ものがたりを読む授業

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2013年 1月 23日 水曜日

 後期に入り、3年生は徐々に授業でアニメを見る回が減っていきます。これまでアニメで見ていた物語も、長文を読む授業が増え、1月以降はずっと長文を読み進めています。今回は、そんな3年生の授業の様子をご紹介いたします。

後期に入り、物語はクライマックスに達し、毎回ドキドキする内容や続きが気になる回ばかり続いています。毎週アニメを楽しみにしていた子は、12月末に今後はアニメがないという事を知ると、とてもがっかりしていました。

それでも、授業が始まり物語を読み進めると、すぐに自分の頭の中で情景をイメージし、楽しんでいる様子です。読み聞かせの最中も途中で「ほらね!やっぱり!」など声を発しています。また、読み聞かせの後、お話の要約を尋ねると、しっかり順序立てて話してくれます。すでにアニメを何度も見ているため、登場人物一人一人をすぐにイメージできるようで、活字で得た情報をスムーズに頭の中で映像化できているようです。さらに、これまでのお話で勉強した王国の民族関係や歴史などについて説明できる子もいます。お話を断片的に捉えるのではなく、全体の流れもしっかりとくみ取れていることに、とても驚きました。

また、お話の中で「ひれ伏す」という単語が出てきて、どんな言葉だろう…とつまずく子がいました。すると「王様とかに『はは~!』って頭下げる事だよ」などと他の子や先生が動作を交えながら教え合い、難しい言葉の意味も確認できました。

さらに読み進めると、王様が少年を「1/3分間」見つめる場面がありました。子ども達は文章を読んだ後、それを秒に直す問題に取り組みました。みんな見事答えの「20秒間」を導き出すことができると、「20秒見つめ合うって、とっても長いね!みんなも20秒間見つめてみましょう!」という先生の声掛けで、実際にお友達と見つめ合うことにしました。合図と同時にみんな一生懸命目を合わせていますが、10秒すぎたあたりから笑いがこらえきれず、「え~!まだ~!?」と何度も笑いながら予想以上に時間が長いことに驚いていました(男の子と女の子のペアーはさらに恥ずかしそうで、たまらず目をそらしてしまいました)。見つめ

文章を読むと、これまで映像で何気なく見ていた動作などが言葉で表現されています。物語の情景をイメージするだけでなく、言葉の意味を考えたり、実際に体験しながら国語の学習を深めることができる授業もとても魅力的であると改めて感じました。

 

(makino)

 

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