家庭内会話と中学受験 ~子育てセミナーを終えて~

2026 年 7 月 15 日

 6月29日(月)と30日(火)に、中区袋町の広島市まちづくり市民交流プラザで「子育てセミナー」を開催しました。テーマは、「子どもの知力を育てる家庭内会話」です。29日が3年生までの児童の保護者、30日が4・5年生児童の保護者が対象で、基本的には同じ内容でした。参加くださった保護者の熱心な眼差しに励まされ、無事に予定を終えることができました。

 「子育てセミナー」と題した催しは昨年も3回(各回とも2つの会場で計6回)実施しました。「いかにほめるか」「いかに叱るか」「望ましい声かけとは」と、3回とも子どもの受験生活をサポートするうえで欠かせないテーマを掲げたせいか、いずれも多数の保護者に参加いただきました。今回は、対象者を上の学年と下の学年の保護者に分けて実施してみました。このほうが子どもの発達状況に合わせた話ができるのではないかと考えたからです。

 表題の通り、家庭での親子の会話は子どもの知的能力を育む大切な場です。ご存知かと思いますが、9歳から12歳にかけては人間の生涯で抜きんでるほど語彙が増えていく時期にあります。それに一役買っているのが親との会話です。毎日の生活で何気なく交わす会話を通して、子どもは様々な新しい語彙を獲得しています。子どもが毎日いちばん会話を交わす相手は誰かと問われると、ほとんどのかたは「おかあさんでしょう」とお答えになると思います。まさにその通り。最も語彙が増える時期に最も会話を交わす相手がおかあさんなのですから、子どもにとっての言葉の師匠であり先生は間違いなくおかあさんだと言えるでしょう。本セミナーでは、家庭内で何気なく交わしている会話と子どもの知性の発達との関係を明らかにし、おかあさんに意識していただきたい言葉遣いについてお伝えしました。

 このセミナーで最初にご紹介したのは、かれこれ数十年前に公表され、世界中に広まった「言語コード論」と呼ばれる学説で、イギリスのロンドン大学教授の研究に基づくものです。この国の中産階級と貧困階級との生活格差が、様々な教育施策の甲斐もなく拡大していく原因を調査する過程で、この教授は家庭内の親子間の会話の違いに着目し、会話を規定する目に見えないルールの違いを詳細に分析し、それが子どもの知的発達に大きな作用を果たしていることを明らかにしました。日本は欧米とは社会構造こそ異なるものの、子どもが家庭でどんな言葉遣いを学んで育つかで、子どもの知的成長に違いが生じる点においては変わりません。そのことに気づいた多くの日本の教育関係者が、この理論を様々な機会を通じて紹介しています。今回のセミナーは、言語コード論の紹介を起点にし、子どもの知的成長を引き出す家庭内会話を実現するにはどうしたらよいかを共に考えてみたしだいです。

 親子は生活を共にしていますから、互いが見える距離にいることが多く、言葉を交わさずとも意思疎通がある程度図れます。勢い言葉の省略も行われがちです。「あれ、もってきて!」「うん、わかった」「これ、ちょうだい」「ダメって、言ったでしょ」「わかったよ」「いいかげんにしなさい!」「そう、それでいいよ」…これらの会話には、主語の省略、代名詞の多用、短いセンテンス、単純な構文、情緒的言い回しなどの特徴が見られます。相手が目の前にいて、状況を共有しているからこそ成り立つ会話です。こういう会話は親しみやすい半面、第三者には意思伝達ができませんし、複雑な事柄をわかり易く説明するには不向きです。言語コード論を発表した学者は、以上のようなごく親しい間柄でのみ通用する言葉の表現様式を「限定コード」、目の前にいない第三者にわかるような丁寧な言葉の表現様式を「精密コード」と名づけました。

 精密コードの特徴は、限定コードのそれとは対照的です。センテンスが長い、構文が複雑である、用いる語彙が豊富である、代名詞の頻度が少ない、論理的である、接続詞が効果的に使われる、感情に左右されない、場面の状況に依存しない(目の前にいない人にも伝えたいことがわかる)などの特徴があります。子どもの知力の発達にとってどちらがよいかと言えば、明らかに精密コードのほうです。学校で先生が用いる言葉遣いは精密コードです。また、子どもが発表時や質問時に求められるのも精密コードです。話す側に立ったときも聞く側に立ったときも伝達されている情報を正確に共有するためには、精密コードに基づく会話を経験しておく必要があるのは言うまでもありません。

