今回は、3年生の「夏休み講座」の様子をご紹介しようと思います。
今回の国語は、『声に出して読んでみよう』という、お話をスラスラと音読することや、音読したお話の内容を理解できるようになることをねらいとする単元です。最初にまず、「口の体操」として、みんなで詩の朗読を行いました。まずは先生から、①姿勢良く、背筋を伸ばす ②大きな声を出す ③口を大きく開ける という3点を意識するように説明があり、その後みんなで声を合わせて『おがわのはる』と言う詩を読みました。先ほどの3つの約束を意識しながら、ほとんどつまることなく上手に音読することができました。
次に、『ひとつがふたつ』というお話の前半部分の音読に取り組みました。今度は先ほどよりも長いお話なので、ひとりずつ順番にリレー読みをしていきます。そして、全文を2回音読した後、内容をきちんと読み取れたかを確認するため、先生からお話の内容についての問題がクイズ形式で出されました。その質問内容は細かいもので、子ども達がちゃんと答えられるのだろうかと思いましたが、全ての質問に全員のお子さんが「はい!」と元気よく挙手し、お話プリントを見ることなく、正確に答えていく姿には驚かされました。
この『ひとつがふたつ』というお話は、「何でも一つのものを二つに増やしてしまう」という不思議な機械をめぐるものです。お話に登場する動物達はそれぞれ自分の好きな食べ物などを増やしてもらいますが、主人公はなんと自分を二人に増やしてもらおうとします。さて一体どうなるのでしょう・・・、というのが今回扱った前半部分の流れなのですが、この物語を読んで、「もしこの機械があったら、自分なら何を増やしてほしいですか」という課題が子どもたちに与えられました。すると、「ゲーム!一つ壊れてもすぐ使えるから」「お金がいい!何でも買えるように」など、様々なアイデアが発表されました。
ちなみに、「お母さんを二人に」という意見に対しては、お子さん達から一斉に、「お母さんが二人もおったら大変なことになる」「勉強ばっかりせんといけん」「二倍怒られる」など、非常に活発な意見発表がありました。もしかすると、今回の授業で最も必死で熱い討論がなされたのはここだった(?)かもしれませんね
(butsuen)