夏休みで子どもが嫌がることは?

2011 年 8 月 22 日

 長い夏休みですが、気がつけばあと残りが少しになりましたね。毎日のように子どもが家にいると、おかあさんがたは何かと大変ですから、夏休みの終了を待ちわびているかたも少なくないかも知れませんね。

 ところで、毎年子どもたちが楽しみにしている夏休みですが、夏休みならではの嫌なものもあるもあるようです。さて、それは何でしょうか。おとうさんおかあさんの子ども時代を思い出してみてください。いつの時代も同じであろうと思います。

 以下にご紹介するのは、「夏休みで嫌な思い出があるものは?」というテーマで実施されたアンケートの結果です。アンケートを実施したのは美容・衛生関連の会社で、調査対象は20代の男性と女性です(男性258名、女性522名)。

夏休みの嫌な思い出ランキング

 男性女性ともに、ほぼ同じような結果が出ています。「夏休みは好きだけれど、あれだけはイヤだ」というものは、誰しも同じなんですね。筆者の子ども時代を振り返ってみましたが、ランクされたもののすべてが嫌でした。自由研究では、まぐれで県の科学賞(正式名は覚えていません)をもらったことがありますが、嫌々やったことだけははっきりと覚えています。

 第1位の「読書感想文」は、何をどう書いたらよいのかわからないため、大多数の子どもに嫌われるようです。読書は好きな子どもでも、感想文は嫌がるものです。小学生の年齢では、まだ構想立てて文章を書くことができません。ただでさえ書くのが負担なのに、あらすじだけではいけない、独りよがりの感想を書いたのではダメと、制約がいろいろありますから、感想文を書くことがいちばん敬遠されるのは頷けることです。「よいことを書かなければいけない」という気持ちにどうしてもとらわれてしまいますから、よけいに嫌になるものです。

 絵日記は毎日継続して書くことが求められます。ですから、ズボラな男の子が苦手なのもわかりますね。夏休みの終了間際にまとめて片づける男の子が多いのではないでしょうか。これでは絵日記の課題の意味の大半が失われてしまうのですが、どうしてもそうなってしまうのが男の子というものです。自由研究は、女の子のほうに嫌がられる傾向が強いのも頷けます。理科という教科自体が、女の子にはあまり好かれない傾向がありますから。

 工作は、「何をつくるか」を決めるまでが大変です。男子女子に関わらず、大概の子は親のアドバイスや助力でかろうじて提出しているようです。
 作文も嫌がられていますが、こちらのほうは読書感想文よりは負担感が少ないようですね。自分の体験したことや興味のある話題について書けるからでしょうか。

 夏休み終了のカウントダウンが始まると、多くの家庭は親が振り回されることになります。提出すべきものがいろいろあるというのに、その半分もやり終えていない子どもがたくさんいます。業を煮やした親がやむなく手伝うのは、おとうさんおかあさんの子ども時代も同じだったのではないでしょうか。

 さて、お子さんの夏休みの宿題のはかどり具合はどうでしょうか。大人には、もう子ども時代のような夏休みはありません。子どもたちが満喫する長い夏休みはうらやましい限りですが、しかし、子どもにしてみれば溜まった宿題のことを思うと、夏休みの残りは結構気が重いもの。残りがあと1日、2日に迫らないうちに提出の見通しを立てるよう、上手に励ましてあげてください。

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カテゴリー: アドバイス, 勉強について

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