 ただし、互いが目の前にいる家庭では精密コードに偏った会話にはならないのが普通です。堅苦しくてまどろっこしくて、息が詰まってしまうことでしょう。そこで保護者にご提案したいのは、限定コードと精密コードの上手な使い分けです。家庭での会話が限定コードになるのはやむを得ないしむしろ当然のことです。ただし、じっくりと話ができる状況においては、精密コードにもとづく会話をマスターできるような機会も設けるべきでしょう。親子間の会話スタイルは、「どんな話題について話し合うか」によって変わります。精密コードによるやりとりになる話題を選んで考えを交換するのもよいでしょう。「夏休みの学習計画」や「自分の性格の長所と欠点」について話し合ったりするときには、やや込み入った言葉のやり取りが求められます。こういう時間をなるべくつくることも必要であろうと思います。

 また、親子で会話をしているとき、親が問いかけたり、質問をしたりすることを心掛けると、子どもが自分の考えを頭のなかでまとめながら丁寧に話す姿勢が身につくでしょう。すると、こういうことの積み重ねが複雑な表現に強い人間を育てることにつながります。また、言葉のやり取りをしているうちに会話が発展し、いろいろなことについて突っ込みのある会話が展開していくことがあります。こうしてみると、会話の大原則として意識すべきは「双方向の会話」を心掛けることではないでしょうか。親はともすれば、子どもと一緒の時間があると、日ごろ伝えられなかった指示や注意の言葉を一方的に浴びせる傾向があります。これでは本来の会話とは程遠く、子どもは口を閉ざしてしまいかねません。

 今回の記事を参考に、これまでよりも少しばかり精密コードに基づく会話を意識すること、親子が対等に考えを交換しながら会話が発展していく双方向の会話を実践することを心がけてみてはいかがでしょうか。毎日絶えることのないのが親子間の会話です。「継続は力なり」と言います。会話を通じてお子さんの成長を応援してあげてください。

 

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6~7月に実施を予定している催しについて その2

2026 年 6 月 18 日

④ 弊社各校「夏期ガイダンス」のご案内 6~7月に実施

 弊社の夏休みの講座に参加を検討しておられる保護者を対象とした説明会です。各校とも6月後半と7月上旬に1回ずつ(広島校は2回ずつ)開催を予定しています。また呉校は、個別対応で実施します。ガイダンスの実施日や実施期間、参加方法等は、弊社ホームページでご確認ください。

 「いつから中学受験対策の勉強を始めたらよいですか」という質問をしばしばいただきますが、「こうしたほうがよいです」と言える明確な基準はありません。学習塾の新年度講座はたいがい2月ごろはじまりますから、もうすぐ4・5年生になる段階でのスタートが多いのですが、夏休みの講座からスタートされるご家庭も少なくありません。長い夏休み休暇は、受験のための勉強を軸に毎日の行動計画を立て易いからでしょう。弊社からもお勧めするタイミングです。

 どれぐらいの学力を身につけるべく指導するかについては、入試問題をもとに対策をするわけですから、どの学習塾もめざすところはさほど違いません。ただし、学力の育成方法については学習塾ごとに個性があります。授業が講義形式か演習中心か、予習を課しているかどうか、テキストのカリキュラムの組みかた、家庭学習の比重、テスト制度などは、学習塾によってそれぞれ異なります。したがって、通学を検討している学習塾の特性を調べておく必要があります。

 また、志望校に合格すればあとは心配無用なのかというと、そういうわけにはいきません。学力水準が高い中学校ほど生徒個々に学習の自律性が求められます。学習の自己管理もままならない状態で中学校へ進学すると、はやい進度についていけなくなったり、宿題をためてしまったりすることになりかねません。つまり、受験の準備段階において学びの姿勢や習慣の形成などへの配慮も必要です。弊社の「夏期ガイダンス」は、受験合格に向けた学力育成指導の内容だけでなく、中学進学後のさらなる成長を見通して、どんな配慮に基づいて指導しているのかについてもご説明します。よろしければ、ぜひ足を運んでみてください。参加にあたっては、ホームページの予約フォームに必要事項を打ち込んでください。よろしくお願いいたします。

