2022 年 10 月 23 日 のアーカイブ

オンライン親子セミナー‟修道編”実施報告2

2022 年 10 月 23 日 日曜日

 前回に引き続き、今回も10月2日に実施した「オンライン親子セミナー‟修道編”」の内容をご報告します。前回の最後に、修道生対象(中2・高3各1クラス)のアンケート結果をご紹介しましたが、ご覧いただいたでしょうか。

 これを見ると、修道生は中学生も高校生も学校が大好きで、愛着をもっていることがよくわかりますね。一つひとつの回答に目を通してみると、中2生も高3生も似たような感想を書いているものの、高校生のほうがより大人に近づいていること、また伝統的な修道生のカラーを身にまといつつあるのを強く感じました。みなさんはどうでしょうか?

 たとえば、「修道のいいところは?」という質問に対しては、中2生も高3生も「自由な校風」「授業の質」「先生のよさ」をあげていますが、他の回答を見ると中2生が「班活動」「設備(人工芝・自販機等)」と答えているのに対し、高3生は「学校行事(学校が名残惜しい?)」「仲間の存在」「何をやっても楽しい」など、数年間修道で生活をした経験が伺える回答がありました。また、「入学して‟成長できた”と思うことは?」という質問に対しても、中2生は修道生としての基本的な事柄に関しての成長を語っているのに対し、高3生は修道での6年近い生活を通して感じる成長を語っています。人間としてのレベルアップを感じますし、修道生としての完成形に近い人間像が見えてくる点がすばらしいですね。

 では、テーマ3で田原校長がお話しくださったことをご報告しましょう。

 

テーマ3 修道生は勉強もちゃんとやっている!

 修道生は結構遊んでいるといううわさも耳にします。実際はどうなのでしょう。実は、前述のアンケートの最後に「1日(平日)どれぐらい勉強をしていますか?」という質問がありました。その結果を田原校長に見ていただいたうえで、修道生の勉強の様子について、学校の働きかけについてお話しいただきました。中2生は平均2時間くらい、大学受験を控えた高3生は猛烈に勉強していますね。

 

 生徒はすごく勉強しているなと感じました。中学受験では親のフォローが大切ですが、中学に入り思春期になると自我ができてきますから、大人に言われて勉強する子は一人もいません。

 成績が上がる生徒は、自分で面白さを感じて主体的に勉強します。伸びる生徒はみんなそうです。激しいスポーツをしていても、高3でぐんぐん伸びていきます。男子校で大切なのは「刺激を与えること」です。修道がどんな働きかけをしているかをご説明しましょう。

1.セミナー合宿

 修道には優秀な子がたくさんいますから、入学後に自信を失ったり元気がしぼんだりする子もいます。でも心配無用です。成績不振の生徒を40名指名し、夏休みにセミナー合宿をやっています。コロナ以前は2泊3日、3泊4日、泊りがけで勉強漬けの生活をしました。大変効果があり、生徒は元気を取り戻して帰っていきます。ただし、コロナ禍にある現在は、学校に通いながら勉強してもらっています。

2.東大見学ツアー

 高1では「東大見学ツアー」というのをやります。OBの力添えで東京ドームホテルに泊まらせてもらい、OBの東大卒有名人に話をしてもらいます。そして、日本最高峰の大学の凄さを実際に見て回ります。生徒全部はとても無理なので、中3の成績をもとにバス1台分、50人を選んで連れて行きます。今はコロナ過なので、OBの東大教授に協力してもらい、スマホで学内を案内してもらっています。普段見ることのできない研究室なども見せてもらえます。この催しは生徒が大変楽しみにしています。

3.東大京大セミナー

 高2生対象です。大学名を掲げていますが、心意気のある者なら皆参加できます。コロナ禍の前は寺を借り切った合宿形式でしたが、今はOB医学部生が手弁当で駆けつけてくれ刺激的な話をしてくれています。このように、生徒のやる気を引き出すための仕掛けをいろいろと考えて実行しています。

 もう一つ、田原校長が強調されたのは、生徒の学びを活性化するうえで「先生と生徒の関係」が重要であることです。西日本の私学の先生方が集まって行われる「英語5技能研修」という催しがあるそうですが、その会場に修道が選ばれたときのエピソードをご紹介ただきました。修道の英語の授業を見て、各地から集まった優秀な先生から多くの感想や意見が寄せられましたが、そのなかに「授業を見て驚き感心したのは、先生と生徒の関係がすばらしい」という評価が多数あったそうです。先生としてのスキルもさることながら、先生と生徒の関係こそ修道が最も誇れるものだと述べておられました。

 

テーマ4 学校愛で繋がる人的ネットワークは、修道出身者の宝物

 最後は、私学としての長い歴史をもち、数多くの優秀な卒業生を送り出している修道だからこそのテーマです。修道卒業生の母校愛や卒業生の人的ネットワークの強さはつとに有名ですが、語ればきりがないほど事例がありますので、田原校長には端的な例をいくつかに絞ってお話しいただきました。

 修道は創始が1725年で、2025年には創始300年を迎えるため、そこで記念式典を予定しています。それに伴い、今私がいる本館も3年後には建て替えることになっています。そんなときには必ずOBが動いて寄付金を集めてくださいます。2025年までに2億円集める計画ですが、すでに今の時点で1億5千万集まっています。こうしたOB諸氏の母校愛や尽力に感謝し、私はいろいろな同期会や同窓会に出席させていただいています。

 たとえば、還暦を祝う会、古希を祝う会などがあります。数年前には、特に大きな会を催された学年がありました。学校から校旗を借りてきて、詰襟の学らんを身にまとい、校旗を先頭に校歌をうたいながらホテルの宴会場に向かって行進されました。このように、母校を愛する気持ちがひときわ強いのが修道の卒業生です。そして、何かあるたびに母校をバックアップしてくださいます。私はそういうOBの会に出席し、現場にいる教員や生徒たちに熱心なOBの方々の存在を伝えています。それが私の使命だと思っているからです。

 修道の同窓会は、関東支部、近畿支部など全国に多数あります。そして毎年のようにOBの集う会が催されています。そのこと一つとっても、修道の卒業生のネットワークの強さ深さを物語っていると思います。

 以上が「オンライン‟親子セミナー” 修道編」のおおよその内容です。残りの約15分は、事前にご家庭からお寄せいただいた質問をご紹介し、田原校長にお答えいただきました。そして、最後に視聴くださったご家庭の保護者と子どもたちにメッセージをお願いしました。みなさん、晴れて修道に合格されたら田原校長が両手を広げて歓待してくださいますよ。修道合格をめざして、実りある受験生活を送ってくださいね。

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