6/14 学校紹介行事「私学の魅力はここにある!」を開催!

2026 年 5 月 14 日

 このところ気温の上昇が著しく、もうすぐ夏の訪れが近いことを実感します。暑くなると体に変調をきたしがちです。くれぐれもお子さんの体調の管理には気をつけてあげてください。

 ところで、弊社は例年6月に受験生の子どもたちのモチベーションを上げるため、広島の有力私学のよさにふれる機会を提供するイベントを開催しています。長らく、このイベントは受験を間近に控えた6年生会員家庭を対象としていましたが、昨年度は5年生までの子どもたち(非会員を含む)にも私学という学校環境の存在に目を向ける機会を提供すべく、新たなイベントを別途に立ち上げました。このイベントには360名あまりの親子に参加いただき、盛況だったこともあり、今年も開催することになりました。

 6年生家庭向けのイベントは、弊社会員親子が対象ですが、5年生以下の家庭向けのイベントは会員非会員を問わずどなたも参加いただけます。まだ受験することを決めておられない家庭、私学という学校環境に興味をもちつつある段階のご家庭も対象です。むろん、お子さんの年齢を考慮し、学校の教育理念や教育の詳しい内容などを紹介するのではなく、私学で学ぶ中学高校生の生徒さんをステージ上にお招きし、部活のパフォーマンスを披露していただいたり、小学生児童に元気な声がけをしていただいたりするのが主要な内容となっています。

※2025年度の様子(広島女学院/マンドリン部)

 私学で溌剌とした毎日を送っている先輩たちを実際に見ることで、「ボクも、わたしもあんな先輩たちのようになりたい!」というあこがれの気持ちをいだけば、私学という学校環境に興味をもつ端緒となるのではないでしょうか。ご存じのように、高校私学の学費無償化も実現しています。私立学校には独自の教育文化があり、施設が充実しているうえ、学校愛と生徒愛あふれる先生がたがたくさんおられます。私学の先生がたは、所属校が母校であったり、異動がなかったりするため、学校愛にあふれ、生徒さんとの交流に情熱があるのが特徴です。本催しが、私学のよさを知る前段階の子どもたちに、「私学って何?」「私学って楽しそう!」という興味関心を引き出すきっかけになれば幸いです。

イベント「私学の魅力がここにある!」 実施要項

 

行事名/「私学の魅力がここにある!」 ~私学生活の「リアル」を大紹介~

実施日時/6月14日(日)13:30~15:40(予定)

会  場/広島県民文化センター 多目的ホール

対  象/

1.家庭学習研究社 小学1年部~5年部会員親子

2.小学1年生~5年生のお子さんと保護者(非会員)

※非会員家庭もお気軽に参加ください。

参加校/広島学院、修道、広島城北、ND清心、広島女学院、広島なぎさ(順不同)

※参加予定校です。多少変動することもあります。

主内容/

1.学校紹介の動画

各校の私学としての特徴を、3分間の動画で紹介いただきます(学校作製)。

2.部活動のパフォーマンス披露

各私学からとっておきの部活団体にお越しいただき、生徒さんがたに日ごろ鍛えたパフォーマンスを披露していただきます。

3.生徒さんがたによる学校生活の様子の紹介、受験にいざなう激励の言葉 等

参加費/無料

申込方法/本ホームページの行事案内欄に添付している予約フォームに、所定の事項を打ち込んでください。満席(530名)に達するまで受け付けます。

[ご案内]

https://www.kgk-net.com/v2/lp/2026_shigaku/index.html

 前述のように、参加対象が低学年に児童も含まれるので、難しい教育内容には触れません。各私学さんから部活を一つずつ選んで参加いただき、その部活のパフォーマンスを子どもたちに見ていただくのがメインとなる内容です。現在決まっているのは、合唱部(清心)、新体操部(広島女学院)、管弦楽部(広島なぎさ)などです。参加されたお子さんが、「私学に行けば、こんなことができるのか!」と目を輝かせ、そのうえで部活にいそしむ生徒さんがたからのメッセージを聞けば、大いに刺激を受けることになるでしょう。中学受験というものを知るきっかけにもなるでしょう。

※2025年度の様子(ND清心/古典文学研究部)

 以上のように、本催しは子ども目線に立った構成・内容となっています。私学には、それぞれ独特の個性があります。その一端に触れるよい機会にしていただければ幸いです。ぜひお気軽にお子さんと一緒に参加ください。

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同じ文章を読んでも理解に個人差があるのはなぜ?

