早いもので、今年も余すところあと僅かとなりました。今年は、東日本大震災でたくさんの尊い命が奪われました。いまだに消息のわからない人たちも数千名近くおられます。
 平穏無事な生活の営みをある日突然奪われ、あまつさえ命まで奪われた人たちのことを思うと、胸の痛む気持ちを禁じ得ません。震災に見舞われた地域の復興を、そして被害に遭われた人たちの生活が一日でも早くもとに戻ることを、心からお祈りするばかりです。
 3年ほど前、中学受験部門のブログを始めたところ、意外なほどたくさんの方々が読んでくださるようになりました。「僅かな人数でもよいから、楽しみに読んでくださる人がおられればありがたい」といった、比較的気軽な気持ちで始めたブログが、昨年は年間述べ十数万名もの方々に読んでいただくまでになりました。今年はさらに増えています。
 ただし、中学受験の部門のブログは、どうしても中~高学年の保護者向けの内容になってしまいます。弊社には低学年の部門もあり、この部門の保護者の方々に向けた記事を提供したいという気持ちが強くなってきました。そこで、「いつまで続けられるかわからないけれども、とにかくやってみよう」と思い立ち、低学年の保護者向けのブログも始めることにした次第です。
 とは言え、さすがに上の学年ほどにはアクセスはありません。しかしながら、毎回一定数の訪問者がおられます。それを励みに書かせていただいています。来年もがんばってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 さて、低学年部門に関わる仕事をしていて思うのですが、低学年の子どもほど親の関わりや励ましが直接子どもの勉強の取り組みに影響します。まだまだ低学年のうちは、親の影響力が圧倒的に大きいのですね。
 考えてみれば当然のことですね。生活の何もかもが親がかりであり、親なしに生きてはいけない年齢の子どもですから、親が何を期待として示すか、子どものやったことをどう評価するかが、子どもの学習意欲にてきめんに影響します。
 今年1年のわが子を振り返ってみてください。生活面や勉強面で、どのような進歩が見られたでしょうか。課題としては、どのようなことがあげられるでしょうか。それをチェックしながら、親としての関わりはどうであったかも思い起こしてみてください。大人は毎日忙しく働いています。そんななか、どれだけわが子の様子を見守ったり、アドバイスを送ったり、がんばりを見逃さずにほめてやったりすることができたでしょうか。
 低学年の子どもが勉強を嫌がるのは、勉強そのものを嫌がってのことではないと言われます。むしろ、頭を使うことは好きなのです。それなのに嫌がるのは、親が「勉強しなさい」と一方的に押しつけたり、テストの点数など結果だけで評価したりするからではないでしょうか。子どもには、子どもの側の親に対する期待があります。その気持ちをよく知ったうえで子どもに接してやることが大切です。
 わが子の勉強に関心をもち、一緒に楽しみながら取り組む時間を設けたり、がんばりをまるごと喜んでやったりする。それが小学校低学年の子どもにとって、いちばん意欲のもとになります。高学年になると、自己の達成感に基づいた学習姿勢も育ちます。さらに年が上になると、目標の実現をめざす気持ちが勉強の原動力になります。
 しかし、今の年齢はそこまで行きません。親がどう出るかが、そのまま勉強への意欲に反映されるのです。無論、これまでも親としてできることはがんばってこられたと思います。それに少しだけつけ加えていただきたいのは、親の関心の示しかたが与える影響の大きさを踏まえ、子どもの奮起につながるフォローを心がけていただくことです。このちょっとした親の変化が、子どもにはてきめんに影響します。
 親がわが子に期待するのは当然のことです。わが子に対する愛情のない親なんていません。問題は、親の期待や愛情が子どもにどう伝わっているかであろうと思います。そこのところへの意識を変えることで、子どものものごとに対する取り組みが大きく変わります。
 それではよい年をお迎えください。


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