夏期講座の様子をご紹介します(3年生分数・小数の学習)

罫線

2013年 7月 26日 金曜日

 長い夏休みが始まりました。低学年部も夏期講座が開講し、校舎はとても賑やかになりました。 
 どのクラスも、無事に初日の授業を終えることができました。今回は、3年生の教室を覗いてきましたので、授業の様子をご紹介します。

 3年生の初日の授業では、分数と小数の学習をしました。玉井式では、これら2つの単元を分けず、同時に学習します。早い段階から、分数と小数の表し方のイメージを合致できるようにするためです。

ケーキ まず、丸い図を示し、身近な食べ物を例にながら分数について学びました。「この丸は、ケーキ1ホールだとします。みんなならどれくらい食べられるかな?先生は…6分の1くらいなら食べられるよ!」と先生が言うと、「もっと食べたい!半分いけるよ!」という子も。「え~!そんなに食べられないよ~!8分の1くらい!」など、色々な意見がでます。分数を習ったことのない子は、初めはよく理解できていな様子でしたが、図や身近なものを分ける作業を繰り返すことで、徐々に「○個に分けた△個分」という分数の意味が理解できたようです。その後も、ピザやお好み焼きなど、子ども達の発表に合わせながら図を区切り、分数での表し方、小数での表し方をじっくり学習していきました。

 基本的な分数の考え方が理解できたところで、全体の数を変えてみます。たとえば、全部で40個ある飴の8分の3の数を考える問題では、次のように2段階に分けて考えていきました。①図の全体を40個として、8個に分けた1つ分の数を考える(1つ分は5個)。② ①の3つ分はいくつになるか考える(5×3=15個)。
2段階に分け、整理ながら考えることで、一見難しそうな問題でも子ども達はしっかりと自分の力で解くことができました。一度、分数の意味を理解できてしまえば、色々な問題に応用がきくようです。 時間の分数

 授業終わりでは、「1分の6分の1秒は??」なんて問題にも挑戦しました。分数で表された時間を考える際も、同様に図を使いながら考え「1分は60秒でしょ。60を6個に分けた1つ分だから、10秒です。」としっかりと答えてくれました。

 今回は、色々な分け方が勉強できた授業でした。今回の学習は、後々分数や小数のかけ算や割り算を習うときにも役立ちます。今のうちは丁寧に段階を踏んで考えたり、図を描きながら取り組んでもらい、土台となる力をつけてほしいと思います。

 

(makino)

トップに戻る

映画「夏休みの地図」を観てきました

罫線

2013年 7月 17日 水曜日

 夏休みの地図先週の土曜日、目の前に鮮やかな水色のワンピースを着た小さな女の子が歩いていました。同じ方向に歩いていたので、しばらく見ていると、女の子やその隣の少年に握手を求める人達が。よく見ると、映画「夏休みの地図」に出演している本屋敷 健太くん(田辺健斗役)と有本 唯良ちゃん(田辺梨紗役)でした。その日は、八丁座で上映後に舞台挨拶があったそうなので、その帰りだったのでしょうか。

 広島発のこの映画。みなさんはもうご覧になられましたか?先月、職場の同僚数名で試写会へ行きましたが、家族で観に来られた方も多いようでした。せっかくなので、今回は映画のご紹介をします(^^)

**ストーリー(「夏休みの地図」HPより)**
http://www.natsu-chizu.com/map.html映画あらすじ

 映画は、脚本家鴨さんのふるさと広島で映画をという熱い気持ちから生まれた作品です。舞台挨拶では「みんなが作った映画。All 広島の映画。」と述べられるほど、鴨さんの広島を思う強い思いを中心に広がる人々の思いがつめこまれた温かな作品でした。

 原爆からの復興と発展、そして今現在の広島駅前の再開発で変わろうとしている広島を過去の写真や地図、街の人々の声を聞いて、学ぶことができ、子ども向けとしても、とてもよい作品です。また、大人がみると、うつり変わる街に住む人の声や思いを聞き、心に感じるものがある作品でした。

 ストーリーや街並みを楽しむ以外にも、個性たっぷりの役者の方、子ども達の演技も楽しめます。個人的には、主役の健斗くんの目力の強さや、奥菜恵さんがお父さんや健斗くんを広島弁で思いっきり叱るシーンもとても好きでした♪

 公開は7月19日までのところが多いようです(もっと早くご紹介すればよかったと今さら思うのですが…)。八丁座では、26日まで上映を延長するそうです。

 夏休みの自由研究で、今年は「街の地図作り!!」というきっかけになるかもしれません。ぜひ、足を運んでみてください。

 

(makino)