[ご案内]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/summer/p_guidance/guidance_index.html

 

⑤ 呉校「中学受験ガイダンス」のご案内 7/5実施

 弊社呉校の主催で実施する催しです。弊社の呉校は昭和の末期に現在の校舎を構えて以来、およそ40年の歴史を刻んでいます。この間、多くの受験生の進学の夢実現に向けて応援してまいりました。ただし、呉市や周辺部には中高一貫校が少なく、一部のとりわけ熱心なご家庭以外は、中学受験の実態を知っておられないのが現実です。

 本催しは、中学受験に興味関心はあるものの、信頼できる情報をもっておられない保護者のために企画したものです。「呉在住の子どもの受験選択肢として、どういう中高一貫校があるのか」「中高一貫校という教育環境のよさはどういうところにあるのか」「家庭学習研究社で学んだ受験生の合格状況はどうなのか。どんな一貫校に進学しているのか」などについて、できるだけ丁寧にご説明いたします。

 中学高校生活をどんな教育環境のもとで送るかは、子どもの人生の歩みに大きな影響を及ぼします。それは学力面や将来の進路という観点で違いが生じるだけではありません。たとえば、長い歴史をもつ私立一貫校に6年間在籍すれば、立ち居振る舞いにもその私学に在籍した人間特有の個性が養われます。それは、長い人生を生きていくうえで有形無形の恩恵をもたらしてくれるでしょう。遠方の学校への通学は負担になりますが、それだけの価値があります。

 この催しの実施目的は、受験にいざなうことだけではありません。近い将来、お子さんはいずれかの中学校や高校に進学されることになります。今のうちに、現実に存在する選択肢としてどんな進学先があるのかを知っておくだけでも意味があるでしょう。また、中学受験のための勉強は単なる進路決定の手段に留まりません。人間形成期の学びは、子どもの知的成長の流れを大きく変えるほどの影響力をもちます。本催しは、子どものよりよき成長を願っておられる保護者に、何らかの気付きを提供できるものと自負しています。興味をもたれたら、ぜひ足を運んでみてください。

 参加にあたっては、ホームページの予約フォームに所定の事項を打ち込んでください。よろしくお願いいたします。

[ご案内]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/summer/k_guidance/k_guidance_index.html

 

⑥ オンラインセミナー のご案内 6/28実施

 公立の中高一貫校という教育環境がどのようなものかについてご案内するオンラインの催しです。広島市立広島中等教育学校の先生と生徒さんをお招きし、公立の6か年一貫校について様々なお話をしていただきます。

 このところ、全国で公立の中高一貫校が次々に設立されています。なぜでしょうか。思春期は、内面が揺れ動き、様々な思いに突き動かされながら大人の域へ成熟していく時期です。そんな大切な時期に高校受験があると、準備に相当なエネルギーを投入しなければなりません。いっぽう、中高6か年一貫の教育環境においては高校受験がありません。私立の6か年一貫教育には長い歴史がありますが、公立の学校もこの教育環境のよさに気づき、積極的に取り入れるようになったのです。

 今回ご紹介する広島中等教育学校は、2014年に設立された比較的新しい公立の中高一貫校で、広島市安佐北区にあります。中等教育学校とは、中学校入学時に入学者を受け入れ、高校からの入学がない完全6か年一貫教育の学校のことを言います。同校は、広島市北部の団地にあることから、よく知らないかたが多いことでしょう。一度ホームページを閲覧されれば、「これは面白い学校だな」と興味関心をもたれると思います。近隣の安佐北区や安佐南区だけでなく、広範囲からの入学者があることにも驚かれることでしょう。大学への進学実績一つとっても、1学年120名という規模の学校としてはすばらしいものです。

 この催しはオンラインですので、ご家庭から画面を通して実地に学校に関する説明を聞くことが可能です。同校の先生が、学校の特色や教育方針、生徒さんたちの学校生活の様子などを説明してくださいます。また、在校中の生徒さんにも協力をいただき、受検時の思い出、学校生活の様子などについて楽しく語っていただきます。なお、公立一貫校の入学者選抜は「適性検査」によって行われています。この呼称でもわかるように、国立や私立の入学者選抜で行われる学力試験とは異なります。そこで弊社から適性検査がどういうものかについてわかり易くご説明します。

