夏期パズル道場の様子をご紹介します

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2013年 8月 21日 水曜日 晴れ

 お盆が明け、また校舎が賑やかになりました。低学年部では、昨日から2日間、三篠校と五日市校でパズル道場を実施しています(明日から2日間は広島校、己斐校の2校舎で実施します)。昨日、初日のパズル道場の教室へ行ってきましたので、講座の様子をご紹介します。

 初日の授業では、ペーパーパズルと教具パズルに取り組んでもらいました。ペーパーパズルでは、1人1冊ずつテキストを配り、自分で問題を選びながら解いていきます。そして、1ページ解き終えるごとに先生に丸つけをしてもらい、全て正解すれば他のページに進めるという形式です。開始の合図と同時にどの子もよく集中し、黙々と取り組んでいました。

 しかし、初めてパズル道場を受講する子にとっては、中には思うように解けない問題に直面することもあります。子ども達の中には、紙折りの問題(折り紙を折って一部切り取り、再度開いた時の形を考える問題)など、なかなかイメージできず、ずっと手が止まってしまっている子もいます。そのような場合は、教室の後ろに折り紙やサイコロなど、色々な教具が揃えてあるヒントコーナーを利用してもらいました。紙折りの問題で苦戦していた子とヒントコーナーへ行き、折り紙とはさみで実際に形を作ってみることにしました。慎重に、折り紙の折る向きなど折り、問題のように切りとって開くと、「あ~!」ととてもすっきりしたようです。すぐに答えを書き込み、先生にもっていくと見事合格をもらえました。各自時間いっぱい、一生懸命問題に取り組めました。

 夏パズル(タングラム)後半では、「タングラム」、「カエルさんジャンプ」、「フォーキューブ」など教具パズルに取り組んでもらいました。後半も前半と同様に、各自で取り組むパズルを選んでもらいます。三角形と四角形に切り分けられた木のパズルを元の枠に戻す「タングラム」や、カエルの教具を指で跳ねさせ、バケツにうまく入れる「カエルさんジャンプ」は、子ども達から人気があり、開始の合図と同時にすぐにいっぱいになりました。

 ナインキューブ(写真)一方、「フォーキューブ」は、難易度が高く、子ども達も一度は挑戦してみるものの、多くの子が断念しやすい教具です。このパズルは、各面に色がついた4つのキューブを2列に並べ、面ごとに色をそろえるパズルなのですが、面の外側の面だけでなく、キューブを2つずつに分けた時の切り口の面まで色が揃うように組み合わせなくてはいけません。外側はそろえる事ができても、切り口の色まで全て揃えるとなると、大人でも苦戦してしまいます。今回、私も挑戦しましたが、とても時間がかかりました。

 このフォーキューブにひたすら取り組む1年生の男の子がいました。先生の開始の合図と同時にフォーキューブに取り掛かると、ずっと試行錯誤を繰り返しています。隣の席にもう一つフォーキューブを用意してあったので、他の子も挑戦するのですが、しばらく粘ると、やっぱり別の教具へ移っていきます。それでも、その子だけは、終始「フォーキューブ」にかじりつき奮闘していました。終了時間の直前に、ようやくその子が「先生!できたよ!」と大きな声で呼び、確認すると、本当にすべての面を自力でそろえることができていました!その子が持つ集中力の高さと粘り強さに、とても驚かされました。

 夏期パズル道場は、本当にあっという間に終わってしまいますが、その分、考えることの楽しさや閃いた時の喜びを沢山実感してもらえるよう、中身の濃い講座を準備しています。一つ一つのパズルを自分のペースで楽しんで、考える力を身につけてもらえればと思います。

 

(makino)
 

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