県西部地区の私立一貫校入試が始まります

2018 年 1 月 15 日

 明後日(1月17日)は、広島県西部地区の私立6か年一貫校の入試解禁日です。早速この日に、広島なぎさ・AICJ・崇徳(前期)・安田女子(入試Ⅰ)などの入試が予定されています。

 これに先立ち、弊社では1月14日(日)に受験生家庭、特に受験生のお子さんを励ますため、オリコミチラシに応援メッセージを掲載いたしました。もう10年以上前からしていることですが、受験当日に落ち着いて受験に臨むためのアドバイスをお伝えした次第です(かつて中学受験を経験した、弊社の広報担当者が書きました)。親子で目を通していただき、受験本番での実力発揮に役立てていただければ幸いです。チラシが折り込まれていない地域のかたもおられることでしょう。本HPで閲覧いただけますので、チェックしてみてください。

 さて、このところ毎年のことですが、広島県西部地区の中学入試は1月の中~下旬に集中して行われています。始まったと思ったらたちまち連日の受験となり、1週間ほどであっという間にあらかた終了します。男子の場合、解禁日翌日の18日(木)には広島城北中学校、20日(土)には修道中学校、21日(日)には広島学院中学校の入試が予定されています。また、女子については18日(木)に広島女学院中学校、19日(土)にノートルダム清心中学校の入試が予定されています。

 このわずかな入試期間に焦点を当て、いかにして気合を整え、一気に駆け抜けることができるかどうかが勝負です。そのための鉄則は、「変わったことをしない」「平常通りの過ごしかたをする」ことに尽きるでしょう。受験生の子どもたち自身、これまでになかった緊張と闘っています。そして、自分なりに受験を乗り越えるべく気持ちを整えています。保護者におかれてはもういろいろな心配を口にするよりも、普段と変わらぬよう自然体で接することが肝要でしょう。「わが子を信じる」――このことが何よりも大切ではないでしょうか。お子さんは成長しておられます。

 今年の入試状況に関しては特別に注目すべき変化は見当たりません。主要な私学の応募者数を確認すると、男子が昨年比でわずかながら減少気味で、女子がほぼ横ばいといったところでしょうか。

 受験生のご家庭におかれては、このわずかな期間に行われる入試のために、長い期間をかけて親子共々大変な努力や苦労を積み重ねて来られたわけです。くれぐれも心身のコンディション維持に悔いを残さぬようお願いいたします。親に残された役割はまさにそこにあります。

 なお、国・公立の中学校は私学の解禁日が適用されません。公立一貫校の市立中等教育学校は1月13日(土)に入学適性検査を実施済みです。また国立の広島大学附属中学校は明日16日(火)に実施されます。前者については19日(金)に、後者については18日(木)に合格発表が行われることになっています。受験の結果に対する対応にあたっては、お子さんを必要以上にナーバスにさせないよう配慮してあげてください。とにかく、目の前にある入試一つひとつに全力でぶつかり、お子さんがもてる力のすべてを出し切るようにすることが何よりも大切です。

 もう一つ。主要な対象校のうち、県立広島中学校のみ一連の入試が終了した後の、1月27日(土)に入学者選抜の適性検査が行われます。この学校を第一志望にしておられる受験生も多数おられることと思います。保護者におかれては、日程の間隔が開きますから、お子さんのコンディション維持に向けて上手にサポートしてあげてください。

 弊社の会員受験生の受験結果報告に関しては、例年補欠合格者も含めて合格者が出そろってから、HPやチラシ誌面等ご報告することになっています。おそらく1月末頃になろうかと思います。ご理解ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。


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新しい年に寄せて ~人生の成功の原動力とは~

2018 年 1 月 6 日

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 新しい年がやってきましたが、学習塾がやるべきことはいつも同じです。冬の講座の続きを終え、6年生はいよいよ秒読みを迎えた入試に向けた最終調整へ。入試問題の演習指導を中心に、個々の受験生の最後の詰めをサポートしていきます。4・5年生は、後期の講座の続きを進めていきます。