 公立一貫校について興味をもたれた保護者は弊社ホームページの案内をご確認いただき、予約フォームに所定の事項を打ち込んでください。よろしくお願いいたします。

[ご案内]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/koritu-seminar/index.html

カテゴリー: 家庭学習研究社の特徴

6~7月に実施を予定している催しについて その1

2026 年 6 月 8 日

①私学紹介イベント 6月14日(日)開催

 6~7月には弊社の校舎や外部会場にて様々な催しを予定しています。6月14日(日)に広島県民文化センターで開催の私学紹介イベントは、午前の部「私学がきみを呼んでいる!」(小6会員家庭の親子対象)、午後の部「私学の魅力がここにある!」(小1~5年生の会員・非会員親子対象)ともに、420名を超える予約をいただいています。

 午後の部は会員以外のご家庭にも参加いただける催しです。昨年試みに開催したのですが、今年はよりスケールアップし、6つの私学が参加くださることになりました。充実した活動をされているサークルを体育系文科系問わず、各校一団体お招きし、日頃磨いたパフォーマンスを披露していただこうという趣向です。また、簡単な学校紹介動画を見ていただいたり、生徒さんがたから会場の子どもたちにエールを送っていただいたりすることも予定しています。開催趣旨は、私学という教育環境のよさをより多くの家庭に知っていただこうというものです。参加サークルは以下の通りです。

・広島学院 サイエンスクラブ

・修道 放送班

・広島城北 少林寺拳法部

・ノートルダム清心 合唱部

・広島女学院 新体操部

・広島なぎさ 管弦楽部

 多様なサークルが参加してくださることになり、担当者一同大変うれしく思っています。「来てよかった」と、多くの小学生の子どもたちに思ってもらえる催しになることでしょう。定員まであとわずかです。参加を検討中のご家庭はぜひご予約ください。

[私学紹介イベント ご案内ページ]

https://www.kgk-net.com/v2/lp/2026_shigaku/index.html

 

②子育てセミナー 6月29日(月)・30日(火)

 子どもの健全な知育をサポートするための催しです。29日は小1~小3のお子さんをおもちの保護者、30日は小4~小5のお子さんをおもちの保護者が対象です。会場は、いずれも中区袋町にある広島市まちづくり市民交流プラザです。セミナーのテーマは、「子どもの知力を育む家庭内会話」となっています。お伝えする内容が、お子さんの年齢によって若干異なることから、2回に分けました。低学年のほうは参加者が少数であろうと思いますが、その分保護者に踏み込んだ話ができるのではないかと思います。

 話す力と聞く力は、学校や塾での学習成果を決定づける重要なものです。先生の話を聞いてしっかりと理解できるかどうか、発表や質問の場で自分の考えを要領よく話せるかどうかは、一人ひとりの子どもたちの日常の言語生活によって決まります。そのことに気づき、配慮しておられる保護者が意外に少ないように思います。

 学校や塾で求められるのはフォーマルな言葉です。いっぽう、子どもが家族や友だちと交わすのはインフォーマルな言葉であり、親しい者同士のくつろいだ言葉です。近年、TPOに応じて言葉を使い分けるのを苦手とする子どもが増えています。「です」「ます」などの丁寧な言いかた、物事を説明するときの長いセンテンスに基づく話しかたに慣れていない子どもは、集団内で要請されるフォーマルな言葉遣いを苦手としがちです。これが学業成果に違いを生み出すのです。もう一つ。人の話に耳を傾ける姿勢を備えているかどうかも、コミュニケーションに少なからぬ影響を及ぼします。

 これらのことを踏まえ、家庭でどんな会話をするのが望ましいかについてお話しする予定です。特におかあさんは、児童期までの子どもにとってかけがえのない言葉の師匠であり先生です。会話は365日途絶えることのない営みです。ぜひこのセミナーにお越しいただき、毎日の家庭内会話の充実に向けて役立てていただければ幸いです。

[子育てセミナー ご案内ページ]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/j_seminar/index.html

 

③学力UP保護者セミナー 6月27日(土)

 5月27日(水)、広島市まちづくり市民交流プラザを会場に、「“読み”が上達すれば学力も上がる!」というテーマで実施したセミナーと同じ内容です。このセミナーは満席となり、よい反応をいただきました。そこで、呉もしくは東広島地区でも開催してみようと思い立ったしだいです。今回は東広島で開催します。会場は、弊社の東広島校です。興味をおもちになったかたは、HPの予約フォームに所定の事項を打ち込んでください。前回開催分に参加できなかったかたも、よろしければお越しください。