2026 年 5 月 1 日

 読んでも著述内容がわからない子ども、まじめに勉強しているのに学力が身につかない子どもが増えていると言います。これはどういうことなのでしょう。授業をまじめに聞いている子ども、ノートを見ても一生懸命取り組んでいる跡が見える子どもにも、テスト成績がさっぱり振るわない子どもがいます。勉強が空回りしているとしか思えません。

 勉強は読むことを基本としています。小学校入学以来、子どもは読み書きを正式に習い始めますが、教科書を全く読めない子どもがいるなどと言うことは聞いたことがありません。まして弊社の教室に通う児童のように、中学受験をめざして学んでいる子どもがテキストの文章を読めないはずがありません。しかしながら、まじめにテキストを読んで勉強しているのに、成果があがらない子どもが一定数いるのも事実であり、とても残念なことです。

 そこで筆者は、読んでも理解できない子どもがいるのはなぜかということに着目し、その原因を調べてみました。そして、上述のように極端なケースではなくても、読んでいるのに、読めているはずなのに今ひとつ理解につながらない子どもをどうテコ入れすべきかを検討し、前回のこのブログでご案内したような保護者向けのセミナーを実施することにしたしだいです(家庭で保護者がサポートすればかなり改善できます)。

 前回のブログでお伝えしたように、読んで著述内容を理解するために必須となるのは、「音韻の符号化」と「イメージング」です。文章を成り立たせている文字の一つひとつと、それに対応する読みの音を照合するのが「音韻の符号化」ですが、文章理解とどういう関連があるのか、今一つわからない保護者もおられるのではないでしょうか。親の関わりで子どもの読みの能力改善を図るためには、そこのところを掌握していただく必要があるでしょう。

 そこで今回は、「なぜ音韻の符号化が文章の意味理解に欠かせないのか、音韻の符号化とはどういうことなのか」をもう少し掘り下げてお伝えしようと思います。そのうえで、別途にご案内している「学力UP 保護者セミナー」に参加くだされば、お子さんの読みの改善に向けたバックアップをより効果的に行えることでしょう。

 文章を読むという行為は、文字とそれに対応する読みの音とを一つひとつ照合しながら、言葉のまとまりや接続の関係を仕分けし、著述内容を順次理解していくということです。それは、言い換えると文字による言葉を音声の言葉に変換するということに他なりません。なぜその必要があるのかというと、人間の脳に宿っているのは、音声言語の理解中枢(ウェルニッケ野)だからです。音声の言葉には数万年以上に及ぶ長い歴史があります。したがって、人間には生まれながらに音声の言葉を理解する中枢が脳に宿っています。いっぽうの書き言葉は、わずか2000~3000年ほどの歴史しかありません。このことを踏まえると、音韻の符号化が果たす役割がどういうものかがおわかりいただけるでしょう。

 ところで、文章を理解する力に個人差があるのはなぜでしょう。それは、文字と音を照合していくスピードや精度、一度に掌握できる文字の量に違いがあるからです。その違いは、文字学習の初期(2~3歳ごろ)から現在に至るまでのプロセスの個人差によって生じたものです。順調に読みの習熟が進むと、一度に目でとらえられる文字の量が増え、著述内容のアウトラインをより速く正確につかめるようになっていきます。その作業はワーキングメモリと呼ばれる脳の短期記憶の機能が担っています。視覚でとらえた文字列のなかから言葉を取り出し、伝える意味の流れを読み取りながら必要な情報を記憶に残し、不要な情報を記憶から消し去ります。文字列から取り出せる情報を全部記憶に残すのはとうてい不可能です。子どもは幼い段階から文字にふれる経験のなかで、そのスキルを磨いていますが、その経験値の差が読みの能力にてきめんに反映されます。

