2年部玉井式授業参観を実施しました(1)

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2012年 10月 24日 水曜日

 10月終わりに近づき、肌寒く感じられる日が増えました。
子どもたちは…というと、いまだに半袖半ズボンで通う子も沢山みられます。「寒くない?大丈夫!?」と声をかけると、「目標は12月まで半袖でいる!」と…。風邪が流行っていると耳にして心配していましたが…元気いっぱいの様子です(^^)

 玉井式では、先週授業参観が終了しました。皆様、お忙しい中お越しいただき本当にありがとうございました。前回、前々回と1年生、3年生の参観についてご紹介いたしました。最後は、2年生のあるクラスの参観について、前半後半に分けて紹介させていただきます。

 今回は、「水のかさの単位(L・dL・mL)」について学習しました。突然ですが、次の3つを単位換算してみてください。「1L=?dL」「1L=?mL」「1dL=?mL」。簡単でしたか?(私は小学生の頃この単位換算が苦手でした…。)当日参観に来られたご両親の中にも、懐かしい単位換算の問題を見ながら同じように「なんだったっけ?」としばらく考えられた方もいらっしゃったかもしれません。「○dL+○mL=?」のような問題を解くとき、どちらかの単位に合わせる必要があります。ここで、「L・dL・mL」の理解がとても重要になります。

 今回の授業では、アニメに加え、授業ではイラストを用いて「1dLが10こで1L」「100mLが10こで1L」「1dLと100mLはどちらも10こで1Lだから、1dLと100mLも同じかさだね!」という具合に一つずつ単位の関係を整理しました。そして、先程のような問題を解いていくのですが、理論を理解できていても定着するには時間がかかりそうです。分からなくなったらもう一度イラストを見て確認し、問題を解いていきました。ご家庭でも、繰り返し練習していただきたいと思います。
また、今回の学習を機に、計量カップを使いながら一緒にお料理をしたり、色々な飲み物を見てどれくらいの量が入っているか予想させてあげると実物のイメージもつかみやすくなります。ぜひお試しください。

みずのかさ

 

次回は後半部分の「ものがたり算数」について紹介させていただきます。

 

(makino)

