夏休みは、子どもの可能性を見出すチャンス!

2021 年 6 月 7 日

 6月を迎え、まもなく弊社では夏休みの講座の会員募集を開始します。そこで今回は、お子さんの中学受験を検討しておられる保護者に、弊社の夏期講座についての情報をお届けしようと思います。

 中学受験について、興味はあるもののためらっておられる保護者はおられませんか? 保護者自身が経験者であったり、親戚や保護者の友人家庭、近所などに中高一貫校の生徒さんがおられたりすれば別ですが、具体的な情報をおもちでないかたには敷居が高いかもしれません。しかしながら、夏休み期間の講座ならある程度気軽に足を踏み入れることができます。

 というのも、学校への通学と重複する日が少なく、お子さんの負担を心配する必要がありません。たとえば、低学年部門(1~3年生)の夏期講座は夏休みの前半で終了しますし、通学日も多くありません。また、高学年部門(4年生~6年生)のうち、4・5年生は入塾のための試験(会員選抜試験)を受けなくても、定員に達しない限り受講していただくことが可能です。「塾の勉強はどういうものか」「うちの子がなじめるか」など、お試し的な意図で参加されても構いません。

 さて、少し話が変わりますが、おたくのお子さんの勉学面での適性や才能をご存知でしょうか。どんな分野であれ、人間の才能が開花するには偶然の出合いや、周囲の大人のサポートなどのきっかけがあるものです。またそのきっかけは、頭脳や肉体に伸びしろがたっぷりある子ども時代に得られることも重要な条件でしょう。わが子にどんな可能性があるのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

 弊社への通学は、お子さんの学問適性(どんな方面の勉強に才能があるか)を判断するうえでも役立つでしょう。たとえばこんな話があります。ある男の子が、友達に誘われて5年生の夏休みから弊社の教室に通い始めました。それが勉強に目覚めるきっかけとなったのでしょうか。6年生になる頃から頭角を現し始め、入試では最高峰の私学に合格しました。当初は受験など親子共々考えていなかったそうです。特に算数の力の伸びようはすばらしく、理数系のセンスや閃きを生かせる課題に出合ったことや、教科書よりも高いレベルの思考を求められる学習に取り組んだこと、勉学面で刺激の多い環境を得たことが、それまで気づいていなかった理系の才能の顕在化につながったのでしょう。こういう例は少なくありません。

 この夏、弊社の夏期講座にお子さんを通わせてみませんか? お子さんが、学びの世界に本格的に足を踏み入れるきっかけになるかもしれません。学問の才能が開花するには、適切な学びの環境と、よい取り組み姿勢を築くための指導が必要です。弊社は、押しつけ、覚え込み、物量主義、厳しい訓練、といった大人からの一方通行の学習指導をよしとしません。子ども自身が勉強を受け入れ、自らの意志で学んでいく自律性を育てるよう配慮しています。それが子どもたちの将来に大きな意味をもたらすからです。

 では、低学年部門と高学年部門の夏期講座について、簡単にご紹介してみたいと思います。

 低学年部門の夏期講座は‟短期型”です。1・2年生が5日間、3年生が8日間で、全てお盆前に終了します。

 低学年部門の学習指導は、「勉強の楽しさ発見!」をモットーにしています。ただプリント問題に取り組ませるのではなく、毎回の授業テーマを体現する課題を設定し、新たな知識を得ることや、疑問解決に向けて様々に思考を巡らせることの楽しさが味わえるよう配慮しています。

 将来高いレベルの学問領域に到達するには、やらされ勉強ではなく、自ら率先して学ぼうとする姿勢を培うことが求められます。それが学びの自律性や粘り強い学習活動の実践を後押ししてくれるからです。このような流れを築くにあたり、重要な時期が児童期前半の3年間です。就学からの数年間で子どもの能力の基盤が形成されるからです。

 前述のように、夏の講座は短期間ですから、子どもたちが目を輝かせて取り組むような、精選した良質の課題(算数・国語)をご用意しています。もちろん、授業を意図に沿った内容にまとめて成果をあげるにはよい先生が必要です。弊社の指導陣はその点においても、しっかりした人物が担当しています。ぜひ、弊社の夏期講座に参加し、お子さんの反応を確かめてみていただきたいですね。

