授業中のアハ体験

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2012年 11月 14日 水曜日

 最近よく、テレビに出演されている茂木健一郎先生をご存じでしょうか。ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験を「アハ体験」として紹介されている先生です。

何かに気づいた時の頭がすっきりする感じは本当に気持ちいいですよね。 

 

 先週の玉井式の授業では、同じ大きさの小さな立方体が積み重なってできた大きな立方体が登場しました。この立方体は表面を赤いペンキでぬられています。今回は、一つ一つの立方体を見て、3つの面が赤くなっている立方体の数、2つの面が赤くなっている立方体の数…と順に考えました。 はこ

まず、3つの面が塗られている立方体の数を考えました。「3つの面が塗られている場所はどこでしょうか?」と聞くと、「角!」としっかりと答えてくれました。立方体の角の数は8こときまっているので、簡単に答えにたどり着けました。2つの面、1つの面が塗られている立方体の数についても、イラストを見ながらイメージして数を求められました。  

最後に「では、赤く塗られていない面はいくつあるのでしょうか?!」と尋ねました。「奥の!」「中にある立方体!」など、様々な意見が飛び交います。イラストをみながらいくつあるのか答えが分かっている子もいるようです。「みんなテストには『奥の立方体!』なんて書いてもバツになっちゃうよ、さあどうしよう?」とみんなで考えました。子どもたちからは「中をくりぬいて数える!」など斬新な意見が出ます。頭の中はこうやって数えられるという想像でいっぱいのようです。そこで、「全部で64個の立方体があるんだよね。いま、1面でも塗られている立方体の数は分かったよね…」と少しヒントを加えると、

 

「あ~~!引けばいいんじゃ!!」とようやく気づけました!

アハの瞬間です!

「全部の立方体の数」-「1面でもぬられている立方体の数」=「1面もぬられていない立方体の数」となることに見事気づけました。

正面から子どもたちの顔を見ていて、ひらめいたときの顔は本当に爽快感にあふれていました。その後、すぐに式を立ててみんな花丸で授業を終えました。  

 勉強していると「アハ!」がたくさん体験できる場面があります。「アハ顔」(造語ですみません)の子どもたちは本当に良い顔をしています。これからも沢山のひらめきと出会ってたくさん「アハ!」と感じてほしいと思いました。aha

 

 

 

(makino)

 

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