2012後期講座開講

罫線

2012年 9月 12日 水曜日

 9/3(月)の週より、2012後期講座が開講いたしました。夏期講座に初めて参加した後、そのまま引き続いて後期講座も通われる子どもさんもいますので、夏を経て、前期講座終了時よりさらに増加した会員数での後期講座スタートとなりました。今回は、後期第1週の授業の中から、玉井式1年部の様子をご紹介させていただこうと思います。

 今週の「ものがたり算数」は、『読んで考えよう』という単元で、いつものようなアニメーションを使用した物語ではなく、長文を自分で読んで考える回でした。

 まず、先生が読み聞かせを行った後、「お話クイズ」として、お話の内容に関して子ども達に質問していきます。子ども達は、必要であれば質問に対応する箇所に下線を引きながら、クイズに答えるのですが、驚いたことに、こちらが何も指示をしないうちからテキパキと線を引いていく子もいました。確認するときちんと「お話クイズ」の質問に対応する部分を正確に押さえています。考えてみれば、1年生であっても、これまでにも同様の形式の設問に取り組んでいますし、毎週「できたかな?プリント」に取り組んでいるわけですから、長文への取り組み方を確立させつつある子にとっては、この作業はさほど難しいことではないのかもしれません。それにしても、子ども達の飲み込みの速さ、理解力の高さに驚きました。

 玉1年後半に実施した「かたちの形」は、『かたちの復習』の単元で、以前にも取り組んだことのある「さいころの展開図」に関する問題です。「向かいあう面の目の数を合計すると7」というさいころの決まりを応用し、隠れた面の目の数を考えます。ここでも驚いたことに、向かいあう面の目の数の合計が7であるという事実に関して、クラスの全員が「知ってます!」と答えてくれました。自分が子どもの頃を思い起こすと、さいころの目の数を足すなんてほとんど考えたこともなかったような気がしますが・・・。プリントの設問に関しても、すぐに答えを導き出せる子もいますし、少し悩んでしまう子も、簡単なヒントを出すだけですぐに答えにたどり着きました。

 今回のクラスは、5月頃にも臨時の代講を担当したことがあるのですが、その頃はみんなまだとても幼く、机に向かってプリントに取り組むことや意見を発表することすらおぼつかない様子でした。ですが、今回は、授業開始時刻にあわせて自分で机の上を片付け、筆記用具を準備し、姿勢を正して待つことができていたり、授業中も発表はきちんと挙手をして発言できていたり、色々な点で大きく成長した姿を見せてくれました。子ども達は本当に成長が早いなあと感じた次第です。

 それともう一つ、授業の内容と直接関係はないのですが、子どもの記憶力の良さに驚かされた件がありました。このクラスでの代講は約4か月ぶりだったのですが、「みんな、先生の名前を覚えてますか?」と聞いたところ、「顔は覚えてるけど、名前は覚えてません」「知らんよ」などと寂しい答えが続出しました。寂しいけど、久しぶりだし仕方ないか・・・と思った時、一人の女の子がにこやかにスッと手を挙げ、「私はわかります。○○○先生です」と、何とフルネームで答えてくれたのです。4か月前に一度自己紹介したきり、私の名前について話す機会は全くなかったどころか、顔をあわせることすらほとんどなかったにも関わらず、顔も名前も完璧に覚えてくれていたのを知って、思わず「ありがとう!」と感激してしまいました。そして、数か月前にたった60分間の授業を担当した私のことをしっかり覚えてくれていたことを知り、「先生」として子ども達の前に立つことの喜びと重みを改めて実感した出来事でした。

(butsuen)

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