 4・5年生の夏休み講座は、前半(「夏期講座」)と後半(「夏期集中特訓」)に分かれています。いずれも算・国・理・社の4科目を指導します。前者は、夏休み前までに行われた通常講座を引き継ぎ、単元割に沿って学習していきます。いずれの学年も全14日間(7/24~8/12)の日程でお盆前に終了します。後者は全6日間(8/18~8/24)の短期型です。演習形式で実戦的な学力の獲得をめざします。

 「夏期講座」と「夏期集中特訓」はセットでの参加を基本としますが、「進学塾の指導を、まずは体験してみたい」というお試し的な参加を希望される場合、夏休み前半に実施する「夏期講座」のみの参加も可能です。前述のように、「夏期講座」は通常講座の流れを引き継いでいますので、弊社の学習指導がどういうものかをよくご理解いただけるでしょう。「夏期講座」も「夏期集中特訓」も、申し込まれたかた全員に参加いただけます。また、4年生はどの校舎にも午前部と午後部が設定されており、どちらをお選びいただいても構いません(注:呉校と五日市校は若干スクーリングの形態が異なっており、午前通学のみ、午後通学のみの期間があります)。

 なお、初めて通うお子さんの保護者のなかには、「勉強について行けるだろうか」と心配されるかたもおありでしょう。それについては、学校の勉強に楽しく取り組んでおられるお子さんなら心配無用です。4・5年生の段階においては、教科の基礎基本の習得を基調とした学習がメインです。学習の内容に興味をもち、「授業+家庭学習」の反復を丁寧に繰り返せばだいじょうぶです。ただし、学校よりも進度が早い算数については、少し気合を入れて学ぶ必要があるかもしれません。4年生は授業後に家庭で取り組む復習、5年生は授業前の予習と授業後の復習にしっかりと取り組んでいただきたいですね。なお、予習は難しいものではありませんからご安心ください。

 勉強のコツや要領が飲み込めてくると、みるみる子どもの取り組みは洗練されていきます。この流れを築くうえで夏休みは大変有効な時期だと言えるでしょう。理由は前述のように、学校とのダブルスクールによる負担が少なく、受験勉強に的を絞って取り組めるからです。今からお子さんが受験勉強を始める場合、この夏休みというタイミングを生かすことを大いにお勧めしたいですね。

 

 なかには、6年生の夏から弊社への通学を検討くださっているご家庭もおありかと思います。受験までに残された期間はおよそ半年です。したがって夏休みからの受験対策は質量ともにレベルアップしたものになっていきます。そこで、新規の入会希望者には算数と国語の試験を実施し、一定の基準を満たしておられるかどうかを確認のうえ、入会手続きをしていただきます(入会のご希望に添えない場合もありますのでご了承ください)。

 

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 最後に、受験勉強をこれから開始されるお子さんの保護者にお伝えしておきたいことがあります。受験生とは言ってもまだ小学生の子どもですから、大人の期待するような取り組みができるようになるには手間も時間もかかります。大人が性急に成果を求めて無理な勉強を子どもに課してしまうと、子どもは学びの自律性を失い、受け身の勉強を染みつかせたり、勉強嫌いになったりする恐れがあります。そうなると、子どもの将来を見通して始めたはずの受験勉強が意味をもたないものになってしまいます。それどころか、本末転倒の事態を招きかねません。焦らず、辛抱強くお子さんの成長を見守りサポートしてあげてください。そうすれば、必ずよい方向へと向かい始めます。

 まずは計画に沿った学習を習慣づける、授業の受けかたや家庭での勉強の進めかたを学ぶ、基礎内容の勉強にしっかりと取り組むことが肝要です。これらが軌道に乗ったなら、やがて子どもは厳しい勉強を自らに課すほどの立派な受験生に成長していきます。やるべきことをやらずにはいられなくなるんですね。こうなれば、もはや受験は成功したようなものであり、さらには将来への展望も開けてくることでしょう。このような学びの姿勢こそが、先々の高度な学問をやりこなすうえでの原動力になるのですから。

 「中学受験生時代は楽しかった」「あの頃の勉強が、今も役立っている!」そんな感想が残るような受験生活を送ったなら、本人が感じた手応え以上の成果が必ずもたらされていることでしょう。それが人間形成途上にある小学生の受験のすばらしいところです。そのことをご理解いただいたうえで、ぜひお子さんを弊社の教室に通わせていただきたいですね。どうぞよろしくお願いいたします。

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