ジュニアスクール3年部の様子

罫線

2012年 4月 18日 水曜日

 今回は、ジュニアスクール3年部の授業の様子をご紹介させていただこうと思います。

 今回前半に行った算数の授業では、たし算ひき算の筆算に取り組みました。といっても、単に計算方法を説明して、問題を筆算で解いて終わり・・・という訳ではありません。今回の課題は、筆算の一部が虫食いになっており、そこにどんな数字が入るかな?という問題です。しかも、こうした虫食いの筆算には、空欄に入る答えが複数ある場合もありますから、子どもたちもかなり頭を悩ませなければなりません。まずは子どもたちに、しっかり自分で考えてもらうところからスタートします。「うーん、一の位は3かなぁ?でも・・・」などと独り言を口にしながら、みんな真剣に取り組んでいました。
虫食い算 一見、無作為に数字を入れることで答えが出るように思えるこの虫食い問題も、実はいくつかの法則が存在していて、それにいかに気付いて数字を入れていくかが、この問題を解くカギであり楽しさでもあります。時間をかけて悩みながら試行錯誤する姿を見ていると、ついそれを伝えて手伝ってあげたくなる気持ちが湧いてきます。しかし、先生がそれを解説して教え込むのは簡単ですが、自分の力でそれを見つけ出さなければ本当の意味で学んだことにはなりません。しばらく考え、答えを一通り発表した後、どのように考えて取り組んだのかも聞いてみると、子どもたちは見事にその規則性に気がついていました。

 後半の国語では、前回の主語・述語に続いて、「どんな」を表す言葉(連体修飾語)について学びました。プリント課題では、「○○なりんご」というお題で、○○に当てはまる「どんな」を自由に考え、それを絵に描いて表現してもらいました。ここで、子どもたちの想像力(もしくは創造力?)が大いに発揮され、「赤いりんご」「おいしいりんご」といったオーソドックスなものに始まり、「足があるりんご」「人間に似たりんご」「空飛ぶりんご」・・・などなど独創的な意見がたくさん出されました。考えついたからにはそれを絵にするのも課題ですから、真剣な表情で一生懸命ユニークなりんごの絵を描いていました。どれだけ楽しい意見であっても題目から逸脱したようなものはなく、どれも今回のテーマである連体修飾語の枠内におさまっているのは、全員が学習内容をきちんと理解できている証ですね。

 今年度から弊社低学年部門では、「玉井式国語的算数教室」が全校舎展開となったこともあり、「ジュニアスクール」は三篠・広島の2校舎のみの実施となりました。しかし、クラス数こそ少なくなったものの、長年にわたる授業研究の結果を活かした質の高い授業を展開していることには変わりなく、低学年の学習で最も重要な要素の一つである「楽しみながら学ぶ」授業を体現できるよう、ジュニアスクールならではの様々な工夫を凝らしています。今後「ジュニアつれづれ日記」では、玉井式だけでなく、ジュニアスクールで生き生きと学んでいる子どもたちの楽しそうな様子もお伝えしていければと思います。

(butsuen)

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