2016 年 7 月 18 日 のアーカイブ

もうすぐ夏の講座が始まります

2016 年 7 月 18 日 月曜日

 子どもたちにとって待ち遠しい夏休みがやってきます。毎年のことながら、うだるような暑さの続くこれからの季節は体が変調をきたしやすく、いかに元気な子どもたちといえども油断は禁物です。特に熱中症には十分な対策をお願いいたします。

 中学受験をめざしている子どもたちにとって、長い夏休みは学力を1ランクあげる絶好の機会です。夏休みの期間を上手に活用すれば、これまで達成できなかった様々な学習上の目標をクリアし、受験勉強の流れを一気に軌道に乗せることもできるでしょう。特に6年生は半年後に受験の本番がやってきます。この夏の休暇を1日たりとも疎かにせず、志望校合格への足掛かりを築いていきましょう。

 さて、このブログでも簡単にご報告しましたが、6月17日(金)には西区民文化センターにて、小学生をおもちの保護者を対象とした「夏のおかあさんセミナー」という催しを実施しました。そのとき、夏休みを子どもの善き成長の場にするための提案をさせていただこうと思っていたのですが、筆者のもち時間の関係もあり、お伝えしたいことを十分にお話しすることができませんでした。たいした提案ではありませんが、夏休みが直前に迫ってきたので、改めてこのブログでお伝えしておこうと思います。

① これまでの受験勉強、受験生活を親子で振り返ろう!
 大人であれ子どもであれ、毎日の生活を振り返ってみると、大概は似たようなことを繰り返しているのが普通です。それがともすれば惰性につながり、気がつけば無為のうちに時間ばかり浪費していることになりがちです。お子さんは今何年生でしょうか。受験をすることを視野に入れて始めた受験生活が、成果や手応えのある充実したものになっているでしょうか。

 夏休みの計画はすでに立てておられると思います。それを踏まえ、夕食後などに20~30分時間を設け、親子で今までの受験勉強や受験生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。「何がうまくできていないか」も重要なポイントですが、できたらおとうさんやおかあさんから見て進歩が感じられたことも伝えてあげてください。そうして、成果と課題を親子で冷静にとらえ直し、この夏休みの学習に臨めば、夏休み中の勉強にも気合が入るのではないでしょうか。

② 親子それぞれに夏の目標を掲げよう!
 これまでの勉強を振り返ったところで、その内容も踏まえながらこの夏休み中の目標を掲げてみてはどうでしょうか。勉強面での具体的な数字を掲げても構いません。「計画通り最後までやり切る」、「苦手教科をしっかりやる」、「授業後の復習を怠らない」などもよいと思いますこれらに時間など、もう少し具体的な要素を絡めるとよいでしょう。また、生活習慣の規則性などに問題があるお子さんなら、「朝は決めた時間に必ず起きる!」といったようなことでも構いません。20160617b

 おとうさんかおかあさんが司会役になり、上手にこれまでの振り返りや目標を定める時間を演出してください。なお、家族みんなで共有する目標をもち、互いに励まし合いながら実行に移していくような雰囲気があると、お子さんがとても張り切ってがんばろうとします。おとうさんおかあさんも一緒に何らかの目標を掲げ、「今年の夏は、みんなでがんばろうね!」などと掛け声をかければ、お子さんにとって大きな励みになるでしょう。

③目標実現に向けて見守り応援しよう!
 夏休みが始まったら、お子さんが毎日やるべきことを意識してがんばれるよう、交替で声をかけてやりましょう。そして、がんばっているときにはそれを喜び、ほめてあげてください。おとうさんやおかあさんも、自分が掲げた目標のことをさりげなく話題にし、「今日もちゃんとやれたぞ!」などと子どもに刺激を与えるとよいでしょう。

 家族みんなが目標に向かってがんばっているのだという雰囲気があると、子どもは大きなモチベーションをそこから得られます。また、自分のやっていることに親が関心をもってくれると、気持ちに張りを得ることができます。反対に、家族全体で何らかの目標を共有する雰囲気がなかったり、自分のしていることに関心を寄せられなかったりすると、意欲を継続できず、実行力はだんだんと下がってしまいがちです。それは、何事も親がかりの小学生ですから当然のことです。

 また、これは言わずもがなのことですが、やるべきことができていないとき、すぐに咎めるような言いかたをするのは禁物です。「あれ、勉強の時間が来ているようだね」などと、子どもを上手に促すような言葉かけをしてあげてください。

 低学年児童に関しては、次のような手順で目標が実行できるよう応援してあげてください。
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 これまで何度もお伝えしましたが、子どもに相談するというスタイルは日本人にはなじみがありませんが、子ども自身が「自分で決めたことだ」と思うよう導く方法だとご理解ください。ある程度の選択肢を親が示し、「どうしたらよいと思う?」などと語りかけ、子どもが納得して決めた目標になるよう導くやりかたです。

 小学生までの子どもは、親の期待や愛情を継続的に注入していくことで、がんばりのエネルギーを得ていきます。親が子どものすることに関心を寄せ、定期的に声をかけてやり、がんばっているときには承認のサインを送る。その繰り返しを通して次第に成長し、自分自身の意志でがんばる態勢ができていきます。親の辛抱強い応援は必ず実を結びます。

お子さんが素晴らしい成長を果たす夏休みになりますように!

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カテゴリー: アドバイス, 家庭での教育