ライバル

罫線

2011年 6月 4日 土曜日

 今回は2年生のクラスでの様子をご紹介しようと思います。

 今日の国語の単元は、「暗号を解こう!」です。これは、一見意味不明に思える文の中に隠されている決まり事を見つけ、意味ある文章に置き換えていくというものです。例えば、右の行から順に縦方向に読んでいくと「学はなき大 校しすまに へがありう いくとちゅ」となる4行の文を、ある規則に従って読み直していくと、「学校へいくとちゅうに 大きなはしがあります」となります。こうした暗号文読解にはコツがあるのですが、それに気付いたお子さんからは、すぐに「はい!わかった!」と元気の良い声があがりました。しかし、ほとんどのお子さんにとっては、やはりかなりの難問であり、悩みながら一所懸命考えていました。悩んだ末に出てきた意見を聞いていると、解答としてこちらが用意していたものとはまた別のユニークな答えが出てきたりして、思わず「なるほど」と感心してしまいます。

行間と字間 ところで、そのクラスの中には、非常に元気の良いお子さんが2人いたのですが、お互いに強い対抗心を燃やしているらしく、課題プリントを解く時や答えを発表する際など、「もうできた!」「はい!1番!」などの声が聞こえてきます:D担当ナビゲーターの先生も、子どもたちの意欲的な取り組みを引き出せるようにうまくクラスの雰囲気作りをされていて、「できた!」の声を横で聞いた子は、「今度は自分が1番に解く!」と必死に頑張る・・・といったように、競って課題に取り組んでいました。

 前向きに競い合うライバルの存在は大きなもので、切磋琢磨できるお友達がいることは、学習意欲をより引き上げてくれるものだと思います。もちろん問題を早く解くことだけが全てではなく、他にも重要な要素はたくさんあるのですが、そのお子さんたちにとっては、ライバルの存在が前向きなエネルギーの源になっていることは間違いないようなので(先を越されてしまったお子さんは、後姿からでも悔しさが伝わってくるぐらいですから(笑))、今後も競い合いながら、お互いのレベルを高めていってほしいなと思いました。

(butsuen)

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