 5月27日に実施予定のセミナーでは、以上のようなことを含め、読みの能力差が生じる原因をともに確認したうえで、今から巻き返す方法についてともに考えてまいります。読みの習熟は何歳になっても可能です。今からお子さんにどう関わり、どんな方法で改善を図るべきかを考えてまいりたいと存じます。同じ問題点を意識している保護者が参加されますので、保護者同士で考えを交換できる時間も設ける予定です。興味をおもちになったかたはぜひ参加してみてください。

 なお、5月1日現在で定員の半数余りの予約をいただいています。まだ予約可能ですので、お子さんの現状に照らしつつ、もしも必要とお考えになったら予約の手続きをお願いいたします。

[ご案内ページ]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/j_seminar/index.html

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学力UPをサポート!「5/27保護者セミナー」のご案内

2026 年 4 月 24 日

 2026年の前期講座が開講しておよそ2か月が経過しました。お子さんは順調に学習を進めておられるでしょうか。このたび弊社では、お子さんの家庭学習を見守りサポートをしておられる保護者のためのセミナーを開催いたします。第1回目は、「読んで理解する」という学習の基本に目を向け、家庭でのバックアップの方法をともに考えてまいろうと思います。以下をお読みのうえ、おたくのお子さんに当てはまるようでしたらぜひこのセミナーに参加ください。

 「がんばっているのにテスト結果が伴わない」「テキストは読めているのに、わかっていない」このような保護者の心配や悩みの声をしばしば耳にします。原因はどこにあるのでしょうか。実際のところ、筆者も指導現場に立っていた頃、「熱心に授業を聞いているのに、この子はどうしてこんな成績を取っているのだろうか」「ノートを見ると、一生懸命勉強している跡が見て取れるのに、テスト成績が振るわないのはなぜだろう」と首をかしげるようなお子さんが一定数いたものでした。

 原因はいろいろあるでしょうが、最も大きな要素として頭に浮かぶのは、「読んでテキストの著述内容を理解する」という学習の原則部分での躓きです。これがうまくいかないと、「表面的にはちゃんと読めているように見えても、実際には字面をなぞっているだけで著述内容を理解できない。したがって、学んだことが記憶に残らない」という事態に陥ってしまうのです。これは頭のよしあしではなく、適正な読みかたができているかどうかの問題です。まず、読んで理解するときの条件を確認しておきましょう。

 これを見て、「読めただけではわかったことにならない。書かれている場面を具体的にイメージできなければ意味がない」ということにお気づきでしょう。上図のように、読むときには一つひとつの文字に対応する読みの音を目で拾って行く(音韻の符号化)必要があります。そして、ほぼ同時進行的に読んだ場面を実際の情景としてイメージしていかなければなりません。つまり、読むという行為は「音韻の符号化」と「イメージング」の共同作業なのです。このどちらかに問題があれば読みは成立しません。

 では、音韻の符号化とイメージングの連携がうまくいかないのはなぜでしょうか。本セミナーでは、このことに照準を当て、保護者の方々と共に考えていきます。すでに原因がある程度見えてきたかたもおありでしょう。そのようなかたも、まだ原因がさっぱりつかめないでいるかたも、本セミナーで一緒に原因と対策を考えてみませんか? お子さんの学習のサポートを工夫されれば、きっと成果が得られると思います。ぜひ参加してみてください。

 以下は、セミナーの実施要項です。資料の準備や会場の受け入れ枠の都合で予約制としております。ご確認のうえ、参加を希望されるかたは所定の手続きをしていただくようお願いいたします。

学力UP 「保護者セミナー」実施要項(第1回) 無料

行事名/「“読み”が上達すれば学力も上がる!」 ~読めても理解していないのはなぜ?

