「字」の書き方

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2012年 11月 28日 水曜日

あっと言う間に11月が終わりあと2日で12月です。もう今年も終わりなんて信じられません。玉井式では、先週実力テストを実施しました。

テストの時、たくさん考え、悩みながら頑張っている子どもたちの姿を見て、こちらは心の中で応援しています。一方、気になることもあります。「早く解けること」を求め、問題を解くスピードはあるものの正確さが欠けてしまう子がいます。「3回見なおしてください」と呼びかけると、3回以上見直しをします。ただ、その見直しもやはり速く、間違いに気づけません。理解できているのに、単位を忘れたり、簡単な計算間違いをしてしまう為、多い時は510点減点される場合もあります。しかし、こちらは「そこ違う!気づいて~……」と念を送ることしかできません。高学年になると問題量がもっと増えていきます。低学年の今のうちこそ、まず丁寧さを身につけてほしいと思います。

このような子は、「字」の書き方も雑になりがちです。採点をしていると、殴り書きで一気に書いた解答も見られ、ここで一息つけば、完答できただろうなと感じる部分があります。テストの最中に止まる瞬間を作ってあげれば、次の問題に行く際、間違いに気づけたり、改めて集中しなおせます。その瞬間をつくる意味としても「字」の書き方はとても大切になります。「止める」「はねる」「はらう」などを意識することで、自然とゆっくり字を書け、止まる瞬間もつくることができます。一つ一つの問題を丁寧に取り組むことができるようになります。

昨日、芸能人が本気で書いた「字」の美しさを競う番組がありました。課題として与えられた言葉を書き、講師の先生が評価採点し、順位づけされます。今回の課題は、年賀状で必ず目にする「今年も宜しくお願いします。」の書き方でした。せっかくの新年のごあいさつは、きれいな字で送りたいものです。テレビを見ながら私も早速練習しました。願う

「い」は少し横長の長方形、「お」は正方形におさめる感覚で、など「字」のバランスに関することや、「願」はつくりの最後の部分を丁寧に止めるとぐっと文字が整うなど、他にも各ポイントをとても分かりやすく説明され、本当に短時間でも字が上達しました。そして、何より改めてゆっくり落ち着いて書くと、気持ちも落ち着きました。 

字は心を表すともいいますが、「字」が気持ちに影響を与えるとも感じました。ぜひお家での宿題、これから書く年賀状など気を付けて取り組んでいくと、少しずつ変化が見られると思います。zi

 

 

 

(makino)

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規則をみつけよう

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2012年 11月 21日 水曜日

今回3年生の学習は、「規則をみつけよう」がテーマでした。たとえば、2,,,,,,,,,,,,……のように、無作為に並べられたように見える数字や記号の列をみて、どのようなきまりで並んでいるか考えます。将来的には、「数列」につながる単元で、中学生や高校生になると多くのお子さんが苦労しています。公式を用いる数列の問題はまだ学習しませんが、今のうちから考え方など親しんでもらえていればと思います。

実は、規則性をみつける学習は今回が2回目です。子供たちは10月の終わりに一度規則性について学習しています。前回のテストでも出題され、結果をみると苦戦した子もいたようでした。ただ、前回の学習後に宿題やテストの見直しをしたからでしょうか、前回に比べ、今回とてもみんなぐんと成長している様子がうかがえました。

まず、2,,,,,,,,,,,,……の問題を見て「きまりがわかるかな!?」と聞くと、すぐにみんな「わかる!」と自信満々に返事をし並び方を書いてくれました。全員「2,,,,,1」で大正解です!続く問題では、イラストに描かれていないずっと先の28番目の数字を問われます。「どうやって考えようか……?」と尋ねると、「割り算を使う!」とまたまたすぐに返事が返ってきました。この返事を聞き、とてもうれしく思いました。子ども達の言う通り、今回の一番重要なポイントは割り算をつかうことです。特に、「①割り算を使い、並んでいる数字をグループ分けできること②商とあまりの意味を理解して、○番目を導き出す」の2点が重要です。28番目までに、「2,,,,,1」のグループがいくつあるか考えるので、28÷6で4あまり4。つまり4つのグループがあり、5つ目のグループの中の4番目の数字が28番目の数字となります。規則性

前回の授業では、意味を理解しようと一生懸命説明を聞いていた子ども達でしたが、今回は、「商」と「あまり」の意味をどんどん答えてくれました。類似問題が出るたびに、「商」と「あまり」の意味をしつこく何度も確認しましたが、毎回しっかりとそれぞれの意味を答えてくれました。(途中から、「もうわかるよ~」という声もありましたが、なおしつこく尋ねました。)さらに、難しい問題を自分で解けることが嬉しいようで、練習プリントも今日はいつも以上に意欲的に取り組んでくれました。めらめら授業もとてもスムーズに進み、色々うれしくて私の顔はにやけっぱなしでした…

