旅人算

罫線

2014年 3月 19日 水曜日 晴れ

 前期講座が開講してしばらく経ちました。少しずつ新しい環境にもなれてきたでしょうか。3月の間、2・3年部では前学年の単元に取り組みます。今年から通うお子さんは、少しずつ新しい環境や玉井式の授業形式に慣れてもらえればと思います。また、昨年まで玉井式に通っていたお子さんは、学習を振り返りながら、より深く内容を理解し、定着をはかる機会にしてください。

 さて、今回は、新3年生の授業の様子を一部ご紹介します。3年生第1回目の授業では、「旅人算」の基礎となる考え方を学習しました。ある地点から一方が先に出発し、数分後にもう一人が先に出発した方よりも速い速度で追いかけた場合、何分後に追いつくかを考えます。
まずは、「距離」と「速さ」について学びました。低学年の子ども達にとっては、難しい言葉です。「進んだ長さのことを距離…」「1分間でどれくらい進むかが速さ…」など分かり易く説明を加えていきます。そして本題の「旅人算」に入ります。追う側が追われる側に少しずつ近づいていく様子をアニメで見てもらい、速さが違うと、徐々に2人の距離が縮まっていくことを感覚的に理解してもらいました。子ども達は、真剣にアニメを見ていましたが、理解できたのでしょうか??緊張からか、表情は堅いままのように見えましたが…。では、いよいよ問題に取り掛かります。

 旅人算

公式もまだ習っていない低学年の場合、考え方を押さえながら取り組むことが大切です。今回は、数直線と小さくなったキャラクターを使用しながら考えました。まずは、問題の通りにキャラクターを数直線上に示してもらいました。ここから、1分ごとにそれぞれのキャラクターを進めていき、進んだ距離と二人の距離を表にまとめます。筆算を使いながら、丁寧に二人の距離を計算していき、ようやく二人の距離が「0」になると、子ども達は「追いついた!」ととても嬉しそうでした。この表情を見てこちらも一安心です。答え合わせでは、子ども達に数直線上でキャラクターを動かしてもらいながら確認しました。キャラクターを動かしてみたいと、沢山の手があがりました。もう緊張もほぐれたようです。その後も表を使いながら、どんどん問題を解き、表が完成する度に何度も嬉しそうな顔をみることができました。問題によっては、なかなか二人の距離が縮まらず、追いつくまでに6分もかかる問題もありましたが、どの子も根気強く表にまとめていき、答えにたどりつけたので感心しました(^^)

 一見難しい問題ですが、無理に式にするのではなく、考え方を押さえながら取り組むことで、低学年の子ども達もしっかりと理解できます。今後も、アニメだけでなく教具もしっかりと活用しながら、一つ一つ丁寧に理解を深めてもらいたいと思います。

(makino)

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