「0」?

罫線

2011年 5月 30日 月曜日

 今日は、1年生の算数の授業に関するお話です。

 今回は、「パターンブロックで数えよう!」という単元でした。これは、『パターンブロック』という、色と形で6種類にわけられた木製ブロックを使って形をつくり、それをもとにして、10までの数の概念、大小を意識できるようになることをねらいとしたものです。

 授業の最初に、パターンブロックの「おなかのルール」(おとさない、なくさない、かじらない)をみんなで確認した後、『タスクカード』という外枠だけが描かれた紙の上に、位置がずれないよう丁寧にブロックを敷きつめていきます。パターンブロックは、色によって形が決まっているため、タスクカードのとおり正確に敷きつめていくと、赤が○枚、黄が△枚・・・という風に、それぞれのブロックの数が決まっていきます。みんなパターンブロックを使った活動が大好きなので、集中して楽しそうに取り組んでいました。全員が敷きつめ終わった後、今度は使ったブロックそれぞれの数を色別に数えていき、みんなでその数の大小を考えます。その際、見落としてしまいがちなのが、「0」です。これが曲者で、最初のうちは「使っていないブロックの数」=「0」という考えになかなか結びつかないお子さんもいましたが、先生からの丁寧な指導により、最後には正解を求めることができました。確かに、自分自身が子どものころにも、「0」という数字が不思議に思えて、友達と話したり先生に質問したりしたような記憶があります。

0って何かな? 余談ですが、「0(れい)」の漢字として使われる「零」には、「極めて少ない」という意味も含まれるため、同じ「0」でも『ZERO』と『零』では、若干意味も異なるものになるのだとか。そのため、ニュースの天気予報等で、降水確率「0%」を通常「れいパーセント」と読んでいるのは、降水確率「ゼロ」%ではなく、「まったく雨が降らないわけではありません」という意味を含めている・・・という話を聞いたことがあります。「0」って、不思議な数字ですね(?_?)

 授業の話から脱線してしまいましたが、今回の単元では10までの数について学びました。子どもたちには、授業で学んだことをベースに、興味をもって自分で調べることによって、楽しく学習の範囲を広げていってほしいなぁと、自分自身の昔を振り返りながら思いました。

(butsuen)

トップに戻る

漢字の成り立ち?

罫線

2011年 5月 21日 土曜日

 今日は、3年生の国語でのお話をご紹介しようと思います。

 今回は、「漢字は絵からできている!」という単元で、漢字の成り立ちについて学びました。ものの名前を表す漢字は、そのものの形から作られていること、動きや様子など形がないものを表す漢字は、その言葉の意味を表した絵からできた、ということを学習しました。先生が、黒板に漢字の元になった絵を示し、それが漢字に変化していく過程をわかりやすく説明されるのを聞きながら、みんな興味津々で、「そうか!」「あっ、わかった!」と、一生懸命考えていました。

 しばらくすると、漢字のもとになった絵を見ながら問題を解いていた子どもたちから、「あっ、『メジン』が出てきた!」「今度は『ヒジン』!」と、とても楽しそうな反応が。しかし、教室後方で参観していた私には、暗号のような『メジン』『ヒジン』の意味がさっぱりわかりません。しばらく考えた後、子ども達の声をよくよく聞きながらプリントを見直してみると・・・
漢字の成り立ち『メジン』→『目人(メジン)』→『頭が目になっている人』・・・【見】
『ヒジン』→『火人(ヒジン)』→『頭が火になっている人』・・・【光】

ということらしいのです。漢字の成り立ちにおける、絵から文字に変化していく過程も興味深いのですが、そこから発展してさらに考える子ども達の発想には、こちらも脱帽でした。ちなみに、『ヒジン』の頭が「花」だと思った私は、正解の【光】にたどり着くまでにかなり悩んでしまいました(*_*)

(butsuen)
 

トップに戻る

ある日の授業風景から

罫線

2011年 5月 9日 月曜日

 今日は、2年生の授業について、ご紹介しようと思います。

 国語では、「とらとふえふき」という、笛を吹くのが上手な木こりと、その木こりを食べてしまおうとする踊りが大好きなトラのお話を読みました。登場場面ごとの状況を思い浮かべながら、内容を読み進めていきます。読み進める途中で、「(木こりはノコギリを持っているから)逃げずに、ノコギリでトラをやっつければいいのに。」という柔軟な(?)意見も子どもたちから出されましたが(笑)、それだけ頭の中に場面を思い浮かべることができている証拠ですね。

どんな形に見えるかな 次は 算数です。今回の単元は、「よこから見たかたち」。積み重ねられたブロックを横から見るとどんな形? ブロックの数は全部でいくつ? という問題です。これって公務員採用試験にも出題される、実は高度な内容ですよね。子どもたちは難なく、というか、楽しそうに解いていきますが……。そんな子どもたちですから、先生から渡された問題プリントをスイスイ解いてしまいます。そこで今度は、実際にブロックを使って自分たちで問題を作る課題にも挑戦してもらいました。お友達の作った問題を競うように解いていく楽しそうな表情を見ていると、「押しつけではなく、楽しく学ぶ」ことの重要性を改めて実感します。しばらくして、突然、後方で静かに参観していた私に問題作成役の指名が! これまで難なく課題をクリアしてきたみんなを悩ませてやろうと、若干大人げないことを考えながら、あれこれ複雑にブロックを積み重ねてみました。 が……、子どもたちはこれも楽しそうにクリア!! 子どもたちの発想の柔軟さや楽しそうに課題に取り組む姿に、こちらも学ぶ楽しさを思い出させてもらいました。

(butsuen)
 

トップに戻る