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1年部玉井式授業参観を実施しました

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2012年 10月 3日 水曜日

 今週(後期第5週)から来週(後期第6週)にかけて、一部の校舎の玉井式国語的算数教室では、保護者参観を実施しています。その中で、今回は玉井式1年部の参観授業の様子をご紹介させていただこうと思います。
 今回の「きほんのおはなし」は、「100までの数のたし算とひき算」でした。ここでは「10のかたまり」をしっかり意識して計算することが重要ですから、これを、実際に厚紙で作成した「10キャドリン玉」(「キャドリン」はキャドック王国の通貨単位なのです。)と「1キャドリン玉」を用いて、視覚的にも整理しながら計算していきます。例えば、「24+12」を計算する際、習いたての段階では、式を見るだけではピンとこなかったり、計算途中で間違ったりしてしまいがちです。そこで、数字を貨幣に置き換え、「10キャドリン玉が2枚と1キャドリン玉が4枚で・・・」と考えることで、間違いも少なくなり、子ども達が頭の中でイメージしやすくなるという効果があります。実際、今回の授業においても、何人かの子から「あっ、お金なら分かりやすい!」という声があがりました。
 次の「ものがたり算数」でも、引き続き「100までの数のたし算とひき算」を学びました。ただし、今度はアニメーションのお話に沿って問題を考えていきます。今回は、ルディとジョーが、ブラッドおじさんから買った「ぐるぐる池」の地図を見ながら、飼っている金魚をどの池に連れて行って遊ばせようかと考えるお話でした。地図には、それぞれの池にいる大きな魚や小さな魚、カニの数がマークで記されていて、それを読み取った上で、連れて行く池を決めなければなりません。それぞれの魚の数が魚マークで記されているのですが、丸で囲まれているものは、そのマークの魚が10匹いることを表すというルールがあります。こうした学習によって、先ほどの「きほんのおはなし」で学んだ「10のかたまり」の意識付けをさらに確実なものにしていきます。
 そして、玉井式の素晴らしいところは、このような難しい問題にも「今、計算問題をやってるんだ」と特に意識させることなく、楽しみながら取り組むことができる点です。この日も子ども達は、主人公達とともに「どの池がいいかな?あそこは大きな魚が22匹もいるからダメか・・・」などとお話に入り込んで一生懸命考えていましたが、実際にはまだ学校でも習っていないような内容の問題に取り組んでいるわけですから、無理強いすることなく難問にも取り組めるこの方式の良さを改めて感じることができました。
 さて、今回は保護者参観でしたから、やはりお父さんお母さんに自分の頑張っている姿を見てもらいたい気持ちをみんな強く持っており、いつも以上に素晴らしい参加態度でした。実はこのクラスは、以前にもご紹介したことのある非常に元気なクラスで、今回の保護者参観でも、「途中で話が脱線したり、後ろの保護者席を振り向いたりしないだろうか・・・」などと心配していたのですが、予想以上に、というより予想もしていなかったほどにみんな非常に高い集中力を発揮し、一生懸命発表したり課題に取り組んだりしている姿を見て、ホッと一安心でした。おそらくお越しいただいた保護者の方々にも、子どもさん達の積極的な学習態度を見て、ご安心いただけたのではないかと思っています。
 今後も授業参観を実施していきますが、これから実施するクラスの保護者の方には、ぜひこの機会に子どもさんが頑張っている姿を直接見ていただければと思います。

(butsuen)

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3年部玉井式授業参観を実施しました

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2012年 9月 26日 水曜日

 一部の校舎の玉井式国語的算数教室では、後期第2・3週(9/10~9/22)に、保護者の方々を招いて授業参観を実施いたしました(10月に実施予定の校舎もあります)。

 この授業で玉井式3年部は、「間の数の数え方」「さいころの問題」を学びました。この「間の数の数え方」で学んだのは、いわゆる「植木算」の基礎となる内容です。まだほとんどの学校では習っていない単元ですから、この授業で初めて植木算を学んだ子にとっては、非常に難しい内容だったと思います。今回扱った設問の中から一つ例を挙げると、「壁の両端から2m空けたところから、3mおきの等間隔に全部で19枚の絵が飾ってあります。絵の横幅は全て70cmとすると、この壁の横の長さは何m何cmになりますか。」(一部数字や表現を変えています)というような問題に取り組みました。大人であっても、少し計算に手間取るのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

 こうした問題で重要なのは、頭の中で状況を具体的にイメージできているか、という点です。設問の状況を自在に思い浮かべることができていれば、それをもとにいくらでも応用させることができますから、今後もっと複雑で難解な問題が出てきた場合でも対処することが可能になります。いずれはこのように自在にイメージできるような段階に至ることを目標としているのですが、いきなりそれを要求することは無理がありますので、授業では、子ども達が状況を思い浮かべやすいように、アニメーションを活用しながら視覚的にサポートする仕組みで展開しています。

 今回のアニメでいえば、子ども達がお城に忍び込んだ際、大広間の壁に飾られた歴代の王様達の肖像画を目にするシーンがあるのですが、先にご紹介した設問はこの場面に対応しています。つまり、物語のアニメを見る→そのイメージが鮮明なうちに問題プリントが配布される→アニメの場面の一つひとつに対応した設問に取り組む、という流れで授業が進んでいくため、アニメの映像が子どものイメージングを的確に補助する形になり、だからこそ、初めて「植木算」のような難しい内容に触れる子であっても、先ほどのような難解な問題に取り組むことが可能になるのです。実際、今回の参観授業でも、子ども達は「あっ、さっきルディが・・・」などと口にしながら一生懸命頭の中に状況を思い浮かべて、立式して計算していました。

