2017 年 9 月 11 日 のアーカイブ

私学2校を訪問してきました

2017 年 9 月 11 日 月曜日

 夏休み期間中に広島市内の私学2校を訪問してきました。訪問の目的は、弊社の主催するイベントにご協力いただくための打ち合わせでした。

 お会いしたのは校長や教頭、広報部長など、学校の要職に就いておられる先生がたでした。せっかくのチャンスでしたので、学校が実践しておられる教育の現状や、生徒さんがたが私学6年間でどのように成長しているのか、などについてもお聞かせいただければと思い、仕事の目的以外のこともいろいろお聞きしてみました。

 訪問先は広島学院とノートルダム清心です。ご存知かもしれませんが、弊社では毎年11月に私学の先生をお招きして、「私立一貫校の教育とはどのようなものか、そのよさはどこにあるのか」など、私学教育にまつわるテーマを掲げたイベントを実施しています。今年は「カトリック系私学の教育の特色やよさ」をメインテーマに掲げました。弊社の宣伝やアピールは控え、私立学校をよりよく理解したうえで受験を保護者にご検討いただこうという趣旨を軸に置いています。

 なぜ広島学院と清心の組み合わせかについては説明無用かもしれません。両校は、カトリックの教義に基づいて設立された私学であり、開校の目的も「戦後の広島の復興を教育によって支援する」という点で同じであり、ともに戦後まもなくに誕生しています。さらには、開校直後から進学校として卓越した実績をあげ、今日に至るまで「広島の男女私立一貫校随一の進学校」としての地位を不動のものにしている点でも似ています。

 つまり、両校は広島で私立の一貫校をめざす子どもたちにとって最難関の私学であり、入りたくてもなかなか入れない“あこがれ”の存在です。それゆえ、やや「縁遠い学校」とみられる向きもありますが、学校のよさをある程度知ったなら、「もしも行けるものなら、ぜひわが子を行かせたい」と思われるだけの魅力を携えたすばらしい私学です。11月に実施するイベントでは、そうした学校のもつ魅力を十分にお伝えしたいなと考えています。

 この2校を訪問して、とても印象に残ったことがあります。お会いした先生がたが全員30年以上もの長きにわたって広島学院や清心で教育に携わっておられるということです。しかも、11月のイベントでお話しくださる先生は、いずれもかつて広島学院と清心で6年間学ばれた生え抜きのOB・OGです。

 このことはどんな意味をもつでしょうか。筆者がこのような立場・経歴の先生がたとの会話で感じたのは、たまたまこの学校で働くよう命じられたのではなく、「この学校で教師をしたい!」という強い意志をもって教師になられたからこその学校愛や生徒愛に満ち満ちておられるということです。いろいろな話題について語ってくださるそのご様子から、私学がどういう学びの場なのかを大いに感じとった次第です。こういう先生の教えを受けられること自体が、私学に進学することの重要なメリットであろうと思います。

 さて、少し早いかもしれませんが、11月に予定しているイベントの骨子についてご紹介しておきます。催しのタイトルは、「“生き抜く力”を育むカトリック系私学」(副題:思春期を飛翔の場にする教育環境がここに!)となって います。実施日時は、11月17日(金)10:30~12:00で、会場は広島ガーデンパレス(JR広島駅北口より徒歩約7~8分)です。対象者ですが、小学生の保護者ならどなたも参加いただけます。弊社の会員家庭かどうかも問いません。無料の催しですので、中学受験を視野に入れておられるかたの情報収集の場にしていただければ幸いです。

 では、イベントの構成を簡単にお伝えしましょう。

「“生き抜く力”を育むカトリック系私学」 構成

導入 ~広島学院とノートルダム清心の成り立ち~

 広島学院とノートルダム清心は、ともに第二次大戦後、焼土と化した広島の街の復興を教育によって支援しようという趣旨で設立されたカトリック系のミッションスクールです。まずは、話者としてお越しくださる先生から、両校に共通する成り立ちについて保護者にご説明いただきます。