トップに戻る

授業体験で・・・

罫線

2013年 7月 10日 水曜日

 7月に入り、暑さが一層増しました。家の前の公園からセミの声が聞こえ、さらに暑さを感じます。今週は、各地で30度を超える暑さが続くようです。山梨県や関東地方では、先日最高気温39度を超えた場所もあるとか…。

 低学年部夏期講座の開講日も迫ってきました。低学年部の夏期講座は、ほとんどのクラスが午前中に授業を実施するので、歩いて通塾する子やバスや電車を乗り継いで通塾する子が増えます。午前中とはいえ、帰宅時は炎天下の中歩いて帰ることになるので、くれぐれも熱中症などに注意して通塾してください。

 さて、先週、授業体験を希望される方がいらっしゃいました。玉井式とジュニアスクールのどちらに通うか、両方の授業を体験してから考えたいとのことでした。体験授業では、お子さんには初めから授業に入ってもらい、保護者の方には講座の内容について説明させていただきます。初めに、お子さんを教室に案内しましたが、とても緊張している様子でした。お母さんから「がんばって!」と送り出されましたが、不安そうな面持ちです。お母さんも少し気にされながら、しばらくの間講座について説明したり、お子さんのことについてお話を聞いた後、改めて保護者の方と様子を見に教室に入りました。

 すると、授業初めとは打って変わり、すっかりクラスに馴染んで授業に参加できています。「お母さん、来んでいいよ!」とすっかり普段の調子に戻っているようで、お母さんも安心されました。また、いつの間にか隣の女の子と机をくっつけ、仲良く座っていました。授業は、最後のサイコロの問題に取り組んでいるところでしたが、「ここも、7!」「ここも、7!」とみんなと元気に声を合わせ、サイコロの向かい合う面が「7」になるという決まりを大合唱♪楽しく授業を終えることができました。授業体験

 授業終了後、体験を終えたお子さんの所へ行くと、授業やクラスの様子など、たくさん話してくれました。席を移動していたことについて尋ねると、分からない所はその子に聞けるようにと移動したそうです。「授業中、色鉛筆も貸してくれたよ♪」と、とても嬉しそうでした。また、話をしていると、クラスの男の子が走ってきて、「先生が、これを使ってお家で復習するといいよだって!」と、使い終えたサイコロの教具を持ってきてくれました。初めのお母さんとのお話で、お子さんが一緒に勉強する子達の雰囲気を心配しているとのことでしたが、クラスの優しい雰囲気がとっても気に入ったようでした。「このクラスの子達と一緒がいい!!」と、気持ちが決まり、すっきりした顔で帰られました (^^)

 授業内容も大切ですが、雰囲気や環境が合うかという点はより重要です。楽しく授業に参加できるクラスに巡り合えたようでこちらも安心しました。ぜひ、今後授業だけでなく、周りのお友達と過ごす時間も楽しんでもらえればと思います。
 

(makino)

トップに戻る

夏のおかあさんセミナーを開催しました(その2)

罫線

2013年 7月 3日 水曜日

 前回と今回にわたり、「おかあさんセミナー」の様子についてご紹介します。今回のセミナーでは、「夏休みの親子の会話」についてお話しさせていただきました(セミナー前半の内容については、前回のブログをご覧ください)。そして、最後に「子どもに反省を促す会話のコツ」について、お話しさせていただきました。
 子どもとの会話は、楽しいことが理想ですが、ときには反省を促すために注意したり、言いづらいことを伝える必要があります。しかし、ただ叱るだけでは、子どもは「おかあさんは口うるさい」と感じるだけで終わってしまいます。では、どんな声のかけ方がよいのでしょうか?
 そこで、今回「ポジティブなサンドイッチ」についてご紹介しました。
ポジティブなサンドイッチ これは、簡単に言いますと「ほめて、けなして、ほめる」という声のかけ方です。いきなりお子さんを注意するのではなく、まずお子さんの良い点をほめ(承認)、続いて改めるべき点を伝え反省を促し(修正)、最後に日頃の感謝の言葉を伝えて締めくくります(感謝)。
 会場にお越しいただいた皆様には、実際に「ポジティブなサンドイッチエクササイズ」に取り組んでいただきました。先程述べたように、「承認・修正・感謝」の各欄に、お子さんを思い浮かべながら、我が子にどのように声掛けをするか書いていただきました。書いた内容を発表する場などは特にありませんでしたので、どのような声掛けを考えられたのかは分かりませんが、とても熱心にエクササイズに取り組んでくださいました。また、当日は大雨で休校だったこともあり、お母さんと一緒に参加していたお子さんは、お母さんが自分の何について褒めてくれるのか、何を感謝してくれているのかと、横から覗き込んでいる姿も見られました。嬉しそうにそれを読む姿をみて、やっぱり子ども達は、認められたり褒められると嬉しいのだと感じました。
 低学年は、まだしつけをしている段階なので、注意することも多いと思います。特に、夏休みは子どもと過ごす時間も多いので、注意する場面も増えます。しかし、一つ一つをただ注意するだけでは、子どもの自尊心を傷つけるだけになってしまうので、次第に子どもも耳を傾けなくなってしまいます。普段お子さんを注意する際、少し意識して、愛情のこもった言葉と一緒に声掛けをしてみてください。お子さんの反応も変わってくるかもしれません。
 以上、一部ではありますが、セミナーの内容についてご紹介させていただきました。当日お越しいただいた皆様にはアンケートに沢山のご感想や温かい言葉をいただきました。心から感謝申し上げます。今回のセミナーは、スタッフ全員に出番を設けるなど、新たな体制で試みました。いかがでしたでしょうか?(当日はとても緊張していました!無事セミナーを終えてとてもほっとしています…)
 次回もお越しいただける皆様が「よかった!」と思えるよう、スタッフ一同準備してまいります。ぜひ、ご参加いただけますよう、よろしくおねがいいたします。
 