実施日時/5月27日(水)10:30~12:10

会場/広島市まちづくり市民交流プラザ5F研修室

(広島市中区袋町6-36)

https://g.co/kgs/ZwjajJz

対象/

1.家庭学習研究社 小学2~5年部会員保護者

2.小学2~5年生のお子さんの保護者(非会員)

※非会員のかたも遠慮なく参加ください。

主内容/

・読んで理解するための条件(上記記事内容を解説)

・まずは子どもの黙読力を再点検

(音韻の符号化、イメージングのいずれかに問題点はないか)

・読んでも理解につながらないのはなぜか(原因を探る)

・読みの上達に向けた親のバックアップ(解決策を考える)

※実施にあたっては、一部変更の可能性があります。

定員/会場の収容人員まで(40~45名)

予約方法/弊社HPの予約フォームに必要事項を打ち込んでください。→4/27(月)受付スタートしました!https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/j_seminar/index.html

 テストでの成績は、学習の成果をデータで知らせるものです。能力判定ではありません。しかしながら、期待に反した成績が続くと「うちの子には力がない」と受け止める保護者もおられるようです。大切なのは、勉強のクオリティをあげることです。その大前提となるのが読みの状態の振り返りと改善です。今回のセミナーではそれをテーマに取り上げました。ほかにも、家庭学習がルーチンとして定着しているかどうか、学習の方法や要領がのみ込めているかどうかなど、チェックすべきポイントはいくつかあります。今回のセミナー実施後、重要と思われることがらを点検し、2回目、3回目のセミナーの実施も視野に入れています(テーマ候補:「子どもの計画実行力をバックアップ!」「学習の空回りにストップをかけよう!」など)。

 目の前のわが子の勉強ぶりを見ていると、もどかしい思いをするものです。気がつけば、毎日のように解きかた・答えかたを教えている。そんなかたもおられるでしょう。親の思いは誰しも一緒です。しかし、できるなら子どもを勉強の主役として立て、親はサポート役に徹したいものです。勉強の自立こそ、将来の大成に向けた必須の条件だからです。中高一貫の恵まれた学習環境を生かせるのは、自分で考え、自分で解決する姿勢を養っている子どもです。そして、それは中学入学後に養えるものではありません。受験準備の学習で大人に頼る癖をつけてしまうと、せっかく授かった資質を台無しにしてしまいかねません。一緒に子どもの学びの自立を応援しましょう!

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まずは確固たる学習習慣の確立を!(開講にあたって)

2026 年 3 月 5 日

 2026年度の前期講座がスタートしました。そこで、会員のご家庭に向け、開講当初にぜひ心がけていただきたいことがらを話題に取り上げてお伝えしようと思います。

 新4年生のみなさんは、期待と不安が入り混じった思いで受験生活のスタートを迎えられたことでしょう。新5年生のみなさんは、理科と社会の学習が加わり、4教科での本格的な受験学習が始まりました。テキストやノート類が増え、塾通いのカバンの重みも増したことでしょう。また新6年生のみなさんは、「あと1年足らずで入試だ」という引き締まった気持ちを味わっておられるかもしれませんね。いずれにせよ、開講時はすべてが目新しく新鮮で、どのお子さんも「がんばるぞ!」とやる気に満ちておられることでしょう。今のフレッシュな気持ちを失うことなく維持し、この1年間の学習を大いに実りあるものにしていただきたいですね。

 では、新年度の講座の開始時に何はさておいても大切にしたいことは何でしょうか。いうまでもありませんが、「受験生活、受験学習を軌道に乗せる」ことでしょう。その要となるのは「学習習慣の確立」に他なりません。何をするにつけても、習慣づけをするとものごとがはかどりやすくなります。苦労(精神的負担)が軽減されますし、継続性が高まりますから成果も勢い上がろうというものです。

 学習の習慣づけにあたっては、スケジュールの作成が必須です。弊社ではモデルプランを配布し、各家庭に必ず「学習計画表」を作成していただくようお願いしています。すでに計画は立てられたでしょうか。むろん、計画は実行に移さなければ「絵に描いた餅」に過ぎなくなります。以前実施した調査によると、8~9割のお子さんは計画を立てて勉強しておられます。ですが、必ず実行しているお子さんは3~4割で、だいたい実行しているお子さんは半分くらい、そしてなかなか実行できないお子さんが若干おられました。なお、計画を立てずに勉強しているお子さんも少数ながらおられます。

