2週間に1回のテストの意義って!?

2017 年 1 月 23 日

 1月19日(木)には、広島大学附属中の入試が行われました。多くの受験生にとって、「附属」と言えば“あこがれ”の存在です。いきなり本命校から始まり、動悸を押さえられないほどの緊張と闘いながらの受験となったお子さんもおられたことでしょう。。

 なお、広島大学附属中の合格発表はすでに行われ、合格者数は外部受験生では男子が115名、女子は60名と、昨年よりもそれぞれ10名、5名少ない人数でした。昨年度の歩留まり率を考慮してのことでしょう。今年はやや狭き門となった様子です。附属小からの内部受験者による合格数は、男子19名(昨年18名)1、女子14名(昨年14名)で、昨年とほぼ同じ数でした。同校を第一志望にされた受験生が、一人でも多く合格されていますことを心より念じています。

 広島大学附属中入試の翌日(20日)は、広島県西部地区の私学入試解禁日。この日は、さっそく広島なぎさ中、崇徳中(前期)、安田女子中(入試Ⅰ)、AICJ中と、4校の入学試験が行われました。

 今年は、男子の主要な受験対象校の入試が5日間続きます。そのハイライトとも言えるのが、昨日(22日)の広島学院、今日(23日)行われる修道の入試です。女子校においても男子校と同様に、広島大学附属中の入試を皮切りに、連日受験が続く過酷な日程となりました。女子受験生にとって最もポピュラーな受験対象校である広島女学院中、ノートルダム清心中の入試は、それぞれ21日(土)、22日(日)に行われ、さらに今日(23日)は安田女子中の入試Ⅱが行われています。

 以上のように、広島の主要な私立中学校の入試は本日をもってあらかた終了します。なかには、「いざ入試が始まると、あっという間に全部終わってしまった」と感じている受験生もおありでしょう。悔いの残らぬ受験であったことを念じています。

 なお、このあとは県立広島中入試が28日(土)に、崇徳中の後期入試と広島大学附属東雲中の入試が29日(日)に予定されています。これらの中学校の受験を控えたみなさんは、あとしばらく適度に緊張感を保ちつつ、体調を整えて入試に臨みましょう。受験生のみなさんがベストパフォーマンスで受験を乗り切られることを、心よりお祈り申し上げます。

 入試シーズンの訪れは、学習塾にとっては新規通学生の募集が佳境に入ることを意味します。弊社においては、5・6年部が開講する2月18日(土)まであと1ヶ月を切りました(4年部は3月4日に開講します)。これから入会を検討していただくご家庭におかれては、当ホームページにて「入会ガイダンス」という催しの案内をチェックしていただき、ご都合が合えばぜひ参加していただきたいと存じます。この催しでは、各校舎の校舎長(責任者)が、弊社の学習指導について詳しくご説明いたします。どうぞお気軽にお越しください。

 さて、ここからが今回のブログテーマに沿った話題となります。今回は、弊社の会員募集に関連する内容を採りあげてみました。弊社の学習指導の基本的な枠組みの一つに、2週間に1回の割合で繰り返されるテストの制度があります。2週間取り組んだ単元の「まとめ」となるもので、弊社では「マナビーテスト」と呼んでいます。

 このテストは、各学年ごとに全員で2週間の学習成果を競い合う形式で行われます。ただ出来栄えを確かめるのではなく、意気込みをもってテストに挑戦する姿勢をもってほしいからです。また、そのほうが勉強に向かう姿勢もより積極的になるものです。テスト終了後は、返却される答案やテストデータを点検していただき、各自成果と反省点を胸に次の単元の学習へと進んでいきます。

 テストが1週おきにあることには大きな意味があります。単元の学習とその成果を検証するテストを一定のスパンで繰り返すことで、日々の勉強にリズムが生まれます。たとえ失敗しても、次の単元に即したテストが2週間後にありますから、失敗の原因を振り返って取り組みを修正していけば、すぐに成果が表れます。それを励みにがんばっていくのです。

 ところで、学習した内容の理解を深めたり、テストでよい結果を得たりするうえで必須の勉強として、誰もがご存知なのが「復習」だと思います。弊社では、前述のように2週間を一括りにした単元設定の下、教室での授業と家庭の復習を反復していく学習システムを採っています。週3日の通学を原則としているのはそのためです。5年部を例にあげてご説明してみましょう。月曜日に授業を受けたら、翌日は家庭で復習(若干の予習もあります)、水曜日に次の授業を受けたら、翌日は復習(と予習)、さらに土曜日に授業を受け、また復習(と予習)、さらに次の週も同じパターンを繰り返します。こうして、2週目の週末土曜日には、全員で成果を競うテストにチャレンジしていただきます。

