視点を変えて

罫線

2013年 4月 10日 水曜日 くもり

 エッシャー 子どものころ、エッシャーの作品やだまし絵が好きでした。エッシャーの「滝」と「上りと下り」の二つの作品を見た時、衝撃を受けたことをよく覚えています。ずっとその絵を見て、「どうなってるの!?」と不思議でならず、絵に見入っていました。美女と老婆また、授業で、だまし絵を見せられた時、「女の人!」「老婆!」など視点を変えると新しい形や絵が見える瞬間に「見えた!!」と大きな喜びや面白さを感じていたこともよく覚えています。

 

 今回3年生の「かたちの形」では、図形を見て、三角形と四角形がいくつずつ隠れているか探してもらいました。
下の図にいくつの三角形と四角形が隠れているかわかるでしょうか。三角形と四角形

答えは、三角形四角形ともに、12個ずつあります。

 このような問題を解くためには、前述のように、いかに視点を変えて一つの図形をみることができるかがポイントになります。小さな図形を組み合わせ、大きな三角形や四角形が隠れていることに気付いたり、同じ形でも異なる向きの図形に気づけると、より多くの形を発見できます。

 今回、初めてこのような問題に取り組んだ子もいました。小さな三角形はすぐに見つけられましたが、大きな三角形をなかなか見つけられません。それでも、子ども達はゲーム感覚で楽しみながら「隠れた図形」を探していました。「かたちの形」は70分授業の終わりに取り組むため、集中力がきれてしまうこともあるのですが、この日一番の集中力を見せてくれました。黙々とプリントに見つけた図形に色を塗っていき、時々「あった!」と声がします。一つでも、新しい図形の形が見つかれば、その形を回転させた形が隠れていないかチェック。一気に4つ新しい図形を見つけることができた時はとても嬉しそうでした。
 しかし、残念ながら、今回は三角形と四角形の両方の数を見つけ出せた子はいませんでした。特に四角形の場合、三角形より頂点の数が増え、より多様な形に変形するので、一つ一つの形を見つけ出すことが難しいのです。四角形12個全部を誰も発見できず、授業終了時間になってしまいました。それでも、「お家で探そう!」と張り切ってプリントを持ち帰ってくれました。
 今回、授業終了時間まで本当によく粘ってたくさん考えました。なにより、視点を変えるということを楽しんでもらえたことを嬉しく思います。
このような問題は、今後も時々登場するので、是非、次回挑戦する時は、全員全問正解を目指し、がんばってもらいたいと思います!

 

(makino)
 

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