 まずは親子で相談のうえ、実行可能な無理のない学習計画を立てることから(まだ、お子さん自身で妥当な計画を立てるのは困難です)。そして、当面は毎日実行に移せたかどうかを親子で振り返るようにしましょう。親にとっては面倒なフォローですが、この段階が重要です。そして、2~3か月後には「計画通りやるのが当たり前だ」というレベルになるになるのをめざしましょう。それがうまく行けば、おのずと学習習慣はしっかりと根づきます。なお、4年生の時期には「計画を立てていないが成績はよい」というお子さんもおられます。しかしながら、5年生になって4教科の学習が始まると、行き当たりばったりの取り組みは通用しなくなります。また、その日の気分で勉強するくせが染みついてしまうと、いつまでもそのやりかたから抜け出せなくなりがちです。習慣づけを今のうちに!

 では、習慣づけにはどのような効能があるのでしょうか。専門家の著述も参考にして、いくつかのポイントをあげてみましょう。

学習の習慣化による効能とは?

1.勉強の積み重ねによる好循環の連鎖が生まれます。

 塾では学校よりもやや難しい内容を扱います。わかったつもりでも、そのまま放置すると忘れてしまいがちです。授業の後や、テキスト内容を初見で学んだ後、まだ記憶が消えないうちに(その日、もしくは翌日まで)計画に沿って復習をしておきたいものです。復習をすると理解が深まりますし、脳内で記憶を司る海馬という器官が習得した情報を重要であると認識し、長期記憶に加工してくれます。こうして脳内に貯蔵された記憶は、必要に応じて(たとえばテストのとき)取り出すことができます。

 学習を習慣化すれば、「学ぶ→理解する→記憶する」という作業が脳内で絶えず連携して行われるようになります。すると、習得済みの知識が結晶化して脳内に蓄積され、つぎなる学習に活用されるようになります。これこそ、勉強の積み重ねによる好循環の連鎖と言えるでしょう。

2.学習意欲に働きかける前に習慣づけに注力を!

 学習を活性化するうえで何が最も重要かと問われると、多くの人は「学習意欲」と「学習習慣」を思い浮かべるでしょう。いずれも間違いではありません。ただし、どっちを優先すべきかと問われると迷ってしまいます。この問いかけに対して、有名な教育社会学者は「学習習慣が先にあるべきだ」と著書で述べておられます。

 なぜ意欲よりも習慣が先なのでしょう。学習の習慣化による積み重ね効果の連鎖が生じると、「やればやっただけのことはある」という手応えを頻繁に味わえるようになります。勉強の面白みにも気づくようになるのです。そうなると、以前よりもやる気(学習意欲)は自然と高まるのです。つまり、習慣づけが新たな意欲を引き出してくれるのです。この流れに照らすと、「まずは習慣づけから」ということになるのです。

3.やるべき時間に机に向かうようになると勉強が楽になる。

 勉強が軌道に乗っている子どものおかあさんに、「どのように勉強されているのですか?」と尋ねると、「特にコツのようなものはありません。ただ、勉強の時間がきたら、やるのが当たり前になっているみたいです」という返事をされることがよくあります。これこそ習慣化の賜物でしょう。

 ある脳科学の専門家が、「勉強に向かわせる神経回路というものは実際にはないのですが、まるでそれがあるかのように勉強を自動化することはできます。それは、勉強の習慣化によるものです」といったようなことを述べておられました。勉強が習慣として定着すると、決めた時間になると無意識的に体が机に向かうようになります。上記のおかあさんの、「やるのが当たり前になっている」という言葉は、まさにこのことと符合しているのではないでしょうか。受験勉強は子どもにとって苦痛な面もありますが、習慣はそれをずいぶん和らげてくれます。やらなきゃと思うけれど、体が動いてくれない。このような葛藤から解放してくれるのも習慣のもたらす恩恵でしょう。

 最後にもう一つ。学習習慣が根づくと、上記の三つのような効能によって、学習適性の高い人間に成長していく流れができてきます。たとえば、先を見通して学ぶ姿勢が強化されたり、段取りよく学ぶ力が身に着いたりします。こういう姿勢や能力は、高い次元の学びの領域になればなるほど強く求められるようになります。中学受験準備の学習をする小学校の中~高学年のころは、人間としての器の基盤を築いていく成長著しい時期にあたります。学習の習慣化を発端にして、先々高度な学問を収めていくうえで求められる様々な能力が磨かれるとしたら、それこそが中学受験によって得られる最大の収穫と言えるのではないでしょうか。繰り返します。まずは学習の習慣化から!

