る。そのバランスが大切です。どちらかに偏らないようにしましょう。模擬試験で提供する資料に、設問別の正答率を掲載した「ニュース」という薄い冊子があります。先ほど7割程度(それ以下の場合も多い)得点すればよいということをお伝えしましたが、そのことに立ち返ると、★印5つの難問はできていなくても気にする必要のない問題と言えます。★印3つまでの問題が必ず正解を得ておきたいレベルの問題です。そこを基準にして問題のやり直しや知識の埋め合わせをするとよいでしょう。

 模擬試験の最終回の実施と歩調を合わせ、先週から今週にかけては、弊社の各校舎で「6年部保護者説明会」を実施しています。この説明会において、これからの入試対策の総仕上げのポイントについてご説明します。また、出願、入試直前の心得、入試当日の心得など、入試本番を迎えるにあたって必要な事柄を網羅した内容となっています。

 ご都合などで参加できなかったご家庭におかれても、資料を細部まで点検していただき、入試本番への準備をお子さんがしっかりとやれるようバックアップしていただきたいと存じます。

 受験するのは12歳の小学生です。生活の習慣が混乱をきたすほど、あまり変わったことをやると心身ともに変調を来しかねません。心配なことが少々あったとしても、親は泰然自若とし、お子さんが普段のペースを壊さないよう配慮しながら、毎日与えられた時間の中でやれることをやっていくよう応援してあげてください。

 来春の入試へのチャレンジが、お子さんの“12歳の集大成”となりますように!


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