「玉井式」と「ジュニアスクール」

夏期講座が終了し、今週から後期講座が開講いたしました。開講初日の様子はまた後日ご紹介させていただくとして、今回は、夏期講座終了後に問い合わせがあったことなどで、「玉井式国語的算数教室」と「ジュニアスクール」の違いについて改めて考える機会がありましたので、それについて少し書かせていただこうと思います。
通常講座では定期的にクラスに入る機会がありますし、夏期講座でも、玉井式、ジュニアスクールそれぞれにフォローとして入らせていただきました。どちらも子ども達が楽しく学んでいる点では共通しているのですが、一見して分かる違いは、玉井式はアニメーションを使用していること、ジュニアスクールは算数と国語に教科分けされていることでしょうか。
玉井式は、アニメーション映像を補助的に用いながら、イメージング力や文章読解力の向上を大きな目標としている講座です。学校教科書よりも早い段階でやや難しい内容を扱いますので、慣れるまでは少し戸惑う子どもさんもいるかもしれませんが、アニメーションが視覚的に子どもの取り組みを助けますので、やや難解な内容であっても一定の対応が可能となります。大人であっても視覚によって外部情報の多くを得ているといわれていますから、発達途中である低学年の子ども達が取り入れやすい視覚情報をつかって取り組むカリキュラムは、効率的で理にかなった学習方法であるともいえます。こうしたアニメーションを使用することによって、一度の授業で多くの情報を発信することが可能になりますので、授業内容も自然とスピーディにテンポよく進んでいくことになります。
一方、ジュニアスクールは、先の中学受験にもつながる算数と国語の基本部分を押さえつつ、様々な学習要素を取り入れることで、主体的に考えながら「学ぶ楽しさ」を知ってもらうことを重視している講座です。これから先、授業や講義の内容などから必要な知識を吸収し、それを自分で消化し理解できるようになるためには、きちんと話を聴いて主体的に考える力が必要不可欠ですから、低学年のうちに授業の中でそうした素地を培うことも重要なねらいの一つになります。ですから、ジュニアスクールでは、できるだけ学習内容の一つ一つについて子ども達がじっくり考えるための時間を設け、算数・国語それぞれの重要単元への理解を深めて、確実に身につけられるようカリキュラムが組まれています。
保護者の方からは「一体どちらが良いのか?」というご質問をいただくことが多いのですが、どちらの講座も中学受験を含めた将来を見通し、その学力基盤を築くという点では共通しています。ただ、そこに至るアプローチ方法がそれぞれ異なっており、どちらが適しているのかは一人ひとり違いますので、2つの講座の特徴をご理解いただいた上でご判断いただければと思います。また、事前に本部事務局までご連絡いただければ、どちらの講座も随時体験として参加することができますので、子どもさんには実際に授業を受けてもらい、保護者の方も授業を見学された上でご検討いただくことも可能です。
ちなみに、今回の夏期講座では、玉井式・ジュニアスクールの両方を受講してくれた子もいて、そのうち何人かの声を聞くことができたのですが、話を聞いた限りではみんな「両方楽しかった!」という答えでした。私にとってはとてもありがたい言葉でしたが、残念ながら、「玉井式とジュニアスクール、どちらがいい?」という質問に対する答えにはなりませんね(笑)
(butsuen)