 

 

 

 

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2026中学入試 弊社会員の合格・進路選択状況

2026 年 2 月 27 日

 中学入試の合格発表を終えて一段落し、受験生の進路もおおよそ決まったようです。そこで、弊社会員受験生の合格・進路選択状況を遅まきながらご報告します。弊社は基本的にご家庭の受験校選択や進路選択に関与しませんので、以下の資料は受験生の動向調査という意味合いにおいて、これから受験されるご家庭にとっても大いに参考にしていただけるでしょう。

 なお、県内の主要中学校の入試日は、基本的に重なることがありません。したがって、受験生は受けたい中学校のほぼすべてを受けることができます(複数回入試をされる私学があり、若干入試日が重なることはあります)。弊社会員の場合、だいたい3~4校受験が主流です。以下は、今年の受験生が一人あたり何校受験手続をしたかを調査した資料です。

 

 受験の手続きをしたものの、最初に受けたのが本命校だった場合、受かったらあとの学校の受験を辞退されているケースがかなりあります。また、体調や入試結果の状況により、受験を辞退されているケースも相当数あります。したがって、上記資料はあくまで参考程度に留めていただくようお願いします。1校のみの受験は女子のほうが多いですが、その多くは専願受験です。共学や女子の私学のいくつかで見られる制度です。専願で受験した場合、入試での点数に若干上乗せがある代わりに、受かった場合はその学校に入学手続きをするのが約束となっています。実際、弊社会員家庭のほとんどは、専願で受かったら他校に合格してもこの約束を遵守しておられます。

 来年お子さんが受験をされるご家庭におかれては、入試日程が公表されたなら、受けたい学校をとりあえずは多めにリストアップして受験手続きをし、入試結果の状況やコンディションに応じて実際に受ける学校を選別する作戦もありでしょう(経費が余計にかかりますが)。入試では体調や運不運が結構結果に影響します。ですから、「ここ以外は受けたくない」とはっきりとした意志があるならともかく、候補となる学校には一応受験の手続きをしたほうが受験の際に柔軟な対処ができるでしょう。

 つぎに、弊社会員の受験結果と進路の選択状況をご紹介しましょう。全体としては男子が堅調な結果を収め、女子はやや数的に物足りない結果に終わりました。女子は例年よりもかなり会員数が少なかったことや、女子私学の定員が減らされて合格発表数も抑えられていたことが原因でしょう。来年は巻き返したいところです。なお、ご承知のように、広島県内の児童は年々微減を続けており、地域経済の長引く停滞と相まって、受験者数も少しずつ減り続けています。そのため、上述のように受け入れ定員を減らしている中学校がかなり見られます(表のあとの注釈参照)。

※2月26日現在、まだ進路選択が確認されていない会員が若干名います。

※今年度より、広島城北の募集定員は200名から160名に、県立広島は160名から140名に、比治山は80名から90名(共学化に伴う増加)に変更となりました。

※昨年度より、ノートルダム清心は募集定員が180名から160名に変更となっています。また、一昨年は広島女学院が200名から180名に、安田女子が200名から180名に変更されています。

※専願制度を実施しているのは、広島城北、広島女学院、安田女子、広島なぎさ、ひろしま協創、国際学院、AICJ、近大附、比治山学園などです。

 

 かねてより弊社会員の主要な受験対象校は、広島学院、修道、ノートルダム清心、広島女学院の地元広島の伝統的私学4校と、国立の広島大学附属中学校でした。それは今も変わりません。資料でもおわかりのように、これらの中学校合格者の歩留まりは他の中学校よりも高くなっています。ただし、広島城北、安田女子、広島なぎさなどにも多数の会員が受験し、一定数が進路に選んでいます。