 いっぽう、他の学習塾さんも大概同じでしょうが、2月は前年度の講座を終え、新年度の講座のスタートに向けた切り替え時期になります。弊社もすでに昨年の終盤から新規入会者の募集活動を行っています。このような時期ですから、これから中学受験に備えた勉強の開始を検討されているご家庭も多数あることでしょう。親にとっては「わが子に一番ふさわしい学習塾」を探すのが大変かもしれませんね。

 さて、受験準備のために通う学習塾が決まり、いよいよ受験勉強が始まったら、子どもたちはたちまちわき目も振らずに勉強に勤しんでくれるでしょうか。まあ、そこまではいかなくても「やる気を失わずに最後までがんばってほしい」と願うのが親心というものです。ですが、多くの場合親の期待は塾への通学早々から裏切られることが多いものです。それは、受験することの意味すらわかっているとは言い難い小学生ですから無理もありません。 

 だいぶ昔のことですが、筆者の息子も例外ではありませんでした。親としての対応にもいろいろと悔いるところがあります。ともあれ、大多数の親がわが子の受験生活で望んでいるのは、単によい成績を取ることだけでないと思います。むしろ、「やるべきことを、責任をもってやり遂げてほしい」という願いが強いのではないでしょうか。つまり、「自覚」と「実行」を期待しているのです。

 親の目から見て、イライラさせられるのはだいたい次のような状況を目の当たりにしたときでしょう。

・やるべき時間になったのにテレビにかじりついている

・子どものノートを見たら、とてもまともな勉強をしている様子ではなかった

・机に向かってもすぐに気が散り、ゲームなどの遊びにかまけている

・テストの成績を見たら、信じられないような成績をもらっていた

・注意をすると猛反発するくせに、一向に改める気配がない

・辛くても実のあるほうに注力せず、楽なほうにばかり流れる

 勉強には「楽しい」と感じる面もありますが、多くの場合辛さや苦しさを伴うものです。まして子どもは遊びたい盛りの年齢です。ですから、ちゃんとした受験勉強のできる子どもにするには、大人のサポートが不可欠です。学習塾には、「受験に必要な知識やスキルの伝授」のほか、「勉強のおもしろさを味わえる授業の実践」「家庭で勉強をする方法の伝授」などの役割がありますし、親は「子どもの勉強に絶えず関心をもつこと」「努力を奨励し、がんばったときには大いに喜びほめてやること」を通して学びの意欲や元気を吹き込む必要があります。お子さんは、まだ親の反応を見ては態度を決める年齢段階にありますから、親が常に見守り、何を期待しているかを伝え、努力を承認し激励してやらねばなりません。受験までの道のりは長く、親にとっても心配やストレスの絶えない日々が続きますが、うまくいったならわが子の見違えるような成長を目の当たりにすることができます。

 入試までのプロセスにおいては、どの子どもだってスランプもあるし勉強を投げ捨てようとするときもあります。しかし、親や学習塾が一貫して子どもを熱心にサポートしていけば、状況をまき直しよいほうへと向かわせることができます。そういうことを繰り返しながら、少しずつ勉強は軌道に乗っていくのです。そして、ある時期から親のあてがった受験勉強が子ども自身のものへと変わっていきます。辛くもある、苦しくもある、サボりたくもなるけれども、「これまでやってきたことを今更投げ出したくない、今更サボれない」といった気持ちが勝るようになれば大丈夫です。このように、誘惑に負けずにやり通そうとする子どもにできるかどうかが、入試での成功を得る重要なポイントだと思います。

 最近筆者が読んだ本に次のようなくだりがありました。著者は新進気鋭の学者で、中国系のアメリカ人です。この学者は、一流の人間に成長していく人物はどこが違うのかを徹底的に調査し、「マッカーサー賞」(将来を嘱望される、創造的な研究をしている人に贈られる賞)を受賞しています。

 私の計算がほぼ正しければ、才能が人の2倍あっても人の半分しか努力しない人は、たとえスキルの面では互角であろうと、長期間の成果を比較した場合には、努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまうだろう。