 読みは学業の根幹をなすものです。しかし、近年は「読めるのに理解していない」「勉強しても成果が上がらない」といった悩みを抱えるご家庭が増えていると言います。原因は何でしょうか。調べてみると、つぎのようなことに行き当たりました。

1.そもそもきちんと読めていない(子どもも親もそれに気づいていない)

読んで著述内容を理解するには、音韻の符号化とイメージングの連携が必要です。音韻の符号化とは、言葉や文を構成する一つひとつの文字とその読み(音)を照合することを言います。これが不正確では意味を拾えないし、書かれている状況のイメージングもあやふやになります。

2.読んでいるが、理解へと橋渡しするイメージングができていない。

読むことのみに気を奪われるあまり、イメージングに気が回らない子どもがいます。文字面を追いながら、同時に状況をイメージしていく読みかたができていないのです。

3.読みに集中できていない(環境、姿勢、性格面などに起因する)。

周囲に遊び道具があったり、テレビの音が聞こえたりすると、読むときの集中力を欠きがちです。また、読みの姿勢が悪いと集中力が続きません。

4.読書体力が不足している。

長文を集中して最後まで読み通せない子どもが増えています。いわゆる「読書体力」が不足しているのです。読みの経験やスキルが足りないため、読みの頭脳操作をつかさどるワーキングメモリが容量不足に陥っているからです。

 これらのなかで、詳しい説明を要するのが1と4です。いずれも対策次第で改善可能です。セミナーでは、主にこの二つについて原因と対策について詳しくお話しします。

[学力up保護者セミナー ご案内ページ]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/h-seminar/index.html

 このほか、夏休みの講座の募集にあたって実施する催しもあります。また、公立一貫校のよさと特徴をオンラインでご紹介する催しも予定しています。これらについてはHPに案内を載せていますが、次回このブログにおいてもご説明しようと思います。よろしくお願いいたします。

カテゴリー: 家庭学習研究社の特徴

会員読書実態調査報告《読書が好きな理由》

2026 年 6 月 2 日

 先月メールにて実施した会員読書実態調査に、多くのご家庭がご協力くださいました。調査対象は4・5年部の会員家庭ですが、127件の回答をいただきました。誠にありがとうございます。

 読書の実態を調べ、会員家庭に中学受験生の読書状況をお知らせすることには相応の意味があります。中学受験の準備期間が人間の一生を通じて一番語彙を増やす時期であり、この語彙増強に最も貢献するのが読書活動です。読書を通じて小学生の子どもたちは数多くの新たな言葉に出合い、自らの語彙として取り込んでいきます。この言葉の増加は受験勉強を乗り越えるうえで欠かせないのです。したがって、読書と受験対策の学習とは密接な関係にあると言ってもよいでしょう。

 さて、弊社会員の子どもたちの読書状況を簡単にご報告しましょう。

1.読書が好きか

2.月当たりに読む本の数

3.平日の平均読書時間

4.どんなジャンルの本を読んでいるか

 これは20年、30年以上前から言われていることですが、子どもの読書量や読書時間が減っているようです。だいぶ前の文部科学省調査によると、本をよく読む子どもほど教科の成績も相対的によいという結果が判明しています。しかしながら、子どもの読書時間は年々減少傾向にあり、平日1日あたりの読書時間が30分以下の子どもは調査対象者全体の7割余りに上ったという報告がありました。今回の弊社調査でも、30分以下の子どもは6割強に達しています。受験が近い6年生はともかく、4・5年生の子どもたちには、もう少し読書を励行してほしいものです。

 先日、弊社本部事務局近くの「まちづくり市民交流プラザ」で、「読めるのに著述内容を理解できない子どもが増えている」という問題を少し深掘りし、その原因と対策について保護者の方々とともに考えるセミナーを実施しました。その際にお伝えしたのですが、読みの巧拙は読書量と比例しており、読めば読むほど読みの技術は向上し、理解も深まります。読むことへの負担が軽減され、内容を理解し記憶に残すためのメモリが確保されるからです。今のうちにぜひお子さんが充実した読書生活を送れるようバックアップしてあげてください。以下は、自由記述で「読書を好む理由」を回答いただいたものです。これをお読みいただくことで、お子さんの読書生活を改善するためのアイデアが浮かぶかもしれません。ぜひ参考にしてください。