 もちろん最終的には自分の力だけで状況を思い描きながら問題を解いていかなければなりませんので、いつまでもアニメを使って問題に取り組んでいくわけではありません。前回(後期第1週)のように、アニメがなく長文の内容を読み取って設問に取り組む回もありますし、今後もカリキュラムが進行していくにしたがって、アニメの回数は減っていきます。このような学習を継続することで、回を重ねるごとに、物語の状況を具体的に思い浮かべることができるようになっていくはずです。

 この3年生達もあと半年ほどで4年生になり、5年、6年・・・と進級していくにつれて、取り組む問題もどんどん難しくなっていきます。弊社で本格的に玉井式を導入してからまだ1年目の段階ですので、現段階では先の姿を示す明確なデータこそありませんが、玉井式で培った「イメージング力」をベースにして、きっと上の学年になっても乗り越えていけるはずだと思うと、現在低学年部門で学んでいる子ども達がこれからどのような成長を示してくれるのか今から楽しみです。

(butsuen)

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第3回コラボイベント

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2012年 9月 19日 水曜日

 9月14日(金)、広島市西区民文化センターにおいて、玉井満代先生との第3回コラボイベント「9歳までの“読み”の態勢づくり」を開催いたしました。

 前回は、弊社が毎年実施している「夏のおかあさんセミナー」を兼ねたもので、非常に多くの保護者の方にお越しいただきました。それをうけての今回の第3回イベントでしたから、前回ほどではなくても、今回も少しでも多くの方にご来場いただければいいな、でも、予想より少なかったら・・・などと、事前準備の段階からスタッフ一同あれこれ思い悩んでいましたが、イベント当日は、今回も会場の席がほぼ全て埋まってしまうほど多くの方にお越しいただくことができました。これだけ多くの方々に関心を持っていただいたことに、大変感謝しております。

 イベント3お忙しい中、非常に多くの方に足をお運びいただき、玉井先生の情熱的なお話や、家庭学習研究社の子どもの発達に関する考えをお伝えさせていただいたことに、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 また、前回につづきまして、当日来場してくださった方のアンケートの中から、ほんの一部ですが、以下にご紹介させていただこうと思います。

☆いつも塾から目線ではなく、家庭の様子をくみとって話をして下さり、ありがとうございます。毎回、振り返り反省しています。また、今日から子育てをがんばろうというやる気ももらって帰れるので、いつも参加させていただいてます。

☆音読の大切さ、子どもへの愛情の伝え方、将来の子どもの自立を見据えた上で、今すぐに意識改革できるようなためになるお話盛り沢山でした。ありがとうございました。

☆今までも案内をいただいていたのですが、きっかけがなく、今回は思い切って参加し、内容の濃い話に大満足です!今までも参加すればよかった…と後悔です。ありがとうございました。現在3年生のため、今日の内容は音読についても、算数の時間の概念についても「まさに!」という話でした。

☆子育ての最終目標は子どもの自立である、と言われた事がとても印象的でした。目先の事にとらわれずに就職させる事を親の仕事であると考え、globalな社会で生きていけるように育てていきたいです。

☆将来子どもを自立させる為に具体的になにをしていけばよいか、いつもわからずにいます。今回のお話で、音読・読書もそれにつながることと思い、身近なところから取り組もうと思いました。

☆夏休みの間、勉強習慣をつけたいと思い二人で張りきっておりましたが…なかなか出来ずイライラしてばかりでコンプレックスだけ与えたような夏休みでした。先生のパワーと教育の原点を思い出させて頂きありがとうございました。

☆父母として“ぶれないこと”が大切だということを再認識しました。初めて玉井先生の講演を聴かせて頂き具体的な教育の事例を教えて頂きたく思いました。読みきかせ、音読を楽しんでやっていきます。心の成長にもつながりますね。