 なぜなら努力家は、スキルをどんどん磨くだけでなく、そのスキルを生かして精力的に壺をつくったり(前の著述部分で、優れた陶芸家の話を紹介しています)、本を書いたり、映画を監督したり、コンサートを開いたりしているからだ。重要なのはスキルそのものではなく、壺や本や映画やコンサートの「質」や「量」だとすれば、努力家のほうが、努力しない天才よりも大きな成果をあげることになる。

 「才能とスキルは別物だとはっきり認識する必要がある」と、俳優のウィル・スミスは言っている。

 「だけど、一流になりたい、自分には夢がある、成し遂げたいことがあるんだ、なんて言っている人に限って、そのことをちゃんと理解していない。たしかに、才能は生まれつきのものだ。だがスキルは、ひたすら何百時間もかけて身につけるしかない」

 さらに、私は「スキル」と「成果」のちがいも付け加えたい。

 努力をしなければ、たとえ才能があっても宝の持ち腐れ。

 努力をしなければ、もっと上達するはずのスキルもそこで頭打ち。

 努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、さまざまなものを生みだすことができる。

 この著述にもあるように、どんなに有能に見える人物も、努力なくして成功することはできないのですね。特に 下線を引いている最後の一文は、お子さんの学習にも言える大切な考えかたを示唆していると思います。中学受験での成功に照らすと、要は「わが子を、いかにして継続的な取り組みのできる努力家タイプの人間にするか」が、親としての重要な役割であろうと思います。中学入試での成功はもとよりその後の人生の成功にとっても、あきらめずに努力を貫ける人間にわが子を育てることが最も大切なことだと言えるのではないでしょうか。

 前出の学者はまだ若い女性の研究者ですが、彼女はウエストポイント(米国陸軍士官学校)に入学を許可されたエリート中のエリート(アメリカのトップランクの大学に受かるだけの学力を有し、スポーツにも万能で学校の推薦状を得た高校生12,000名のなかから、入学を最終的に許可されるのは1,200名です。そのプロセスで行われる訓練は、想像を絶するほど厳しいものだと言われています)がどんな特性をもった人物かを徹底的に研究しました。その結果、一握りの成功者になれるかどうかにあたっては、才能が決定打になるのではなく、最後まであきらめずにやり抜く姿勢を貫けた人物であるということを著書で述べておられました。

 元の話に戻りますが、受験生はまだ将来を見通して戦略を立てることができない小学生です。そんな小学生が決めたことをコツコツと継続していくには、まだまだ親の愛情や応援という後押しが欠かせません。わが子を粘り強くサポートしてやりながら、少しずつ手を放していくタイミングをはかっていく。それが中学受験生の親に求められる対応ではないでしょうか。

 私たち学習塾の指導担当者も、お預かりしたお子さんがたが少しずつ着実に自立した学習者に成長していけるよう、辛抱強く愛情をもって応援させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


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受験生家庭の保護者のみなさまへ ~2017年の終わりに~

2017 年 12 月 29 日

 早いもので、気づけば2017年も残りわずかとなりました。みなさまの今年はどんな1年だったでしょうか。今受験生を抱えておられるご家庭は、ご自身のことよりもお子さんのことに気持ちを傾け、「入試を無事に突破できるように」と注力されておられることでしょう。

 筆者もかつて経験しましたが、わが子の中学受験は特別です。こんな経験は2度あるものではありません。きょうだいがおありだったとしても、お子さん一人ひとりの人生での中学受験はただ一度きりです。12歳という、まだ幼さの残る年齢での受験は親にとって誠に気がかりなもので、あれやこれやと気にかけては心配したり、声をかけたり、手を貸したりすることになります。

 これが高校への受験、大学への受験となると、もはや親が介入できない面もありますし、子ども自体がそれを許してはくれません。だからこそ、親としてはこの中学受験というセレモニーの大団円に向けて後悔の残らぬよう、精一杯の応援をしてやりたいのではないでしょうか。

