小1~5児童の保護者対象 子育てセミナーのご案内
2025 年 5 月 30 日
来る6月20日の金曜日、29日の日曜日に、小学校1~5年生のお子さんをおもちの保護者を対象としたセミナーを実施いたします。催しの呼称は、「子育てセミナー ~この夏の成長に向けて~」となっています。メインとなる内容は、子どもの上手な叱りかた、ほめかたを共に考えてみようというものです。無料の催しで、弊社の会員だけでなく、お子さんの年齢が合致している保護者ならどなたでも歓迎します。お気軽にお申し込みのうえ参加ください。
「中学受験の専門塾がなぜこんな催しをするの?」と思われたでしょうか。中学受験をめざして学ぶ子どもは小学生です。まだ生活のすべてが親がかりで、しつけの終わっていない段階の子どもの学習ですから保護者の関わりが欠かせません。受験に至るまでのプロセスは山あり谷ありで、順風満帆というわけにはいきませんし、叱らなければならないときも少なからずあります。また、受験勉強には高いレベルでの競争がつきもので、成績不振に陥ることも度々あるでしょう。そんなときには、自信を取り戻させ、元気を吹き込むためにほめたり励ましたりすることも必要です。
このことからもおわかりになるでしょうが、中学受験の助走となる学習生活は、保護者の立場に立つと子育てと切り離して捉えてはならないものです。どんな叱りかた、どんな励ましかた、どんなほめかたをするかが、子どもの勉強に対する価値観はもとより、人間形成にも少なからず影響します。そこで本セミナーでは、子どもの学習に対する真摯な取り組み姿勢を育む家庭教育とはどういうものかを念頭に置き、受験生活で保護者が直面しがちな「叱る場面」「ほめる場面」において、どんな観点で、どんな言葉かけや対応をすべきかを一緒に考えてみようと思っています。以下は、おおよその構成・内容を記したものです。目を通していただき、興味をもたれたらぜひ参加ください(お申し込みは本HPから)。

2025子育てセミナーの構成・主内容
1.児童期の子どもの“やる気”を高めるのは何か
なかなかやる気が見られぬわが子に対して不満をもち、「なんでそんなにやる気がないの!?」と叱っておられる保護者はおられませんか? もしも子どものやる気が何によって高まるかについて詳しく知っておられれば、こういうアプローチは意味がないことに気づかれるでしょう。また、適切な対処の方法を思いつかれることでしょう。
そこで本セミナーのはじめには、研究者による調査資料をご紹介し、子どもがやる気を高めるいくつかの代表的な条件や要素を調べるとともに、年齢とともにそれらの重要性・比重が変化していくことに気づいていただきます。これによって、おたくのお子さんのやる気を高めるために今、どんなアプローチが望ましいかを見出していただこうと思います。
2.わが子を叱るのもほめるのも、親に課せられた重要な義務です
あるとき、「ぼくはおかあさんにほめられたことがない」という男の子がいました。そこでおかあさんに「もっと息子さんをほめてあげてください」とお願いしたところ、返ってきたのは、「だって、全然がんばらないし、ほめようにもほめるところがないんです」という言葉でした。落ち着きがなく、努力不足の感は否めないお子さんでしたが、そのときばかりは心底彼をかわいそうに思いました。
お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏(故人)は、「わが子をほめるのは、努力への対価などではない。そもそもほめるという行為は、わが子をがんばらせるためにあるのだ」と語っておられました。前出のおかあさんは、“ほめること”と“がんばり”を交換条件のように思っておられたのかもしれません。実は、叱ることもほめることも、わが子をまっとうな人間に成長させるために親に課せられた義務であり、子どもには叱られたりほめられたりする権利があるのです。愛情と期待に基づく行為なんですね。この点をしっかり押さえたうえで、本編に進んでいきます。
3.子どもの素直な反省を引き出す上手な叱りかたって!?
叱るという行為は、子育てのなかでも最も難しいとされています。なぜでしょうか。それはどなたも重々ご承知でしょう。ほかの事ならいざ知らず、ことわが子のことになると冷静でいられないのが親というものです。小学校中~高学年ともなると子どもも理屈を言い、言い逃れをするようになります。叱ったのが発端で言い争いになり、気がつけば感情に任せてわが子を怒鳴っている自分に気づき、落ち込んだ経験はどなたにもおありでしょう。
子どもを叱る際のポイントは、言葉ではなく子どもの心にどう響くかということです。そこへの配慮が足りないと、子どもの反発を招いただけで何の効果も得られないことがあります。いっぽう、叱りかたとしては明らかに間違っているのに、子どもが反発することなく逸脱行為を改めることもあります。どういうことでしょう。いかにして子どもの素直な反省を引き出し、子どもを努力の人へと成長させるか。そのことに焦点を当て、いくつかの具体的場面をもとに効果的な叱りかたを考えていきます。
4.子どもに自信を吹き込み、やる気を引き出すほめかたって!?
1~2年生の頃には自信や元気がみなぎっていたわが子が、4~5年生になっていつのまにか自信を失い、やる気をしぼませることがあります。たとえば、進学塾ではテストで成績が知らされます。成績がよければ自信や意欲が湧いてきますが、成績が低迷すると自信も意欲もしぼみがちです。これは、成長とともに自分と他者を比較する視点が育つからですが、こんなことになってほしくありませんね。
では、自分の成績に振り回されず、常に自分を信頼し努力を惜しまぬ子どもにするにはどうしたらよいでしょうか。それは、ひとえに親が子どもをよく観察し、適切にほめて励ますことではないでしょうか。児童期までの子どもは何事も親しだいなのです。上述のように、親が「がんばったらほめる」という交換条件ではなく、「がんばりを引き出すためにほめる」というスタンスでわが子に接すれば、子どもは自分に対する自信を失うことなく勉強に打ち込んでいけることでしょう。

本セミナーでは、わが子のがんばりを引き出すために、どのような視点に立ち、どのようなほめかたをすればよいのかについて、いくつかの具体的な場面のもとに考えてみようと思います。
本セミナーの申し込み状況ですが、20日実施分についてはあと7~8名受付可能です(6/2現在)。また、29日実施分は定員に達しています。本セミナーの講師は筆者が担当いたします。保護者に明日からの子育ての指針を提供し、「がんばろう!」という気持ちを高めていただくべくがんばります。興味をおもちくださったかたの参加を心よりお待ちしています。
▼セミナーのお申込みはコチラから▼
このページは