《本をよく読む理由・読書が好きな理由》

・空想の世界に浸るのが好きだから。本の世界へ入るのが楽しいから(類似多数)。

・親が読書好きで、本屋に行く機会が頻繁にあったから。

・新たなこと、いろいろなことがわかる。わからないことを調べられる。

・物語の内容を楽しんでいる。本を常に持ち歩き隙間時間に読んでいる。休日は12時間くらい読む。

・勉強の息抜きになる。リラックスできる(複数)。

・学校の図書係をしていて、本と触れ合う機会があるから。

・絵のない物語を読み、場面を想像するのが楽しい。

・気に入った物語、興味のあること(天体、科学)についての本をよく読む。

・感動や新たな発見があるから(類似多数)

・子どもが生まれてから、10日に1回図書館で20冊借りてくる生活を続けており、本が身近だから。

・本の世界へ没頭し、脳内で映像化するためのストーリーやキャスト、セリフなどを細かく考えることができるから(本人談)

・幼少期にウルトラマン大図鑑と恐竜図鑑が好きだったから

・学校で毎週末自学のための宿題のために図鑑を読むことが多い。

・家にたくさん本があったことと、親が本を読む姿を見ていたことが、本への興味になった。

・図書館に毎週通い、読書を習慣化したから(類似多数)

・展開を予想しながら読むのが楽しいから(類似多数)。好きな作品、作家に出合うチャンスが多くあるから

・同世代の女の子の話が面白い(本人談)。

・内容が面白いとどんどん読みたくなるし想像したら楽しいから(類似多数)

・自分ではない人の気持ちになって追体験できるから

・興味のあることに関する親書を好んでリラックスタイムに読んでいる。悩みに関する答えや知識を本から得ている。

・幼児期によい絵本を読み、本が面白いとわかったから

・小さいころから読み聞かせをしていたせいか、本が好きになった。年中図書館から本を借りている。

・お気に入りの本を見つけたとき楽しいから

・科学に興味がある(科学物、図鑑)

・毎晩親と〇ページずつ読んで寝ている。

・歴史に興味がある(物語、伝記、歴史もの)

・ヨンデミーというアプリを使い始めてから読書が習慣になった。

・説明文は知らない知識を知ることができるから。

・はじめは勉強のために読み始めたが、読んでみたら楽しくて、続けて読むようになった。

・謎解きなどの推理をするのが好きだから

・読みたいから読んでいるという感じである。漫画もよく読む。

 たくさんの保護者から熱心な回答をいただいたのですが、それぞれにニュアンスが微妙に異なっていて、惜しいとは思いながら相当数を割愛させていただきました。

 ただし、読書を好む理由の説明のなかに、同じ言葉がしばしばみられました。それが読書の楽しみや価値につながっているのは間違いありません。推理、歴史、想像力、習慣、面白い(楽しい)、架空の世界、追体験、空想、感動、発見、リラックス、図書館、展開などの言葉がそれですが、読書の楽しさを語る際のキーワードなのだと思います。

 機会を見て、今度は「本を読まない」「読書が好きでない」理由についてのコメントをご紹介してみようと思います。これはこれで参考になると思います。

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6/29・30「保護者対象 子育てセミナー」のご案内

2026 年 5 月 29 日

 5月27日に実施した「学力UP 保護者セミナー」には、おかげさまで多数の保護者に参加いただきまました。誠にありがとうございました。筆者が講師を務めたのですが、楽しく終了することができました(至らぬ点も多々あったと思いますが)。

 セミナーでは、保護者同士で自由に現状を報告したり今の思いを交換したりする時間を設けましたが、みなさん笑顔で活発に話しておられました。会場全体に元気な声が響きわたっていました。子育ての過程にストレスはつきものです。まして勉強面での関わりとなると親は冷静ではいられなくなりがちです。そんな苦労を共にしている親同士が交流すると、不思議なほど元気が出るものです。セミナーでご提案したことが、お子さんの学びの改善に向けて少しでもお役に立てばうれしいです。