 受験が終わると、子どもは次の人生のステップへと進んでいきます。そうしてまもなく思春期が来て、また一段と親との距離が開いていきます。広島は地方都市ですから、そのわずか数年後には大学入試を終えて親の手を離れ、大都市圏などで一人暮らしを始める確率も高いことでしょう。そのときまでを見通すと、わが子と一緒に生活する残り少ない日々の尊さに思いを致さないわけにはいきません(6年余りという年月は、本当に短いものです)。どうかお子さんがベストコンディションで入試に臨むまで、悔いの残らぬよう気を配ってあげてください。

 中学受験は、子どもにとっては人生で未体験の大きな挑戦です。それゆえに入試本番が近づくまでは実感がわかないために必死で受験勉強に取り組むことができず、親をイライラさせたお子さんも多かったのではないかと思います。しかし、入試まで2週間、3週間と後がなくなってくると、急に緊張が込み上げて落ち着かないお子さんも出てきます。

 親の本当の役割は、ここから入試終了までのフォローや対応なのです。お子さんがやっと入試に向けて本気になったときこそ、体調管理や心のコンディションがこれまでよりも数段重要な要素になってくるからです。いよいよ入試への秒読みが始まるこれからの毎日は、気持ちを落ち着けて悔いなきコンディション調整が果たせるよう、「普段通り」の生活や会話を心がけてあげてください。

 なお、正月は受験の合格祈願で遠方にお出かけのご家庭もおありかもしれませんが、くれぐれもお子さんが風邪などひかれませんようお気をつけください。中学受験生のご家庭におかれては、来年の入試終了後に大いなる喜びと安堵の日が訪れますことを心より念じております。

 みなさま、よい年をお迎えください。


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受験生活のスタートに向けて ~親の視点を明確に~

2017 年 12 月 25 日

 今年も残り少なくなりましたね。冬休みに入り、早速弊社においても「冬期講座」が始まりました。年が明けるとまもなく受験シーズンに突入しますが、学習塾にとっては次の年度の開講に向けた会員募集の最盛期を迎えます。今、塾選びを検討されているご家庭、弊社への通学を検討くださっているご家庭もおありでしょう。

 そこで、今回は「わが子の受験生活、受験勉強をどのような視点で親が見守り応援すべきか」について、保護者にお考えいただく機会になればと思い、そうした切り口から弊社の考えをお伝えしてまいります。

 受験は文字通り、「希望する学校に入学する資格を得るために試験を受ける」ということです。しかしながら、中学受験の場合は人間として完成の域には程遠い12歳の子どもが受験生ですから、どんな受験生活や受験勉強を経験するかが受験の結果はもとより、その後の子どもの知的成長や人生の歩みにも少なからぬ影響を及ぼします。したがって、望み通りの入試結果を得ることだけでなく、さらに先を視野に入れた受験のありかたを保護者がお考えになり、親の方針にフィットする学習塾を選択されることが肝要だと思います。合格を引き換えに失うものが大きくなる危険性は避けたいものです。

 まず、わが子の受験勉強開始にあたっては、「学力は生まれつきの資質に大きく作用される」という考えは望ましくありません。こういう考えに基づいてわが子の勉強を見守ると、運悪く勉強の成果が得られなくなったときに負の連鎖に向かいがちです。

 4年生までの子どもは、「がんばれば、成績は上がるものだ」と教えられると、素直にその言葉を信じてがんばろうとします。しかしながら、どの子どもも同じようにがんばっているわけですから、必ずしもよい成績がとれるとは限りません。元気の萎(しお)れるような成績を取ることだってあります。そこで、だんだんと、「自分は頭がよくないのかもしれない」という疑念に苛まれることも生じてきます。そんなとき、「もっとがんばれないのか」→「なんでこんな成績を取るんだ!」→「おまえには能力がないんだ」などと親や周囲の大人からネガティブな対応を受けると、余計に子どもは自分の能力に対して懐疑的になってしまいます。そうして、5年生の頃なると、「どうせやっても無駄です。ぼくは頭が悪いから」というような子どもも出てくることになります。

