中学入試を終えた受験生と保護者の方々へ
2026 年 2 月 1 日

主要中学校の入試もすべて終わり、あと何校かの入試を残すだけとなりました。ほとんどの受験生家庭では、親子共々ほっと一息ついておられることでしょう。
入学試験は生徒を選別するための試験です。したがって、すべての受験生の希望をかなえてくれるものではありません。なかには、「何としてもこの中学校に行きたい!」という思いで受験したのに、残念な結果に親子共々落胆しておられるご家庭もあるのではないかと拝察します。しかし、入試結果は平等でなくても、努力して得たものはすべての受験生に対して平等に与えられています。そのことを思い起こし、これからつぎの中学校というステージに進んでいただきたいと関係者一同切に願うしだいです。そのことをお伝えするため、受験を終えたご家庭に向けて応援のメッセージを書きました。よろしければお子さんと一緒に目を通してみてください。
新たな旅立ちに向けて 〈受験生のみなさんへ〉
長い受験生活がとうとう終わった。志望校合格の喜びに沸き立つ人、悔しい気持ちをかみしめている人、それぞれにいるだろう。けれど、新たなスタートラインに立っているという点では、みんな同じだ。春になったら、きみたちは中学生。そして、その先に続く果てしない人生の道程が待っている。
1.入試への挑戦を通じて、きみたちは自分という器を大きく育てた。
目先の楽しさを味わえるものがいくらでもある今の時代に、困難が伴う大きな目標にチャレンジしたきみたち。「なんでこんなに勉強をしなければならないの?」と思ったときもあっただろう。しかし、あきらめることなく努力し、とうとう最後までやり遂げた。それはすごいことだよ。そして、この挑戦を通じて、きみたちは自分という器を大きく育てたに違いない。どうだろう。きみたち自身、入試への挑戦を通じて自分への手応えを感じているのではないかな?
2.受験勉強で身につけた“勉強法”は未来への宝物だ。
いつだったか、先輩受験生がこんな言葉を残していた。「入試が終わっても、毎日机に向かわないと物足りない」――この言葉は、受験で得た宝物が何かを教えてくれるだろう。きみたちは、志望校合格をめざし、授業と家庭学習とのサイクルをひたすら繰り返した。むろん、順風満帆だったわけではない。友だちと競い合い、励まし合い、時には反省しながら、少しずつやるべきことをやるのが当たり前になってきたんだね。そうやって身につけた学習習慣や勉強法は、未来を切り開くために欠かせない宝物なんだよ。
3.本当に大事なものは結果ではない。
入試は、全員に合格の喜びを与えてくれない。しかし、どんな結果に終わろうとも、受験に至るまでの経験はすべて生かされる。本当に大切なのは“どの中学校に進学するか”ではなく、“中学進学後にどう学ぶか”だ。これまでの受験生活を振り返ってごらん。誰にもたくさんの収穫があり、そのいっぽうで様々な反省点があるだろう。それをこれからどう生かすかで人生は決まる。中学校へ進学したら、あらたな夢を育て、実現をめざして精いっぱいがんばろう。きっと中学受験の体験がきみを支えてくれるよ。
きみたちのこれからの活躍を、私たちも応援しているよ。がんばれ!
家庭学習研究社 指導担当者一同
保護者の皆様へ
受験生の子どもたちは、これまで親頼みの毎日を送ってきました。この度の中学入試も保護者や周囲の大人の助力なしには乗り越えることなど到底できなかったことでしょう。受験生のみなさんには、何はともあれ「おかあさんおとうさん、これまで辛抱強く温かく応援してくれてありがとう」と、感謝の言葉を伝えていただきたいですね。
特に、お子さんと接する時間が長く、長い間身の回りの世話、勉強の見守りをしてこられたおかあさんの負担は並大抵ではなかったでしょう。むろん、おとうさんもおかあさんとの連絡を欠かさず、お子さんの受験準備を応援されてこられたと思います。しかし、12歳までの子どもにとっておかあさんの存在は特別であり絶対的です。また、おかあさんにかかった重圧やストレスは半端なものではなかったことでしょう。その意味において、夫婦で喜び合うとともに、おとうさんには「これまでよくわが子をサポートしてくれたね」と、優しい慰労の言葉をおかあさんにかけていただきたいですね。
筆者は40年余り家庭学習研究社の活動に関わっています。そして、たくさんの数の受験生家庭を見てきましたが、それを踏まえてお伝えしたいことがあります。それは、「受験は結果がすべてではない」「人間形成期に重ねた努力こそが、これからの人生に歩みを支えてくれる」ということです。志望校合格の喜びで湧いている家庭もあれば、残念無念な思いを家族で味わっておられる家庭もあるでしょう。しかし、受験のプロセスで培ったものはすべての子どもたちに平等に与えられています。それを忘れないでください。「問題はこれから」なのです。
実際、受験結果が希望どおりにならなかったお子さんが、中学進学後に素晴らしい進境を見せ、大学進学で巻き直すのみならず、以後も立派な人生を歩んでいるケースが数えきれないほどあります。こうしたケースに共通しているのは、「中学校に入学してしばらく経ってから、受験生活で身につけたものの価値がわかってきた」という気付きを得たことです。誰に言われなくても授業の復習を怠らない習慣、計画を立て、見通しをもって学ぶ姿勢、テストに備えてしっかりとまとめをする構え、テスト後に結果の振り返りをすること・・・。これらが自学自習を推進し、自らを伸ばしていくための原動力になってくれるのです。
進学の夢がかなったお子さんも、かなわなかったお子さんも、受験生活の振り返りが必要なのは一緒です。誰にも成果と反省点があるはずです。それを胸に止め、新たな中学校生活に臨んでください。きっと全員に、よい人生が待っています。なにしろ、子どもたちは長い人生を自分で切り開いていくためのすべをすでに身につけつつあるのですから。
最後に
受験生のみなさん、さらなる成長をめざしてこれからもがんばれ!おかあさんとおとうさん、独り立ちに向けて成長していくわが子を、変わらずに応援してあげてください。
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