 なお、後発組の私学で近年受験者を増やしている学校があります。たとえばAICJ中学校には、今年弊社の会員男女合わせて40名が合格しています。そして12名が進路に選んでいます。英語教育に熱心なことや、インターナショナル・バカロレア(I・B)の認定資格を得られることなどが一般にも浸透し、語学に興味のある受験生にとってそれが魅力に映るのでしょう。同校在校生の保護者が、「息子を行かせていますが、中3で英語が喋れるようになりました」と笑顔で語っておられました。また、昨年受験生が急増して注目された国際学院も、弊社から男女合わせて27名が合格し、7名が進路に選択しています。これらの中学校の健闘で、中堅に位置づけられる私学のすみわけ地図が徐々に変わりつつあるように思います。比治山女子の共学化後の状況も注目に値します。

 公立一貫校への弊社からの受験者数は、近年やや数が減少傾向(全体の受検者数も同様)にあります。県立広島は東広島市、中等教育学校は安佐北区の奥まった団地内に立地しているため、交通アクセスの関係で受検者の数がどうしても限られるという問題があります。県立広島は東広島市及び、広島市のJR沿線に住まいのある受験生が受験しています。また中等教育への受検は、広島市の安佐北区、安佐南区、広島市の中心部に住まいのある受験生に限られています。私立高校の学費無償化などもあり、交通の不便さを押して受検する傾向がやや収まっているのかもしれません。ともあれ、両校とも実績を積み重ねている有力校ですから、今後も優秀な受験生の進路選択肢であるのは間違いありません。もう一つ付け加えれば、公立の共学一貫校は女子家庭に人気が高く、弊社では男子よりも女子のほうが多く受験し、進路に選んでいるようです。

難関校に複数合格した場合の進路選択

 まずは男子受験生の動向から。今年の広島学院への合格者は76名でした。そのうち他校を進路に選んだ会員受験生は21名でした。その内訳は、広大附属6名、修道10名、県立広島2名、広島城北(特待生)1名、関西創価1名、不明1名でした。広大附属に合格した男子20名のうち、他校を進路に選んだのは10名で、その内訳は広島学院が9名、修道が1名でした。県立広島の男子合格者は10名でしたが、そのうち他校への進学を選択したのは6名で、その内訳は広島学院4名、修道1名、近大附(専願)1名でした。

 例年、女子受験生にとっての一番の憧れは広大附属です。広大附属の合格者の歩留まりは相変わらず高く、女子会員合格者16名のうち他校を進路に選んだのは5名でしたが、進学先はノートルダム清心3名、広島叡智学園1名、県立広島1名でした。清心に合格したものの他校を進路に選んだのは17名で、その内訳は広大附属10名、広島叡智学園1名、県立広島1名、広島女学院3名(内2名は専願)、不明1名でした。県立広島に合格したものの、他校を進路に選択したのは6名で、その内訳は広大附属2名、ノートルダム清心2名、広島女学院1名、近大附1名でした。

 今年の弊社会員受験生の合格状況と進路選択状況をご紹介してみました。以上のデータや記事からおおよそ察しておられるかと思いますが、少子化にともなう中学受験生の減少傾向が長らく続いており、その結果、難関と言われていた中学校の合格を巡る競争も随分緩和されています。また、各中学校の募集定員もこの流れに対処し、合格定員を順次減らしておられます。この定員の減少は、当然一クラス当たりの人数の減少という形で、受験生家庭に対してはプラス効果をたらすでしょう。以前よりも入りやすくなり、さらに一人ひとりに厚い教育指導を受けられるのですから、中高一貫校への進学を希望されるご家庭にとっては歓迎すべきことでしょう。また、高校の無償化により、月当たりの金銭的な負担が大幅に軽減されるのは私学受験を志向するご家庭にとっては朗報です。

 思春期から青年前期をかけての6年間を、どういう教育環境の下で過ごすかは、お子さんの将来に向けた進路のみならず、お子さんの人間形成にも多大な影響を及ぼします。広島の教育環境を精査し、最適な学校選びを実現されますようお願いいたします。

 

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