2022 年 5 月 11 日 のアーカイブ

オンラインセミナー「公立中高一貫校の魅力とは?市広編」を開催しました!

2022 年 5 月 11 日 水曜日

 去る4月24日(日)、家庭学習研究社オンライン親子セミナー「公立中高一貫校の魅力とは?広島市立広島中等教育学校編」を開催いたしました。昨年秋にはオンラインセミナーの広島学院編とノートルダム清心編を実施し、多くの会員生家庭の方からご好評いただきましたが、今回は「公立一貫校の魅力をお伝えしたい」との思いから、広島市立広島中等教育学校(以下「市広」とさせていただきます)にご協力いただきました。

 当日は配信会場として市広の学内にあるスタジオをお借りし、話し手として、第4学年主任の菅本和秀先生と同校5年生(高校2年生)の生徒会長をされている生徒さんにお願いしました。当日は、司会を務めた当社スタッフから色々な質問や話題、参加された方にいただいた質問事項などをお聞きする形で進めていきましたが、多岐にわたる様々な話題を振らせていただいたにもかかわらず、一つひとつわかりやすく丁寧にお答えいただきました。
 本来は会員生のご家庭しか見ることのできない催しですが、今回はこのブログをご覧の皆さまにもちょっとだけご紹介したいと思います。

 

1.学校独自の教育活動や取り組みについて
 先生からは、まず市広独自の取り組みとして掲げられている「LISI(立志)プロジェクト」についてご説明いただきました。将来のグローバル人材の育成を目標として、リーダーシップ育成・伝統文化教育・知的探究活動・英語教育……などに取り組まれているとのこと。生徒さんからは、先生が挙げられていた「知的探究活動」についてお話しいただきました。探究活動の一環として、4年生(高校1年生)時に論文の書き方を学び、各自がテーマを決めて執筆にあたるそうです。他にも、市広の特徴として学校活動の多くが「生徒主体」で進められているという点を挙げられて、そうした活動の中で自然とリーダーシップが育まれていると言われていました。

2.6か年一貫教育と少人数指導について
 定員は1学年120名で1クラス30名編成となっており、「6か年一貫教育+少人数クラス」が市広の特徴の一つになっています。少人数であるが故に、先生側から全生徒に目が行き届くため、学校全体が家族のようにまとまっていて、先生と生徒の間の距離が近いことが指導にも活かされているとのこと。生徒さんも、生徒同士の団結力が強く、みんな意欲的に勉強にも取り組んでいて、先生への質問もしやすいため、授業の雰囲気がとても良いと話されていました。

3.学習面のサポートについて
 「入学後、もしも授業についていけなくなったら……」と心配されている方もおられると思います。その点に関して先生から、特に個人差のつきやすい数学に関しては早い段階から習熟度別に指導を行っていること、必要に応じて補習も行っていること、学習用アプリの導入も検討していることなど、市広の取り組みについてご説明いただきました。生徒さんからは、いつでも先生に質問できる環境なので授業への不安はほとんどないし、生徒間でそれぞれの得意教科の教え合いが活発なことにも助けられているから、これも少人数クラスの良さの一つなのかもと言われていました。

4.家庭学習研究社から生徒さん達への事前アンケート結果の発表
 このパートでは、家庭学習研究社スタッフである司会者から、3~5年生(中3~高2生)計131人の生徒さんにご協力いただいた事前アンケートの結果をお伝えしました。
①「学校がある日は何時に起きているの?」
……最も多かった回答は「6時」で約30%。最も早いのは「4時」!(ただし、家庭学習やお弁当作りのための早起きのようです)。
②「どうやって通学しているの?」
……回答のうち、8割以上の生徒さんが「バス」を利用。学校のそばにバス停があり、遠方からはバスが便利。
③「市広をひとことで言うと?」
……キーワードでまとめると、「個性」「楽しい」「明るい」「自主性」など。これらの言葉が学校の雰囲気をよく表しています。
④「市広のよさや自慢できるところは?」
……こちらもキーワードでまとめると、1位「友達・先輩・後輩・先生」、2位「英語教育」、3位「行事・団結力」。
⑤「市広で学んで身についたことは?」
……1位「コミュニケーション力」、2位「勉強する習慣」、3位「英語力」。
 アンケート項目③~⑤では、いずれも「人」に関する回答が最も多く寄せられました。この結果からも、市広の特徴や魅力が、学校を形成する先生や生徒さんなどの「人」に集約されていることがよくわかりますね。

5.卒業後の進路について
 令和4年度大学入試では、7割以上の生徒さんが県内外の国公立大学合格を果たされています。特に地元広島大学への進学者に関しては、卒業生に占める「率」が全高校の中でトップレベルであり、さらに令和4年度入試では国公立大学の医学科にも4名進学したそうです。特に国公立大学への進学を奨励するような指導はしていないけれど、国公立大学への進学指向の生徒さんが多い、とのこと。進路指導の一環として、3~4年生(中3~高1)の時期に様々な大学について学び、3年生時には地元の広島大学を訪問して大学生と交流する行事を行われています。さらには、今は新型コロナの影響で一時中断しているものの、東京大学・京都大学のキャンパス訪問も実施されているそうです。

 その他にも、市広に入学するためにクリアしないといけない「適性検査」のお話や、4年生(高1生)以降の「特進授業クラス」に関するお話、宿題や部活動に関するお話……など、1時間の設定時間ではとても足りないほど盛りだくさんの内容で、学校案内書だけにはおさまりきらない市広の魅力について語っていただきました。

 セミナーの最後に、先生からは「私が市広で最も自慢に思っているのは、生徒達です。もしご縁があったら、みなさんもその一員となってもらえたらうれしいです。一緒に未来を作っていきましょう!」、生徒さんからは「中学受験は辛いことが多いけど、保護者の方はあたたかくお子さんを見守って、児童の皆さんはお父さん・お母さんに感謝の気持ちをもって、親子で一緒に頑張ってほしいです。応援しています!」と熱いメッセージをいただきました。きっと、今回のイベントに参加されたご家庭の保護者の方々、小学生のみなさんにも、先生と生徒さんの想いを感じ取っていただけたことでしょう。
 なお、5月に予定されている市広のオープンスクールは、午前の部は受付開始から1時間ほどで、午後の部は半日ほどで定員に達して受付終了になったとのこと。次回のオープンスクールや他の公開行事も予定されていますので、参加を希望される方は同校HPをチェックして、チャンスを逃さずお申し込みください。

 セミナー終了後の参加者アンケートでは、「お話を聞いて、自分もこういう学校で学んでみたいと思った」「勉強へのやる気を高めることができた」「先生と生徒さんの熱意が伝わってきた」「遠方で通学は難しいと感じていたが、今回のセミナーに参加してぜひ行ってみたいと思った」など、参加された方からご満足いただけた旨の感想を数多くいただきました。
 ご出演いただいた御二方には、休日にも関わらず快くご協力いただき、大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 

 以上、家庭学習研究社オンライン親子セミナー「公立中高一貫校の魅力とは?広島市立広島中等教育学校編」のご報告でした。
 最後に……予告になりますが、同セミナー第二弾として、「公立中高一貫校の魅力とは?広島県立広島中学校編」を企画しています。こちらも当社会員限定イベントにはなりますが、参加された方にご満足いただけるよう、スタッフ一同で鋭意検討・準備を重ねているところです。開催時期が近づきましたら改めてご案内いたしますので、こちらもぜひお楽しみに!

(Butsuen)

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カテゴリー: 中学受験, 行事のお知らせ, 行事レポート