7月23日から3週間にわたって、夏休み講座を行いました。朝から太陽がギラギラと照りつける暑い日ばかりでしたが、子供たちは元気いっぱいで通ってくれました。普段から通っている子供たちも、初めて会う友達、いつもより人数の多いクラス……。と、普段とはちがう雰囲気に、初日は少々緊張気味でしたが、みんなすぐに仲良くなって、楽しいクラスを作ってくれました。
2年生の第4日目の国語の時間に、「くじらのズボン」というお話を読みました。「先生が読むお話をよく聞いて、後でクイズに答えよう!」と言い、お話を読み始めると…。黒板に貼った挿絵を“凝視”しながら、すごい集中力で聞いてくれました。
読み終わり、早速クイズを出しました。お話プリントを机の中に隠しているのに、あらすじに沿ったクイズを出題するたびに、たくさんの手がサーッとあがりました。内容をしっかり理解しながら聞いていたことに、感心しました。
その後、「今度は、クイズが書いてあるプリントを、自分で読んで、自分で書いて答えてみよう!」と、プリントでの作業に入りました。これまで提出してくれた課題を見ていると、ひらがなや漢字の書き間違いが多かったので、「このプリントは、テストのつもりでやってください。後で採点します。終わったら、見直しもしっかりするようにね。」と言って、ちょっと緊張感を与えてみました(^.^) すると、真剣さがぐんっと増し、自分でしっかり問題を読みながら、自分の力でじっくり考えて解いて、自信ありげに提出してくれました。
ところが、授業後に採点してみると、百点だったのは、ほんの数人。ほとんどの子が、答えはちゃんと分かっているのに、ちょっとした書き間違いをしていました。△をつけながら、「もったいないよー(>_<) ほんとうは、百点だったよー」と、心からの叫びのコメントを添えて、次の授業日に返却しました。みんな、「百点だ☆」と期待していたので、驚きの表情をしていました。「あー!ぼく、“入った”を“入ったた”て書いてた~!」とか、「あー!“こおり”を“こうり”って書いてた~!」とか、悔しそうな声が飛び交っていました。「そうよ!答えが分かってるのに、ミスをしたらもったいないよね。10日のテストでは、しっかり見直しをするんよ~!」と言うと、みんな大きくうなずいていました。
こういうことをきっかけに、書き間違いをしないぞ!という意識をもって、ふだんからていねいに書き、しっかり見直しをする習慣を身につけさせることも大事だなとつくづく思いました。
(tanaka)