「子育てセミナー」の続編を開催します!
2025 年 7 月 11 日
夏休みが目前に迫ってきました。長い夏休みは受験勉強に注力し、学力を一段上へと引き上げる絶好の時期です。夏休みの講座を軸に、毎日の家庭勉強を計画に沿ってやりこなしていきましょう! ただし、夏休みを前にしてすでに真夏の暑さを感じる毎日が続いています。部屋のなかと戸外では気温や湿度が全く違いますから、頻繁な移動を避け、体調を壊さないよう十分に注意しましょう。
さて、6月20日(金)と29日(日)に、「子育てセミナー ~この夏の成長に向けて!~」と題した催しを実施しました。具体的には、「わが子をいかにほめるか」と「わが子をいかに叱るか」について、保護者の方々と一緒に考えてみようというものでした。この二つは、わが子の健全な成長や学業の進展をサポートするうえで欠かせない親の重要な仕事だからです。2回とも定員いっぱいのお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。ただし、内容を煮詰めていく段階で欲張りすぎたことに気づき、最終的には「いかにほめるか」のみにテーマを絞りました。
本催しは、「わが子の受験生活が活性化するよう、親としてもう少し建設的なフォローをしてやりたい」と願っておられる保護者のために企画したものです。したがって、堅苦しい解説・説明に偏らず、受験生活で生じがちな問題場面を具体的に提示しながら、よい対処法を一緒に考えていただく形式で進めました。また、途中で保護者同士が現状を話し合ったり、今の率直な気持ちを語り合ったりする場面も取り入れました。さて、結果はどうだったでしょうか。
保護者同士の会話場面が訪れたとき、一瞬戸惑いがあったものの、たちまち会場は楽しそうな会話の声と笑顔が溢れて大変な活気を呈しました。こちらが時間的理由でストップをかけるのを申し訳なく思うほどの事態になりました。中学受験をするのは小学生家庭全体のわずか10~15%程度です。したがって、わが子の受験生活に関わる悩みや相談事を学校の保護者間で話し合う機会はほとんどありません。また、塾の保護者同士が交流する場も滅多にありません。だからこそ、同じ立場にある保護者が集まり、双方向の会話の場が得られることに意味があったのでしょう。日曜実施の回は、講師を務めた私の時間配分ミスで、保護者同士の会話の時間が1回きりになってしまい、今でも申し訳なく思っています。


ところで、上述のように「ほめる」と「叱る」をテーマに掲げていたものの、「ほめる」ほうしかできなかったため、続編として「叱る」をテーマに掲げてもう1回セミナーを実施することにいたしました。先日のセミナーで実施したアンケートの回答を見ると、平日に来られたかたは、ほぼ全員が「平日しか参加できない」という事情があり、日曜に来られたかたのほとんどは「平日は無理」とのことでした。また、日曜開催のほうにはご夫婦での参加が多く、平日開催のほうは参加者全員がおかあさんでした。これらに鑑みると、前回同様に平日と日曜に分けて開催する必要があるでしょう。そこで次回は、以下のような日程・会場での開催を視野に入れています。正式には後日告知いたします。まだ夏の暑さが残りますが、まだ前回の余韻が残るうちにをしたほうがよいと判断したしだいです。
2025 第2回「子育てセミナー」実施要領
対 象/
・弊社1~5年部会員保護者(週3・土曜・オンライン会員)
・小学1~5年生のお子さんをおもちの保護者(一般のかた・非会員)
※小学1~5年生のお子さんをおもちの保護者ならどなたも参加いただけます。
開催日/
① 9月5日(金) 10:30~12:00(仮)
② 8月31日(日) 10:30~12:00(仮)
会 場/
① 広島市まちづくり市民交流プラザ(合人社ウェンディひと・まちプラザ)北棟5F研修室C(広島市中区袋町6-36) 定員40名
② 弊社 広島校4F (広島市東区光町1-9-12) 定員30名
テーマ/
「叱り上手な親になろう!」 ~子どもの素直な反省を促す叱りかたの研究~
主内容/
1.あなたは子どもをどのように叱っている?
