「0」?

今日は、1年生の算数の授業に関するお話です。
今回は、「パターンブロックで数えよう!」という単元でした。これは、『パターンブロック』という、色と形で6種類にわけられた木製ブロックを使って形をつくり、それをもとにして、10までの数の概念、大小を意識できるようになることをねらいとしたものです。
授業の最初に、パターンブロックの「おなかのルール」(おとさない、なくさない、かじらない)をみんなで確認した後、『タスクカード』という外枠だけが描かれた紙の上に、位置がずれないよう丁寧にブロックを敷きつめていきます。パターンブロックは、色によって形が決まっているため、タスクカードのとおり正確に敷きつめていくと、赤が○枚、黄が△枚・・・という風に、それぞれのブロックの数が決まっていきます。みんなパターンブロックを使った活動が大好きなので、集中して楽しそうに取り組んでいました。全員が敷きつめ終わった後、今度は使ったブロックそれぞれの数を色別に数えていき、みんなでその数の大小を考えます。その際、見落としてしまいがちなのが、「0」です。これが曲者で、最初のうちは「使っていないブロックの数」=「0」という考えになかなか結びつかないお子さんもいましたが、先生からの丁寧な指導により、最後には正解を求めることができました。確かに、自分自身が子どものころにも、「0」という数字が不思議に思えて、友達と話したり先生に質問したりしたような記憶があります。
余談ですが、「0(れい)」の漢字として使われる「零」には、「極めて少ない」という意味も含まれるため、同じ「0」でも『ZERO』と『零』では、若干意味も異なるものになるのだとか。そのため、ニュースの天気予報等で、降水確率「0%」を通常「れいパーセント」と読んでいるのは、降水確率「ゼロ」%ではなく、「まったく雨が降らないわけではありません」という意味を含めている・・・という話を聞いたことがあります。「0」って、不思議な数字ですね(?_?)
授業の話から脱線してしまいましたが、今回の単元では10までの数について学びました。子どもたちには、授業で学んだことをベースに、興味をもって自分で調べることによって、楽しく学習の範囲を広げていってほしいなぁと、自分自身の昔を振り返りながら思いました。
(butsuen)