読み聞かせタイム

★子ども達は大喜びでした。すでに知っている本でしたが、何度読んでも楽しい本のようです。いすから身を乗り出してきて、本にくぎ付けでした。次回もとても楽しみにしています。
★私が本を持つと同時に表紙のねこを数えはじめ、用意した椅子をぐぐっと私の方に寄せてきました。お話をききながら、11ぴき11様の表情やしぐさを見逃すまいと、真剣に見入っている様子がかわいかったです。
これは、ジュニアスクールで行っている「読み聞かせタイム」の様子です。「読み聞かせ」は、字の読めない幼い子どものためのものと思っていませんか? 確かに、字の読めない子どもたちを、本の世界に引き込むためには、読んであげること(文字を音声に置き換えてあげること)が必要です。しかし、「読み聞かせ」をする意味はそれだけではありません。もっともっと大切な意味があるのです。
それは、読み手の物語に対する思いや理解、そして、子どもへの愛情が聞き手に伝わるということです。ですから、読み聞かせを聞く子どもは、お話と一緒に、読み手の思いも合わせて受け取ることになります。これがあるからこそ、読み聞かせには、目で読むのとは違った面白さ、味わいがあるのです。
実際、ジュニアスクールの教室で読み聞かせを行うと、それがよく分かります。小学3年生に「読み聞かせをするよ」と言うと、目を輝かせながら、食い入るようにお話を聞いてくれるのです。もちろん、もう十分一人で本が読める年齢です。でも、こんなに読み聞かせを楽しんでくれるのは、一人で本を読むのとは違った魅力を、子どもたちが感じているからではないでしょうか?
ご家庭でも、是非読み聞かせをしてみてください。その時間は、きっと楽しい時間になるはずです。
(murakami)