先日、普段行かない校舎で授業を行ったとき、とても嬉しいことがありました。
2年生の国語の「手紙を書こう」という授業で、私宛てに児童たちが手紙を書いてくれたんです。それまでに一度くらいしか会ったことのない子たちだったのですが、たくさん質問を書いてくれました。「先生は何歳ですか?」、「パズル道場で対戦して、僕が勝ったこと覚えていますか?」など子どもらしい質問をする子もいれば、私に向けて算数の問題を作ってくれた子もいまいした。 みんなそれぞれの“らしさ”があふれるすてきな手紙を書いてくれました。そして、もらった手紙を家に帰ってから、よく見ると何度も書き直したあとが見えました。子どもたちが色々考えながら手紙を書いてくれた姿が目に浮かぶようで、再び嬉しさが込み上げてきました。
また、別の日の出来事ですが、バスの中で偶然隣の席になったおばあさんとお話をする機会がありました。話を聞くと、なんと退職後書道の教室に通い始め、お中元の宛名お礼状などを全て手書きで書かれているとのことでした。機械的な文字より手書きの方が気持ちも伝わり、相手の方も喜ばれているそうです。
いまや、携帯やパソコンが広く普及し、手書きの文章に触れる機会がとても少なくなっています。私自身も長い文章を手書きで書くということは、ほとんどなくなりましたし、ましてや手書きの手紙をもらうことなどほとんどありません。子どもたちが、今回の手紙を書くという課題を通して、自分の思いをつづることの楽しさを味わってくれたなら嬉しく思います。今度は子どもたち同士で手紙をやりとりし、手書きの心のこもった便りをもらう喜びを味わってほしいです。
私自身、子どもたちからもらった手紙がとても励みになりました。これからも、子どもたちのためにより良い授業を提供していきたいです。