 復習がなぜ大切なのかについては、説明など無用かもしれません。やり直すと、より理解が深まるとともに、忘却に歯止めをかけられるからです。もう少し詳しくご説明しましょう。学習や体験を通して入力された情報は、側頭葉を経て脳の奥深くにある海馬と呼ばれる部位に転送され、そこで約1カ月かけて長期記憶に加工されます。その後、長期記憶となった情報は再び側頭葉へと転送され、そこで貯蔵される仕組みになっています。

 無論、学んで得た情報が全て記憶されるわけではありません。むしろ、忘却する情報のほうがはるかに多いのが普通です。では、学習によって得た情報をより多く記憶するにはどうしたらよいでしょうか。入力された情報が忘れ去られてしまわないうちに、すなわち情報が海馬に送られた直後に復習し、それからしばらく経った頃(2~3日後)に再び復習し、さらに記憶としてまとめられる過程(例:1週間後・2週間後・1ヶ月後)で念押しの復習をする。このように、段階を追って反復して復習すると記憶の確率がぐんと高くなります。つまり、反復の復習こそ、学力を定着するうえで決め手になります。以下の資料を参照してください(この資料はインターネットで入手したものです)。

 このことを踏まえ、弊社では2週目のテスト前の授業では「まとめの学習(がんばりチェック)」を組み入れ、復習内容を授業で扱うことで理解の深化と定着を促進させています。そのうえで、週末土曜日のテストを実施すれば、より多くのお子さんが成果を実感できるのではないでしょうか。またテスト後、テスト結果返却後にも復習を奨励しています。このように復習をするのが当たり前になる。そして、それをリズムよく行えるようになる。こうした流れができれば、学習が常に活気を帯びてきます。テストも楽しみになるという好循環が生まれてきます。弊社で好成績を維持しているのは、大概この流れがうまくできあがっているお子さんです。

 以下にお伝えする事柄は、以前このブログに書いていることですが、学習したことを記憶に残すうえで大切なことがあります。それは、「面白い!」「知りたい!」という好奇心や探求心を背景とした学習を実践することです。つまり、興味や関心をもって勉強すれば、同じ勉強をするのでも記憶に残る確率が高くなるのです。

 その理由を書くと長くなりますが、要するに、記憶の加工に関わる海馬の細胞の働きが活性化することで記憶力が高まるのです。さらには、海馬の入り口で情報を取り込む際に働く細胞(顆粒細胞)が増殖することにより、記憶力が高まるのです。弊社の教室では、覚え込ませたりたくさんの問題演習をしたりするのではなく、学習課題にある面白さに気づかせる指導に力を入れています。その理由もこれでおわかりいただけるでしょう。

 みなさんは、かつて大ヒットした「バック・トゥー・ザ・フューチャー」というアメリカ映画をご覧になったことがあるでしょうか(おそらく、多数いらっしゃると思います)。高校生のマクフライの友人で、ドクというニックネームの科学者がいましたが、彼がタイムマシン(デロリアンDMC-12)を製造しているときのワクワク感に満ちた表情(まるで目が飛び出るかのような笑顔)を今でも思い出します。そういう体験を子どもの頃から繰り返すと、偉大な頭脳が築かれるのだろうと思いませんか?

 ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、子どもたちが学ぶ楽しさ・ワクワク感を味わうような勉強こそ、記憶力も、頭脳の働きも大いに活性化するのだと言えるでしょう。

 最後に。テストについて、近年注目されている意義というか効能があります。テストと言うと、「学んだ成果の確認」や「実力を試す」ためのものとみなされがちですが、それ以外にも重要な役割を果たしていることが明らかにされています。それは、「記憶を強化する」という働きです。

 テストを受けたとき、何度も何度も問われているものの名前を思い出そうとしたり、必死になって解決の突破口を見つけ出そうとした経験をどなたも思い出すことでしょう。そのとき、あなたは普段の勉強とは比べ物にならないほど集中力を働かせていたはずです。このように、記憶を呼び出そうと心を集中させることで、学んだことを深く記憶に刻みつける働きがテストにはあるのです。

 授業と復習を繰り返し、さらに定期的にテストを受ける。この流れをうまく軌道に載せれば、弊社の教室に通って受験対策をするお子さんは誰でも一定の成果を得ることができるでしょう。リズムやテンポのよい勉強をしていると、必ず学んでいるそのこと自体が楽しく、また新たな発見が繰り返されることになります。こういう勉強で成果を得られるようになったなら、中学進学後も、大学への進学後もテストに強い人間であり続けることができるのではないでしょうか。

 弊社に入会されたお子さんには、このテストの制度、授業と復習の反復のしくみを説明し、少しずつ理に叶った勉強の態勢が築けるよう指導していきます。課題意識や展望をもち、計画的に学ぶ受験生活がきっと実現すると思います。「決めたことをやらずにはいられない」――そんな受験生になったなら、受験での合格など当たり前になります。さらに先の将来への展望も開けてくることでしょう。


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