「がんばったなら、がんばった分だけ成長できるのだ」という信念を親はもつべきです。そして、その思いを強く子どもに伝え続けるべきです。成績が下がったなら、「必ず原因があるはず。点検してみよう」と子どもと一緒に振り返り、逃げないで努力を続けるよう励まし続けるべきでしょう。

 実際、筆者は多くの受験生家庭を見てきましたが、親をはるかに凌駕するほどの学力の持ち主になったお子さんは数えきれないほどいます。親が適切な学習環境をわが子に与え、わが子の努力を上手に引き出すような見守りや応援をすれば、子どもはいくらでも高い知力を獲得できるのです。物事をよいほうへと向かわせるには、このような考えを貫くことが重要ではないでしょうか。

 これに符合する話をちょっとご紹介しましょう。以下は、国立遺伝学研究所の所長を務めておられた先生のおっしゃった話です。

いろいろなところで講演をすると、そのあとで、「私の頭の悪いのは治らないのでしょうか」というような妙な電話のかかってくることがよくあるんですよ。そういうときは、「遺伝子が決めている以上のことはできません」と言います。たとえば、サルの真似をして、木から木へ跳び移ることはできないでしょうし、サルに言語を教えても、人間のように言語を操って思考して何かをするところまではできません。やはり、遺伝子で決めている範囲を逸脱することはできない。それは厳然たる真理だと思います。

 ただし、遺伝子が決めている範囲をすべて使っているかというと、実はほとんど使っていないと思うんですよ。僕だって、もし優れた指導者に出会えば、全然違う才能を発揮して、俳句のお師匠さんか何かになっていたかもしれません。そういう才能を発揮するような環境にいなければ、その才能があることも知らずに死んでいくわけです。( 中略 )

  自分が遺伝的にもらった才能というのは、自分が思っているよりはるかに広い。それを開拓するのが、学習するということです。たとえば、勉強するとか、体験するとか、教育を受けるとかすることなのです。だから、遺伝子で決まっている範囲を超えられないからといって、悲観する必要は全然ない。

 それでも食い下がる人には、「あなたは今までに、せっかく与えられた自分の才能の1パーセントしか使っていない。もう1パーセント使ってごらんなさい。あなたの才能は2倍になります」と言います。すると、皆安心して電話を切ります。これは冗談みたいですが、真実に近いと思います。

 どうでしょう。人間は自らに備わった能力のうち、ひとかけら程度しか生かせていません。もしも努力を怠らなければ、1%を2%ぐらいにはできるはず。そういう信念でおとうさんおかあさん自身も前向きに生き、そしてお子さんにもそういった考えで接し、努力を奨励しながら応援すべきでしょう。

 弊社の「受験体験記GET」に、「努力はきみを裏切らない」というフレーズを合言葉にしてがんばったお子さんの手記が載っていたことがありますが、その言葉は全ての受験生に当てはまるものだと思います。このような考えで勉強に取り組めば、自らの可能性を自ら開発していける人間に育つことは間違いありません。

 すでに何度もお伝えしましたが、中学受験での結果は子どもの全能力を判定するものではありません。中学受験はどちらかというと早熟タイプのお子さんが有利です。しかし、受験生のなかには奥手でゆっくりと成長するタイプのお子さんも多数います。大切なのは、目先の受験結果を得ることに心を奪われ、子どもに過重な肉体的精神的な負荷を課さないことです。子どもの心身の健全な成長という視点から見守り、その時点でできる最大限の努力を引き出すようなバックアップをお願いする次第です。

 くれぐれも気をつけたいのは、親がつねに先回りをして考え、一貫性のない指示をしては失敗を繰り返すことです。これではお子さんの将来の大成に向けた可能性の芽を摘んでしまいかねません。また、親への尊敬の気持ちや信頼を損なってしまう恐れもあります。温かく、我慢強く、泰然自若としてお子さんを見守り応援してあげてください。もしもそれが徹底できれば、お子さんの受験はマイナスに作用することはありません。

 弊社は、このような考えかたに同調してくださる保護者と連携し、子どもたちの将来の大成を視野に入れた学習指導を実践してまいります。お子さんが年齢を重ねるほどに自らの器を大きくしていく、そんな流れを想定し、ともにお子さんの成長を促してまいりたいと存じます。