2.親として必要な心のありかた (必要なとき適切に叱れる親であるために)
3.効果的な叱りかたのポイント
4.叱るのが苦手なかたへのメンタルアドバイス
※2と4のあとで、保護者同士の自由な話し合いの場を設けます。
告知方法/
1.前回(6月実施)参加者への案内メール配信
2.これまでお問い合わせをいただいているかたへの案内メール配信
3.本ホームページへの案内記事の掲載
4.その他、SNSでのお知らせ等も検討中です。
申込方法/
本ホームページの予約フォームに所定の事項を打ち込んでください。定員まで受け付けます。前回参加されたかどうかは問いません。興味をおもちになったらぜひご参加ください。
親が絶対的存在の小学校の低学年のうちはともかく、中~高学年は親にとって厄介な時期です。勉強以外にいろいろな興味関心の対象が広がりつつあります。語彙が増えるにつれて表現力や思考力が高まり、口が達者になっています。それに加えて自我が確立しつつあるため、親に対して批判的な目も育っています。そのいっぽうで、まだやるべきことの段取りをつけたり、予定したことをやり通したりすることがなかなかできず、その場の誘惑にも負けてしまうこともしばしばです。見かねて注意するとあれこれ言い訳をしたり逆らったりします。
かつてこんな実験が行われたことがあります(前回資料を使って少しご紹介しました)。大勢の子どもを学力的に均質な三つのグループに分け、5日続けてテストを行いました。テストのあと、あるグループには、結果に関わらず「とてもよい結果だったよ、すばらしいね」と言ってほめることをくり返しました。またあるグループには「きみたちの成績はよくない。これじゃダメだ」と叱りました。そしてあるグループには何も言わず、放っておきました。結果はどうだったでしょうか。2回目のテスト成績は、ほめられたグループも叱られたグループもほぼ同じぐらい上がりました。しかし、その後ほめられたグループは確実に成績が上がっていきましたが、叱られたグループの成績は下降線をたどっていき、最終的には大差がついてしまいました。最も成績が振るわなかったのは放任されたグループでした。

このことからもわかりますが、叱るという行為は1回なら効果がありますが、たびたび続けると効力を失います。それに対し、ほめるほうはいくら繰り返しても効力は続きます。たくさんわが子をほめてやりたいものですね。前回のセミナーは、「どうしたらほめる回数が増やせるか」についても参考にしていただけたのではないかと思います。次回の「いかに叱るか」と組み合わせ、お子さんの充実した学びの生活の実現に向けて役立てていただけたら幸いです。
なお、「今まで叱り過ぎた」と後悔しているかたもおられるでしょう。しかし、落ち込む必要はありません。子どもだって、「なぜ叱られているのか」がわかっています。上述のように、子どもにとって不幸なのは放任されること、無視されることです。ただし、叱るのをくり返す毎日は終わりにしましょう。「ほめる」と「叱る」は、どちらも子育てで欠かせない行為です。両方を上手に使い、親子の信頼関係を強化しながら来るべき入試本番に向けて歩調を整えていきたいものですね(「叱る」は、ときどき効果的に!)。
受験勉強は子どもにとっても負担が大きく、決して楽な仕事ではありません。それだけに、親もほめたり叱ったりするタイミングやその方法を見出だすのを難しく感じることもあるでしょう。しかしながら、その苦労は決して無駄にはなりません。親子の強い信頼関係が築けるのです。受験をめざしたことは、お子さんのみならず保護者の方々にとっても大いなる意義がもたらされることででしょう。次回も参加いただき、お子さんの実りある受験生活の実現に向けて参考にしていただけたら幸いです。
暑い時期の催しですが、保護者の方々の元気を取り戻せる場にしたいと思います。お気軽にお申し込みください。
このページは