第1部 学院・清心は、“夢”と“生きかた”を育む場

 広島学院とノートルダム清心は、完全6か年一貫教育の私学です。高校からの募集はありません。高校受験がないゆとりを生徒さんの内面の成長に活かしつつ、高いレベルの大学進学状況をどのようにして実現しておられるのでしょうか。第1部では、学力形成と人間的成長を両立しておられる2つの私学の教育実践の魅力を探っていきます。

1.私立6か年一貫校としてのわが校

 思春期前から青年前期までの6年間を、一つの理念に基づいた教育環境の下で過ごす。このことは、子どもの人間形成に多大な影響を及ぼします。そのことを踏まえ、私立6か年一貫教育の意義と、それを活かした自校の教育実践について両校の先生にお話しいただきます。特に思春期は親にとっても教師にとっても子どもへの対処が難しい時期です。しかし、だからこそこの時期の教育は大切なものです。両校の先生のお話を通じて、「私学教育の価値」を感じ取っていただければ幸いです。

2.進学校としての教育実践

 両校の生徒さんの大学進学状況、進路の傾向について簡単に解説します。県内でトップを行く進学校ですから、国・公立の大学、難関大学を漫然と志望するのではなく、学びたい学問、就きたい職業を視野に入れ、高いレベルで進学目標を達成している生徒さんが多数おられます。そうした進路選択の様子についてもお話しいただく予定です。

3.学院生・清心生の学校生活

 学院や清心の生徒さんが学校生活をどう受け止めているのか、どんな成長を遂げているのかなど、これからわが子を受験させる保護者の興味に沿った情報を提供するためのコーナーです。任意に選んだ中学生と高校生のクラスでアンケートを実施し、その結果を保護者にご紹介します。「人生の夢、将来の目標」「今の自分をどう思うか」「どんな点に学校のよさを感じるか」「ミッションスクールを感じる時って?」「学校で楽しい時間は?」など、様々な質問項目を通じて、両校の生徒さんの学校生活の実態をイメージしていただければ幸いです。

4.カトリックの教義に基づく心の教育

 広島学院とノートルダム清心は、いずれもカトリックの教義に基づいて設立された私立学校です。そこで、カトリック系の私学ならではの教育実践についてご説明いただきます。特に今回は、「ILプログラム(広島学院)、MJプログラム(清心)に話題を絞り、可能なかぎり詳しくご説明いただきます。愛情深い手作りの教育が、生徒さんの内面にどのような変化や成長をもたらすかを、ともに考えていただきます。

第2部 私学に通う6年間を大いなる成長の場にするために

 学校について知りたいこと、教えてほしいことがあっても、学校主催の説明会では気後れして質問しにくいものです。

 例えば、勉強に行き詰った生徒はどうなるのか、何らかのバック・アップをしてもらえるのか、などは多くの保護者が「聞いておきたい」と思われるのではないでしょうか。そのいっぽう、親としては、「わが子が勉学で躓くことなく、充実した学校生活を送ってほしい」と強く願っておられます。トップ進学校での学習生活を有意義なものにし、さらに学力を飛躍させている生徒さんにはどのような特徴があるのでしょうか。また、そういう生徒になるために、今からどんなことを心がけたらよいのでしょうか。そういったことも大変重要であり、保護者にとって知りたいことだと思います。

 第2部では、このような親の関心事を取りあげ、質問への応答というかたちで先生がたにお話しいただくことにしました。

 以上が本イベントのおおよその構成・内容です。弊社は中学受験専門の進学塾です。前途ある小学生をお預かりするわけですから、受験の結果だけに目を向けるのではなく、お子さんの将来の飛躍につながる受験生活の実現を応援することが使命であると考えています。今回の催しも、そうした視点に基づいて企画しています。 

 ご協力いただく広島学院とノートルダム清心の先生も、お子さんがたが中学・高校の6年間で大いなる成長を果たすことを心から願っておられます。また、そうなるための秘訣も心得ておられます。私学で長く教鞭をとっておられる先生がたのお話は、受験生活のスタートにあたって多くの示唆を与えてくれることと思います。興味をおもちになったら、ぜひお気軽にお越しください。

 なお、イベントの詳細については、10月末から11月上旬にかけてHPやチラシなどでご案内いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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