ほたるを見にいこう!

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2013年 5月 23日 木曜日

 私の地元は県北なのですが、先日帰省しているとき、所々で「ほたる祭り」の看板をみかけました。今年も、ほたるの季節がやってきます。家の前の田んぼに、当たり前のようにほたるがいる地域なので、毎年ほたるを見て育ちました。小学生の頃、ほたるが身近な存在であったので、ほたるの一生を本で読んだり、授業でほたるについて学び、きれいな川がどれだけほたるにとって大切かなど学べました。しかし、先日ほたる祭りの話を子ども達にしてみると、「ほたるを1度も見たことがないよ。」という子が意外に多くとても驚きました。確かに市内はほたるが見られる場所は限られるので、見たことないという子の方が多数派なのかもしれません。

 夏の風物詩として、ぜひ足を運んでみていただきたい「ほたる祭り」。とても良い思い出ができると思います(入園料なども必要ないという点も魅力です♪)。小川にほたるがたくさん飛んでいて、時には光の波を見ることもできます。向こうの方から光が押し寄せてくる光景は、本当に感動します!出店が並ぶ通りを抜け、小川の方へ向かうと、水の流れる音を聞きながら静かに楽しめる場所もあり、にぎやかなお祭りとはまた違った良さを味わうことができます。県北で言うと、川根や君田も有名ですが、灰塚(三良坂)のほたる祭りも落ち着いている雰囲気でおすすめです(^^)

 各地の気候などによりばらつきはありますが、6月上旬から7月中旬ごろにかけて、県内各地でほたるを見られます。県北はさすがに遠すぎるかもしれませんので、お近くでほたるを鑑賞できる所へ、ぜひ足を運んで見られてはいかがでしょうか。
そして、ただ鑑賞するのもよいのですが、ほたるを見ながらお子さんにほたるについてお話ししてあげると、さらに楽しさが増し、野外活動としての勉強にもなると思います。参考までに豆知識をご紹介します。 

ほたるの一生は約1~2年です。そのうち私たちが見ている成虫のほたるでいられる時期は約1週間です。それ以外の時期は何をしているのかというと、幼虫時代は、大人になるために川の中でひたすらカワニナやタニシといった貝を食べています。そのため、これらの貝が生きられるきれいな川にしかほたるも生息できません。しっかり食べて成長し、さなぎになり、しばらくしたら成虫になれるのです。成虫になると水しか飲まないそうです。本当にほたるにとって、きれいな水は欠かせませんね。
 また、光を放ちながら、仲間同士でコミュニケーションをとったり、オスとメスが会話をしたりするのですが、大きな光を放っている方がオスです。体の大きさはメスよりも小さいのですが、メスに自分をアピールするためにメスよりお腹の光る部分が大きくなっています。もし、手や服にほたるがとまったら、そっと観察してみてください。 

今回、ほたるについてばかりご紹介しましたが、記事をきっかけにほたるを見に行くという方がいらっしゃればとても嬉しく思います。好条件の日は、雨上がり、蒸し暑い、風が吹いていない夜の8時から9時だそうです。機会があれば、ぜひ足を運んでみてください♪
ほたる

(makino)

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