今年もよろしくお願いいたします

2013 年 1 月 7 日

 明けましておめでとうございます。弊社の広報活動の一環として、本年も週1回のペースで子育てや中学受験、弊社の学習指導に関する情報を発信してまいります。また、長年進学塾の前線で指導を担当してきた筆者の経験を踏まえ、保護者の方々に参考にしていただけるようなアドバイスを発信できたらと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。

 正月が明けると、3日間があっという間に終わるのは毎年のことですが、受験を間近に控えた6年生をおもちのご家庭におかれては、一層1日の経過を早く感じておられるのではないかと拝察いたします。あと2週間たらずで広島の主要中学校の入試が始まります。最後まで健康管理に細心の注意を払い、お子さんをベストの状態で入試会場に送り出してあげてください。

 私立中学校入試(県西部地区)の解禁日は22日ですが、それに合わせて受験生のみなさんを励ます記事を書いたチラシを20日(日)に折り込みます。20日には広島大学附属中学校の入試も行われます。私たち学習塾の人間には毎年のことですが、入試に臨む子どもたちにとっては、人生で初めてと言えるほどの緊張を伴う体験です。受験生への応援のメッセージが、少しでも励みになれば幸いです。

 ところで、昨日は今年最初のチラシを折り込みました。このチラシのメイン記事は、「心意気をもって学ぶ受験生に!」というタイトルです。お読みくださったかたもおられるかと思いますが、チラシの折り込まれていない地域のかたや、見過ごされたかたで興味をおもちのかたは、当ホームページでご覧いただけますので、ぜひ目を通していただければと思います。

 この記事は、だいぶ前に指導を担当した6年生の男子児童を思い出して書きました。そのお子さんは、6年生から初めて塾に通って受験勉強を始めたのですが、とても印象に残っています。とにかく、授業を真剣に聴いてくれるお子さんで、こちらの話すことに対する反応がすばらしくよかったことを今でも思いだします。

 勉強は、時間をかければそれだけ成果が増すわけではありません。いくら時間をかけても、学びの対象に心を集中させ、わかろうとする意気込みがなければ、かけた時間ほどの収穫は得られないものです。今回ご紹介する少年の、勉強にかける意気込みのすばらしさを感じ取っていただき、「勉強は、心を対象に集中させるものなのだ」ということをお子さんに伝えていただければうれしく思います。

 6年生の春というと、弊社では「基礎力養成期」が終わる段階にあります。そんな時期から塾に通い始めたわけですから、基礎内容の習得を追いつかせるだけでも大変だったろうと思います。しかし、この少年は少しも辛そうな顔を見せず、筆者が何か言うたびに頷いたり、笑ったり、「わからない」という表情をしたりと、とにかく授業に参加する姿勢がよいお子さんでした。

 そういうお子さんだけに、筆者が授業で言ったことをよく実行してくれたのでしょう。塾に通うのは受験のためであるのは間違いないことですが、子どもたちが勉強に没頭しているときには、「今学んでいるのは受験合格のためだ」などという意識は消えているものです。

 そもそも勉強の目的は、知りたいという欲求を充足させるためにするものです。その意味において、真の勉強の目的は今学んでいる学習対象との対決のなかにあるのです。そういう気持ちで勉強に向かう姿勢があれば、入試合格など当たり前のように転がり込んでくるものです。それを子どもたちに教えることも、小学生をお預かりする私たちの役目であると考えています。

 しかしながら、今回ご紹介したお子さんは、筆者の予想を超えるほどの心意気をもった少年でした。学びに向かうその姿勢は、胸のすくような感動を与えてくれたものです。子どもとは言え、その真摯な姿勢は尊敬に値するものだと今でも思います。こういう優れた取り組みをする子どもだって、決して少なくありません。

 これから受験勉強をスタートされるご家庭や、来年以降に受験を迎えるお子さんをおもちのおとうさんおかあさんにお読みいただければと思って書きました。

 小学生時代に身につけた学びの姿勢は、間違いなく将来まで生き続けます。中学受験への挑戦を通して、心意気をもって学び、常に自己を成長させていく姿勢を育てることができたなら、それこそが受験をめざしたことの最大の収穫と言えるかもしれません。
 

LINEで送る
Facebook にシェア
Pocket

カテゴリー: お知らせ, がんばる子どもたち, ごあいさつ, 勉強について, 家庭学習研究社の理念

おすすめの記事