私たちが提供したい受験の成果とは!?

2020 年 11 月 16 日

 早いもので、今年も余すところ1ヶ月半ほどになりました。12月6日には、弊社主催の模擬試験の最終回(第5回)が予定されています。広島を代表する男女の私学である修道と広島女学院を会場にお借りして実施しますので、入試の予行演習としての趣も一層濃くなります。多くの受験生が志望校とする私学でテストを受ける経験は、本番で我を失うなどの失敗を未然に防いでくれます。毎年、この回はいちばん参加者も多いので、得られた成績データは学力の最終調整に向けて大いに役立つでしょう。塾単位のほか、個人でも参加可能です。ぜひチャレンジしてみてください。

 例年であれば、11月早々に冬休みの講座や次年度前期講座の会員募集活動を始めているのですが、今年は新型コロナウィルスの感染拡大の長期化に伴い、始動がかなり遅れています。現会員のかたにはそろそろ案内が届くのではないと思います。また、会員以外のかたで、冬期講座への参加、もしくは次年度前期講座への入会を希望されるかたは袋町本部または最寄りの校舎に資料をご請求ください。折り返しご家庭にお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

 なお、毎年11月には広島の代表的な私学(男子校・女子校各1校)の先生をお招きし、外部会場を設けて私学教育の魅力を語っていただくイベントを実施していますが、今年はウィルスの感染リスクを回避するため、開催を見送りました。また、冬期講座に関しては、授業を受けていただく方法以外にも、オンラインで受講していただく方法もご用意しています。案内をよくお読みのうえ、受講の方法を選択していただくようお願いいたします。

 さて、今回は次年度前期講座の会員募集の開始に伴い、これからお子さんの塾選びをされるご家庭に向け、中学受験専門塾としての特徴をお伝えしようと思います。保護者のお考えに合っていたら、ぜひ入会をご検討ください。どうぞよろしくお願いいたします。

 弊社は昭和42年創設以来、一貫した方針の下で中学受験指導を行っています。学習指導の実践にあたって最も重要な前提としているのは、「発達途上にある小学生の受験である」ということへの配慮です。中学受験が高校や大学への受験と決定的に違うのは、心身ともまだ成長途上にある小学生の受験であるということです。それは、どのような勉強、どれぐらいの負担で行うべきかの判断を大人がする必要があるということを意味します。そう、大人の舵取りとサポートが必要な受験なのです。

 しかしながら、それゆえに生じがちな問題があります。「合格しなければ受験する意味がない」という観念に縛られると、合格に偏重した受験対策を子どもに押しつけることになりがちです。このような受験勉強は子どもの成長をスポイルしかねません。たとえば、無理な詰め込みやハードな訓練を課すと、勉強に対する間違った観念を子どもに染み込ませたり、伸びしろの形成を阻害したりする恐れがあります。中学受験に失敗したとしても、後で取り返しはいくらでも可能です。大切なのは、受験に向けた準備の学習や生活が学力形成のみならず、人間としての成長に寄与することではないでしょうか。勉強への嫌悪感や、自己の能力への疑念が染みついてしまうと、後々の学びの人生に大きな影を落としてしまいかねません。

 このような考えに立つ弊社は、子どもに無理をさせず、日々の生活や学習が勉強に対する健全な受け止めかたをもった人間への成長を促すこと、中学や高校、大学へと発展していく学問の流れにうまく順応していける態勢を構築していくことを主眼に置いた指導を実践しています。そしてなおかつ、「いかに志望校への進学の夢を実現するか」に挑戦することが、中学受験専門塾としての弊社の使命だと考えています。具体的には、次のようなことがあげられるでしょう。

< 家庭学習研究社の受験指導 >

1.週3日通学制を原則とする
 学校生活や家庭生活との両立を考慮し、無理のない通学日数を設定しています。授業終了時刻も、8時半ごろまでを原則としています(4年生は7時半過ぎ)。週3日通学であれば、授業日の翌日は家庭での自学自習に当てることができます。「授業」⇔「家庭学習」の反復により、確かな学習習慣や自律的な学びの姿勢など、将来の学習の発展に欠かせないものが身についていきます。これらは子どもたちの将来的観点に立つと、合格以上に大切なものだと弊社は考えています。

2.授業は演習型でなく、講義形式を基本とする
 弊社は、授業を知識増強や訓練の場とするのではなく、先生の誘導のもとで大切な基本事項について「みんなで考える」という授業スタイルをとります。週3日という限られた条件を生かすためです。授業で理屈を理解したら、家庭に帰って復習をし、さらに関連問題に当たります。この連携をくり返します。つまり、授業と家庭学習は対等な関係にあります。ただし、小学生にとって家庭学習は簡単ではありません。そこで、授業ではノートの取りかたや家庭学習の方法についても適宜指導していきます。

3.家庭で自己管理に基づく学習を進める
 家庭にいる時間を有効に使い、自主的に学習できるかどうか。これは子どもの将来を決定づけるほど重要な問題です。その意味においても、大人がとりしきっての受験勉強は望ましくありません。中学入学後では後手に回ってしまいます、受験勉強のプロセスで自立型の学習姿勢を身につけておくべきです。そこで弊社は、「いつ、何を、どれだけやったらよいか」を明示したオリジナルテキストを開発し、小学生が家庭で自主的に勉強していくためのサポートをしています。

4.学習指導に関わるものの全てが広島の入試に特化している
 中学受験はローカルなものです。広島の受験生は、大概広島の中学校に進学します。したがって、大都市圏の超難関校も視野に入れた教材は無駄が多く、余分な負担を与えてしまいます(広島は基礎学力重視の入試が主流)。そこで弊社は、広島の中学受験に的を絞り、広島の最難関校合格に照準を合わせたテキストや副教材、テストを制作し、子どもに優しい受験対策の実現に向けて努力しています。また、子どもたちは同じ目標をもつ集団ですから、テストで得られたデータは志望校合格に向けて大いに役立つことになります。

5.将来の飛躍に向けた基盤形成が、中学受験最大の収穫である
 1~4でおわかりのように、弊社は「将来の大成」に目を向けた学習指導の実践をめざしています。受験は合格をめざしてするものですが、そもそも受験や進学は将来を考えてのものです。したがって、「中学校進学後にどのような世界が待っているのか」ということを考慮せずにする中学受験はあり得ません。大切なのは「子どもが人間として固まる前の今、どんな受験勉強をし、どんな受験生活を送るか」ではないでしょうか。ここを押さえれば、受験結果はどうであれ、子どもの将来は前途洋洋です。

 子どもの数が多く、しかも中学受験がブームだったかつてと違い、今では中学受験での志望校合格はさほど難しいものではなくなっています。十分な基礎学力を身についていないお子さん、学ぶ姿勢に問題を抱えたお子さんが合格する例もみられます。しかしながら、だからこそ「とりあえず合格しさえすれば」という考えは禁物です。保護者におかれては、「どんな学習観や学びの姿勢を携えて合格したかが、中学校進学後の歩みを左右するのだ」と認識し、お子さんの受験生活を見守り応援していただきたく存じます。そこがしっかりした家庭においては、中学受験がマイナスに作用することはありません。

 中学受験は、子育ての仕上げ期と重なります。時間もエネルギーも投じての受験ですから、お子さんを望ましい人間へと成長させる絶好の機会にもなります。家庭学習研究社は、そのためのお手伝いをさせていただく学習塾です。

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カテゴリー: 子どもの発達, 家庭学習研究社の特徴, 家庭学習研究社の理念

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