 2018年度の講座は2月に開講(4年部は3月)いたします。保護者のお考えと一致するようなら、弊社への入会をぜひご検討ください。よろしくお願い申し上げます。


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玉井式の「年長児体験授業会」を開催しました

2017 年 12 月 18 日

 12月16日(土)には、弊社の広島校で年長児を対象とした玉井式の「体験授業会」を開催しました。事前の宣伝と言えば、ホームページでの告知のほか、チラシに小さく案内を載せただけでしたが、予想を上回る数の申し込みをいただきました。アニメーションの活用など、お子さんの年齢に即した講座のように受け止めてくださったからでしょうか。

 当初は10名程度のクラスを二つ用意すれば十分と思っていたのですが、反響が予想外に多かったため、結局「定員12名×3クラス」を設けることにしました。その増設分もすべて埋まり、熱気を感じる催しにすることができました。

 玉井式にはいくつかの講座がありますが、弊社が導入しているのは「国語的算数教室」です(興味をおもちのかたは、ホームページで内容をご確認ください)。この講座は、年長から小学3年生までを対象としていますが、弊社では小1~3のお子さんをお預かりしています。この催しは、来春小学1年生になる子どもたちと保護者をお招きし、この講座のよさに触れていただくために実施したものです。

 さて、子どもたちはまだ塾や授業について客観的な判断ができませんから、保護者には授業を見ていただく前に「説明会」を実施し、玉井式をご理解いただくためのポイントをご説明ました。ただ漫然と授業をご覧いただくよりも、授業の仕組みや意図を知っていただき、どういう観点に立って授業を見ていただきたいかをお伝えしました。いっぽうの子どもたちですが、初めて足を踏み入れる塾ですから緊張しておられます。そこで、はじめは教室の雰囲気になじんでいただくため、「折った紙にはさみを入れたらどんな形ができるかな?」(後の授業で扱う内容とリンクしています)など、クイズのような課題に取り組んでもらいました。

 保護者で教室がギュウギュウ詰めとなった説明会では、全員が熱心に耳を傾けてくださる様子が感じられ、説明を担当した筆者も、保護者の熱気に後押しされたかのように、予定外のことまでたくさんお話しすることになりました。

 教室の準備完了の知らせを受け、取り急ぎ説明会を終えると、保護者には教室へ移動していただきました。それから、授業の柱となる「ものがたり算数」と「かたちの形」の参観へ。授業の様子ですが、どの子も学びのスタイルが新鮮だったせいか、アニメーションに釘づけになり、学習課題に一生懸命取り組んでいました。どのクラスにおいても、子どもたちの行儀のよさに感心したしだいです。

 ここで誤解を避けるために申しあげておくと、いくらアニメーションを介した学習といっても、子どもたちが意図した学習をやりこなし、成果をあげるには、先生のしっかりとした授業プランや進行の技術が不可欠です。特に、課題に思考を巡らせ、解決に向けた糸口を発見し、解を得るまでのプロセスは、子どもたちの頭脳が躍動する貴重な時間です。この流れをきちんとフォローする先生の存在が、指導の成果を引き出しているのは言うまでもありません。子どもたちが「ああ、楽しかった!」と満足する授業を提供できるかどうかは、やはり何と言っても先生の情熱や技量しだいなんですね。

 実際、今回の「体験授業」においても、先生の導入説明や問いかけ、誘導が上手でなかったなら、子どもたちの反応は引き出せなかったと思います。慣れない学習の場での緊張もありますから、先生の語りかけが適切でなければ、子どもたちが学習対象となる課題の意味を理解し、解き明かしたいという気持ちは湧いてきません。初めは控えめだった子どもたちの反応も、徐々に積極的なものになり、最終的にはほぼ全員が一生懸命に課題に取り組みながら、発表することにも積極的な姿勢を見せるようになりました。こういう体験を連続的に1年間したなら、お子さんの内面には驚くほどの変化が生じることでしょう。