 中学受験は子育ての途上にある小学生の受験です。生活面においても、勉強面においても、保護者の目配りやサポートは欠かせません。今回ご案内するセミナーでは、「家庭内の会話」をテーマに掲げました。毎日営まれる家庭内の会話は、子どもが言葉の遣いかたを親から実地に学び、さらには語彙を増やしていくために欠かせないものです。また、家庭内で交わす会話の内実は、子どもの知性開花にも少なからぬ影響を及ぼします。そこで、どんな会話を心掛けるとよいか、ともに考える場を設ければ参考にしていただけるのではないかと考えたしだいです。この催しの対象者は小1~小5の児童をおもちの保護者です。現在弊社にお子さんを通わせておられる会員保護者だけでなく、該当学年のお子さんの保護者ならどなたも参加いただけます。無料の催しですので、お気軽に参加ください。

 なお、小学校の低学年期と高学年期とでは親に必要な配慮も少し違ってきます。互いに交わす会話の内容も、センテンスの長さも異なります。したがって、低学年のお子さんをおもちの保護者と高学年のお子さんをおもちの保護者とを分けて実施することにいたしました。基本となることは一緒ですので、資料は共通ですが、ご説明する内容にかなり違いが生じます。低学年の場合、会話を通して望ましい立ち居振る舞いや行動様式を子どもに浸透させるということも意識においておく必要もあるでしょう。

 本セミナーの主要な内容は以下の通りです。準備の段階で多少変更する可能性があります。ご了承ください。

第1回子育てセミナー 主な内容

1.子どもとの家庭内会話の現状を振り返る

親子の会話は子どもの成長にとって欠かせないものです。子どもの知力の発達や人間形成にも多大な影響を及ぼします。現状を振り返ってみましょう。

2.家庭内会話には二種類のコードがある

親子間の会話には、大まかに分けて性質の異なる二種類があります。それぞれの特徴を比較し、子どもの望ましい成長をもたらす字会話のありかたについて検討してみましょう。

3.親子の信頼と絆を深める会話の原則

親と子が交わす会話では、互いのニーズが優先して噛み合わないことがあります。親子が信頼で結ばれ、絆を深める会話を成り立たせるにはどんな心遣いが必要でしょうか。

4.子どもの素直な反省を引き出す会話のコツって!?

子どもの反省を引き出すための会話が必要なときもあります。そんなとき、親にはどのような配慮が求められるでしょうか。

 

第1回 子育てセミナー 実施要項

対  象/小学1~5年生をおもちの保護者

※会員・非会員を問いません。

催し名/子どもの知力を育む家庭内会話

~大切なのは二つのコードの使い分け~

実施日時/

①6月29日(月)10:30~12:10(小1~3年保護者対象)

②6月30日(火)10:30~12:10(小4~5年保護者対象)

会  場/

①広島市まちづくり市民交流プラザ 南棟3F会議室

②広島市まちづくり市民交流プラザ 北棟5F研修室

(広島市中区袋町6-36)

参加料/無料

参加方法/本ホームページの催し案内の参加フォームに、所定の事項を打ち込んでください。定員まで受け付けます。

[ご案内]

https://www.kgk-net.com/v2/gyoji/2026/j_seminar/index.html

 なぜ中学受験の塾がこのような催しを実施するのでしょうか。その理由はすでに上述しましたが、強調したいのは「中学受験生だからこそ、家庭内の会話に配慮が必要だ」ということです。毎日の家庭内会話は、子どもの学びの姿勢に大きな影響を及ぼします。また、家庭でどのような言葉遣いをしているかは、学校や学習塾の授業を生かし、成果をあげられるかどうかにも多大な影響を及ぼします。家庭で使っている言葉が、教室で使用されている言葉と近ければ問題ありません。しかし、そうでない場合もあります。これが学業面に少なからぬ影響を及ぼすのです。

 小学生までの子どもにとって、家庭は言葉を覚え、その使用法を学ぶうえで最も大切な場です。特におかあさんと接する時間は誰よりも長いのが普通です。この時間を子どもの知的発達にとって有効なものにしたいですね。とはいえ、あまりしかつめらしく重く受け止めないでください。どこに配慮すべきポイントがあるのかを押さえ、子どもとの信頼関係を深める会話を心掛ければよいのです。

 本セミナーへの参加をきっかけに、家庭での親子の会話をとらえなおし、お子さんの望ましい成長と学業成就に向けて、がんばっていただきたいですね。お気軽にお越しください。

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