(makino)

トップに戻る

夏のおかあさんセミナーを開催しました(その1)

罫線

2013年 6月 26日 水曜日

 先週、「夏のおかあさんセミナー」を実施しました。当日は、大雨のため学校が急遽お休みになったり、交通機関に影響が出てしまったりと、会場へお越しいただきにくい日となってしまいました。お足元の悪い中、ご来場いただき、ありがとうございました。一方、敢え無く来場を断念された方も多くいらっしゃったようです。今回のセミナーにつきまして概要や玉井先生のお話、当日のアンケートなど、ジュニアブログでご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。次回のセミナーを楽しみにお待ちください。

 さて、セミナーでは、玉井先生の講演に続き、当社から「夏休みの親子の会話について」について3つのパートに分けてお話しさせていただきました。今回は、スタッフ総出で、会話の例を寸劇で紹介したり、進行を務めたりと、新たな体制で試みましたが、いかがでしたでしょうか?
夏休みは子どもと過ごす時間が増えるため、子ども達と会話をする場面も増えます。お越しいただけなかった方もいらっしゃるので、当日の内容を2回に分けてご紹介します。ぜひ、ご参考にしていただければと思います。

 まず、「親子の信頼を深める会話」についてお話ししました。会話をするにあたり、親も子どもも楽しくなるような会話をしたいものです。お互いが自分の思いを伝えるとともに、相手の思いも受け止められる会話ができれば、会話は楽しいものとなります。  
話題が発展していく会話を「開く会話」といい、逆に途切れてしまったり、収束してしまう会話を「閉じる会話」といいます。「開く会話」ができれば、会話を通して親子の絆も深まっていくでしょうが、現実は、親は忙しいのでなかなか子どもの話を聞く余裕がなく、「閉じる会話」になってしまいがちです。
そこで、「開く会話」をするために気を付ける点についてご紹介しました。まずは、“子どもの目を見て話をする”こと。私達は相手の目を見て話すことで互いの真意を確かめ合い、コミュニケーションをとります。親がそのようにしていない場合、子ども達もそれで良いと学んでしまいます。近年、成人の「コミュニケーション不全」が問題視されていますが、私生活から気をつけることが必要のようです。また、親が子どもの話を聞かないことは「人の話は聞かなくて良い」と子どもに教えていることと同じことだそうです。子ども達は、本当によく大人の姿をみているので、改めて気をつけなくてはいけませんね。その他にも、「子どもの気持ちに寄り添うこと」など気を付けていただきたい点があります。当たり前のことですが、意外と忙しい中ではできてなかったとアンケートでもご感想をいただきました。改めて普段の会話について見直す機会となれたのではないでしょうか。

 続いて、間もなくやってくる夏休みにむけ、「日々の会話を通して子どもの考える力を伸ばす方法」についてお話ししました。
会話の流れは、まず、親から子どもに「これどう思う?」と話題を持ちかけるところから始まります。続いて、子どもが出した意見を肯定的に受け止め、分からないことなどは親と一緒に図鑑やインターネットなどを活用して調べ、解決する楽しさを教えてあげます。
このような会話を通し、子どもの考える力や表現する力、理解する力が育ち、さらには会話を通じて学んだことがよく記憶されます。この時期の子ども達は、好奇心旺盛です。せっかく時間にもゆとりのある夏休み、このような会話を通してお子さんとご一緒に色々なことについて考えたり調べたりしてみてはいかがでしょうか。

 予想はしていましたが、長くなってしまいました。次回は、パート3「子どもに反省を促すときの会話のコツ」についてご紹介したいと思います。

(makino)

トップに戻る