 今回の授業の内容ですが、「ものがたり算数」ではアニメーションの物語を楽しんだあと、物語の内容についておさらいをし、そのあとは今回のメインテーマである「4までの数」と「時計の読みかたの原則」について学んでもらいました。また、「かたちの形」では、図形のアニメーションキャラクターである「さんかくん」の案内に応じて、折り紙にはさみを入れてどんな形ができるかを学んでもらいました。

 さて、僅か1回の授業だったものの、子どもたちにとってはこれまで体験したことのない刺激的な時間になったのではないかと思います。ここで、低学年時の学習に対する玉井式と弊社の共通した見解をお伝えしておきたいと思います。

 玉井式は「9歳までの才能開発」を謳っていますが、決して単純な早期教育に走っているわけではありません。「他の子より早く難しいことを覚えたりできるようになったりする」ということをめざしているのではなく、「どの子にも本来宿っているはずの資質が花開くために必要な刺激を当てる」ことを意図しています。たとえば、図形に対する感覚的素養は、小学校の3~4年生までの生活や遊び、学習の体験を通して磨かれますが、そういった体験をしないまま高学年になると、図形課題に取り組む際に求められる感覚が養われていないために、「わからない」で終わってしまう危険性があります。

 また、小学校への入学は「リテラシー社会への正式な参入」を意味しますが、ひらがなや漢字に触れる体験をすでに幼児期からしているお子さんが大半を占めているのが現実です。その割に、読解力が伸び悩むお子さんが多いのはなぜでしょうか。これは、覚えること自体に追われて、文字の本来の機能に気づかせ、実生活での応用体験につなげる指導が行われていないからではないでしょうか。次の絵を見ていただくと、その意味がおわかりいただけるでしょう。

 これは専門家の書物にあった指摘ですが、小学校入学までにたくさんの文字や漢字を覚えていた子どものアドバンテージは、2年生になるころにはほとんどなくなってしまうそうです。理由は、先行体験をしていた子どもは知的興味に基づく勉強をしていたのではなく、大人に言われたから、親がほめてくれるから学んでいたに過ぎないからです。いっぽう、先行体験はあまりなくても、正式に文字を学ぶ体験から文字の果たす役割や利便性に気づいた子どもは、この便利な文字・漢字というものを使って自分の思いを伝達することに強い興味を抱きます。たとえば、「おかあさんに手紙を書こう!」といったように。こうした経験は、人間が文字を発明するに至った歴史的な経験を、子ども自らがするということに他なりません。だからこそ、すばらしい勢いて文字・漢字の習得が進んでいきます。その結果、わずか1年もすると、先行体験の豊富だった子どもを抜き去ってしまうのです。

 「国語的算数教室」という呼称は、文章読解の力がつく算数の教室という意味で命名されています。その内容に触れていただくとご理解いただけると思いますが、漢字をたくさん覚えさせたり、語彙の増強に力を入れたりしているわけではありません。難解な文章を読ませることを意図しているわけでもありません。アニメーションの続きを文章化し、子どもたちに「アニメのお話の続きはどうなるのかな?」という興味や知りたいという欲求を引き出しながら、自然と長い文章に食いついて読み通す姿勢を築いていきます。その結果として読解力が身につくのです。

 小学校低学年までの子どもの学習は、「知りたい」という気持ちや「楽しさ」が背景となるべきものです。そうでなければ毎日の継続は成立しませんし、意欲が伴わないために成果も上がりません。「玉井式国語的算数教室」は、アニメーションの楽しさを、ただ「楽しい」で終わらせずに、「もっと知りたい!」という子どもの知的欲求を上手に刺激していきます。そうして、学習体験を意味のあるものにしていくとともに、子どもに備わる資質を顕在化させていきます。そういう意図に基づく講座なのです。

 今回参加くださったご家庭はもとより、「玉井式国語的算数教室」に関心を寄せてくださっているご家庭のご入会を心よりお待ちしています。2018年度の開講は3月を予定していますが、2月には弊社の全校舎で新1~3年生のお子さんを対象とした「体験授業会」を開催いたします。こちらにもぜひ参加していただければと思います。


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