ジュニアスクール春休み学習会

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2014年 3月 26日 水曜日 雨

 少しずつ暖かくなり、ようやく桜の花も咲き始めました。今日はあいにくの天気ですが、だんだん春を感じられる日が増えていきそうですね(^^)今週から小学校は、春休みに入り、低学年部では、ジュニアスクールの春休み学習会が開講しました。久しぶりにジュニアスクールの授業をのぞいてみると、子ども達はのびのびと楽しそうに国語の授業を受けていました。

 今回は、まずナビゲーターが黒板に「スケッチ」と書き、授業が始まりました。子ども達からはすぐ「わかるよ!見たものを描くの!」「学校でも外で描くことがある!」など、意見が挙がり、しばらく写生大会の話などで盛り上がっていました。ただし、今回のスケッチは単なるスケッチではなく、言葉を使ったスケッチに挑戦します。

 絵を描く授業だと期待していた子ども達は、言葉でスケッチをすると知り、「え~!」と、ちょっとがっかりしている様子でした。ナビゲーターはニコニコしながら、早速「○○くんの机には、青くて四角い筆箱があります。とてもかっこいいです!」「○○さんは、先生の方を見ています。とても良い姿勢で座っています。」など、子ども達のことを観察しながら一人一人の様子を表現していきます。自分のことを言われると、ちょっと照れくさそうに周りの子と目を合わせながら、少しずつ言葉でのスケッチに興味が湧いてきたようでした。

 春の学習会ナビゲーターが、「今日は、見たものをそのまま言葉にしていく練習をしましょう!」と、言い、じゃんけんをしているイラストを3種類貼りました。実際に言葉のスケッチに取り掛かる前に、どんなことに気を付けて言葉にすればよいのかをみんなで考えました。上手にスケッチをするためには、伝える対象となるものをよく観察し、より詳しく説明することが重要となります。イラストを見比べていた子ども達も、すぐにその点に気づくことができ、いよいよ各自で取り組むことにしました。
今回は、3種類のイラストを見て、それぞれの絵について思うままに表現してもらいました。子ども達は一旦作業に取り掛かると、時間いっぱい夢中になって黙々と書き続けました。「先生かぎかっこ使ってもいい??」など、各々工夫もしているようでした。

 最後に、まとめとして自分が書いたスケッチで自信のあるものを1つずつ発表してもらうことにしました。ところが、これに全員が大反対!この日は初日の授業だったということもあり、恥ずかしかったのでしょうか。今回は、みんなのプリントをナビゲーターが回収し、紹介する形になりました。
運動会のイラスト一つをとっても、動作に着目して表現している子、髪型の違いを書いている子、球入れの球の様子を詳細に書いてくれた子など、それぞれ気づいた点を丁寧に書いていました。また、「イラストの右上には、…左下には、…」など、場所を丁寧に説明し、伝わりやすく工夫して書いた子もいました。同じ絵を見ていても、着目する点も表現の仕方も十人十色で、どの作品も楽しく鑑賞できました。授業の最後に、「みんなよく観察してたくさんスケッチできていたね!色々な書き方があったけど、どれも花丸だよ!!」とナビゲーターが伝えると、みんなとても嬉しそうでした。

 目で見たものを自由に言葉にして書き表すことで、言葉で表すことを楽しみながら、少しずつ文章の土台を築いていくことができます。今は、文体などにこだわりすぎず、どんどん思いのままに文章を書き、書くことの楽しさやむずかしさを味わってもらいたいです(^^)

(makino)

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旅人算

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2014年 3月 19日 水曜日 晴れ

 前期講座が開講してしばらく経ちました。少しずつ新しい環境にもなれてきたでしょうか。3月の間、2・3年部では前学年の単元に取り組みます。今年から通うお子さんは、少しずつ新しい環境や玉井式の授業形式に慣れてもらえればと思います。また、昨年まで玉井式に通っていたお子さんは、学習を振り返りながら、より深く内容を理解し、定着をはかる機会にしてください。

 さて、今回は、新3年生の授業の様子を一部ご紹介します。3年生第1回目の授業では、「旅人算」の基礎となる考え方を学習しました。ある地点から一方が先に出発し、数分後にもう一人が先に出発した方よりも速い速度で追いかけた場合、何分後に追いつくかを考えます。
まずは、「距離」と「速さ」について学びました。低学年の子ども達にとっては、難しい言葉です。「進んだ長さのことを距離…」「1分間でどれくらい進むかが速さ…」など分かり易く説明を加えていきます。そして本題の「旅人算」に入ります。追う側が追われる側に少しずつ近づいていく様子をアニメで見てもらい、速さが違うと、徐々に2人の距離が縮まっていくことを感覚的に理解してもらいました。子ども達は、真剣にアニメを見ていましたが、理解できたのでしょうか??緊張からか、表情は堅いままのように見えましたが…。では、いよいよ問題に取り掛かります。

 旅人算

公式もまだ習っていない低学年の場合、考え方を押さえながら取り組むことが大切です。今回は、数直線と小さくなったキャラクターを使用しながら考えました。まずは、問題の通りにキャラクターを数直線上に示してもらいました。ここから、1分ごとにそれぞれのキャラクターを進めていき、進んだ距離と二人の距離を表にまとめます。筆算を使いながら、丁寧に二人の距離を計算していき、ようやく二人の距離が「0」になると、子ども達は「追いついた!」ととても嬉しそうでした。この表情を見てこちらも一安心です。答え合わせでは、子ども達に数直線上でキャラクターを動かしてもらいながら確認しました。キャラクターを動かしてみたいと、沢山の手があがりました。もう緊張もほぐれたようです。その後も表を使いながら、どんどん問題を解き、表が完成する度に何度も嬉しそうな顔をみることができました。問題によっては、なかなか二人の距離が縮まらず、追いつくまでに6分もかかる問題もありましたが、どの子も根気強く表にまとめていき、答えにたどりつけたので感心しました(^^)

 一見難しい問題ですが、無理に式にするのではなく、考え方を押さえながら取り組むことで、低学年の子ども達もしっかりと理解できます。今後も、アニメだけでなく教具もしっかりと活用しながら、一つ一つ丁寧に理解を深めてもらいたいと思います。

(makino)

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