約1ヶ月の間にこんなに成長していることに驚きました。お家でしっかり復習をできたのだと思います。テストの後にさらに成長し、定着できたことが何よりうれしく思います。

 

 

(makino)

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授業中のアハ体験

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2012年 11月 14日 水曜日

 最近よく、テレビに出演されている茂木健一郎先生をご存じでしょうか。ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験を「アハ体験」として紹介されている先生です。

何かに気づいた時の頭がすっきりする感じは本当に気持ちいいですよね。 

 

 先週の玉井式の授業では、同じ大きさの小さな立方体が積み重なってできた大きな立方体が登場しました。この立方体は表面を赤いペンキでぬられています。今回は、一つ一つの立方体を見て、3つの面が赤くなっている立方体の数、2つの面が赤くなっている立方体の数…と順に考えました。 はこ

まず、3つの面が塗られている立方体の数を考えました。「3つの面が塗られている場所はどこでしょうか?」と聞くと、「角!」としっかりと答えてくれました。立方体の角の数は8こときまっているので、簡単に答えにたどり着けました。2つの面、1つの面が塗られている立方体の数についても、イラストを見ながらイメージして数を求められました。  

最後に「では、赤く塗られていない面はいくつあるのでしょうか?!」と尋ねました。「奥の!」「中にある立方体!」など、様々な意見が飛び交います。イラストをみながらいくつあるのか答えが分かっている子もいるようです。「みんなテストには『奥の立方体!』なんて書いてもバツになっちゃうよ、さあどうしよう?」とみんなで考えました。子どもたちからは「中をくりぬいて数える!」など斬新な意見が出ます。頭の中はこうやって数えられるという想像でいっぱいのようです。そこで、「全部で64個の立方体があるんだよね。いま、1面でも塗られている立方体の数は分かったよね…」と少しヒントを加えると、

 

「あ~~!引けばいいんじゃ!!」とようやく気づけました!

アハの瞬間です!

「全部の立方体の数」-「1面でもぬられている立方体の数」=「1面もぬられていない立方体の数」となることに見事気づけました。

正面から子どもたちの顔を見ていて、ひらめいたときの顔は本当に爽快感にあふれていました。その後、すぐに式を立ててみんな花丸で授業を終えました。  

 勉強していると「アハ!」がたくさん体験できる場面があります。「アハ顔」(造語ですみません)の子どもたちは本当に良い顔をしています。これからも沢山のひらめきと出会ってたくさん「アハ!」と感じてほしいと思いました。aha

 

 

 

(makino)

 

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割り算の筆算

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2012年 11月 7日 水曜日

先週、3年生は割り算の筆算に取り組みました。今回は授業での一場面をご紹介します。

筆算すでに、子どもたちは2ケタ÷1ケタの割り算は学んでいるので、筆算の流れはよく覚えているようでした。「今日はパワーアップして3ケタの筆算です!」と言うと、「え~~~!」と嫌がる子や、「できるよ~!」と張り切る子や色々な反応が。

まずは1問みんなで「たてる→かける→ひく→おろす」と筆算の流れを進めていきました。今回の筆算は「たてる→かける→ひく→おろす」を3回繰り返して解いていきます。

では、まず1回目……「たてる→かける→ひく→おろす」バッチリでした。

2回目……「たてる→かける→ひく→……」と進めていると、最後の「おろす」で一人の男の子が 

め~っちゃおろす♪ ブログイラスト

 

  「おろす」時に、矢印を書き込みながら説明していたのですが、2回目の「おろす」では、矢印をぐーんと伸ばして下に下げるため、矢印の長さに目がとまったようです。

 

  何気ない発言が、子どもの「楽しい」と感じるツボをつかみ、授業が一気に楽しくなったり、授業の内容が印象深くなります。教材力や指導力も重要ですが、子どもたちの発想力が授業を創りあげているのだと改めて感じた日でした。毎回授業では、たくさん発言や発表をしてくれるので、今後の授業でどんな発想が見られるか、ますます楽しみです。日本

最後に。参考書を見ていると隅の方に各国の割り算の筆算が載っていましたのでご紹介します。日本で62÷7の筆算は右のようになりますが 、他の国では……各国このように書くようです。国が変われば筆算もこんなに変わるとは驚きです。各国の小学生たちも様々な方法で割り算を解いているようです。

 

 

(makino)

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