☆「もしかしたら…大事なことを忘れかけていた」から、本日この場に来たのかなと思いました。子どもへのぶれない教育目標を改めて考えることができました。算数(数学)は、プロセスとイメージが大事ということに共感しました。

(butsuen)

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2012後期講座開講

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2012年 9月 12日 水曜日

 9/3(月)の週より、2012後期講座が開講いたしました。夏期講座に初めて参加した後、そのまま引き続いて後期講座も通われる子どもさんもいますので、夏を経て、前期講座終了時よりさらに増加した会員数での後期講座スタートとなりました。今回は、後期第1週の授業の中から、玉井式1年部の様子をご紹介させていただこうと思います。

 今週の「ものがたり算数」は、『読んで考えよう』という単元で、いつものようなアニメーションを使用した物語ではなく、長文を自分で読んで考える回でした。

 まず、先生が読み聞かせを行った後、「お話クイズ」として、お話の内容に関して子ども達に質問していきます。子ども達は、必要であれば質問に対応する箇所に下線を引きながら、クイズに答えるのですが、驚いたことに、こちらが何も指示をしないうちからテキパキと線を引いていく子もいました。確認するときちんと「お話クイズ」の質問に対応する部分を正確に押さえています。考えてみれば、1年生であっても、これまでにも同様の形式の設問に取り組んでいますし、毎週「できたかな?プリント」に取り組んでいるわけですから、長文への取り組み方を確立させつつある子にとっては、この作業はさほど難しいことではないのかもしれません。それにしても、子ども達の飲み込みの速さ、理解力の高さに驚きました。

 玉1年後半に実施した「かたちの形」は、『かたちの復習』の単元で、以前にも取り組んだことのある「さいころの展開図」に関する問題です。「向かいあう面の目の数を合計すると7」というさいころの決まりを応用し、隠れた面の目の数を考えます。ここでも驚いたことに、向かいあう面の目の数の合計が7であるという事実に関して、クラスの全員が「知ってます!」と答えてくれました。自分が子どもの頃を思い起こすと、さいころの目の数を足すなんてほとんど考えたこともなかったような気がしますが・・・。プリントの設問に関しても、すぐに答えを導き出せる子もいますし、少し悩んでしまう子も、簡単なヒントを出すだけですぐに答えにたどり着きました。

 今回のクラスは、5月頃にも臨時の代講を担当したことがあるのですが、その頃はみんなまだとても幼く、机に向かってプリントに取り組むことや意見を発表することすらおぼつかない様子でした。ですが、今回は、授業開始時刻にあわせて自分で机の上を片付け、筆記用具を準備し、姿勢を正して待つことができていたり、授業中も発表はきちんと挙手をして発言できていたり、色々な点で大きく成長した姿を見せてくれました。子ども達は本当に成長が早いなあと感じた次第です。

 それともう一つ、授業の内容と直接関係はないのですが、子どもの記憶力の良さに驚かされた件がありました。このクラスでの代講は約4か月ぶりだったのですが、「みんな、先生の名前を覚えてますか?」と聞いたところ、「顔は覚えてるけど、名前は覚えてません」「知らんよ」などと寂しい答えが続出しました。寂しいけど、久しぶりだし仕方ないか・・・と思った時、一人の女の子がにこやかにスッと手を挙げ、「私はわかります。○○○先生です」と、何とフルネームで答えてくれたのです。4か月前に一度自己紹介したきり、私の名前について話す機会は全くなかったどころか、顔をあわせることすらほとんどなかったにも関わらず、顔も名前も完璧に覚えてくれていたのを知って、思わず「ありがとう!」と感激してしまいました。そして、数か月前にたった60分間の授業を担当した私のことをしっかり覚えてくれていたことを知り、「先生」として子ども達の前に立つことの喜びと重みを改めて実感した出来事でした。

(butsuen)

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