玉井式2年部の授業参観を実施しました

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2013年 10月 17日 木曜日

 今週、急激に寒さが身に染みるようになり、ようやく秋を感じるようになりました。
引き続き玉井式では、授業参観を実施しています。先週は、玉井式2年部の保護者参観を実施しましたので、授業の様子を一部ご紹介します。

 今回、2年生は「水のかさ」について学習しました。まずは、色々なものにかさの単位が表記されていることを知ってもらうため、先生が用意した実物を子ども達に見てもらいました。ペットボトル、牛乳パック、洗剤など…「mL」や「L」を見つけると、「あった!!」とみんな大喜びです。また、おなじ量のものでも、「1L」と「1000mL」「1ℓ」など異なる単位で表記されていたり、「ℓ」の表記の仕方が違う場合もあることが分かりました。

 続いて、単位換算について学習します。このクラスの子ども達は、単位換算の基本となる「1L=1000mL」「1L=10dL」についてすでに学校で習っていました。今回は、さらに「mL」と「dL」の関係についても実物を用いながら考えました。
先生が、1Lの牛乳パックと100mLと書かれたカップを取り出し、「1L=1000mLだから、この牛乳パック1本分は、100mLのカップが何杯分でしょう??」と尋ねます。子ども達は、すぐに「10杯分!」と元気よく発表しました。100mLが10杯分で1000mLなので、大正解です!
 さらに先生が、「じゃあ、1L=10dLとさっき答えてくれましたが、牛乳パック1本分は、1dLが何杯分でしょうか?」と尋ねました。この投げかけにも、すぐに「10杯分!簡単~♪」と答えてくれました。そこで、「100mLも1dLも10こ集まると1Lになるということは…2年参観100mLと1dLの量は…」と先生が言いかけなると「同じ!」と子ども達がすぐ反応しました。先程の100mLと書かれたカップを先生が裏返すと、裏側には「1dL」と書かれています。「そう!100mL=1dL、100mL=1dL…ということです!」と、繰り返し先生が言いながら、カップをくるくる回し2つが同じ量であることを視覚的に確認できました。

 「ものがたり算数」では、「割合」につながる問題にも取り組みました。今回のお話は、王国の結婚パレードが行われている場面でした。たくさんの出店が並ぶ中、主人公が香水屋さんに立ち寄り、お店のお姉さんに香水の作り方を教えてもらっています。香水は、「香りのお水」を50mLと「虹色の噴水のお水」を200mL混ぜて作られるそうです。子ども達には、お話に出てきた香水に関する問題に取り組んでもらいました。

 「虹色の噴水のお水」を4dL使うとき、同じ香水を作るには「香りのお水」はどれくらい必要か考えます。問題文を読みましたが、初めは、ほとんどの子が文章の意味を理解できませんでした。2年生にとっては難しい問題なので無理もありません。この問題を解くには、問題文の4dLを見て、「虹色の噴水のお水」が200mLから2倍増えたのだと気づき、片方の水が増えたからもう片方の水も2倍増やせばよいと理解できれば、答えに辿りつけます。しかし、自力で解くのは大変です。玉井式では、ヒントを活用しながら取り組む問題も多くあります。今回も主人公が再び登場し、両方の水の量を同じように増やしていく様子を図で分かり易く示しながら説明してくれました。2年参観②ヒントをみて、改めて問題に取り組むと、「虹色の噴水のお水」が2倍増えているから、同じように「香りのお水」を2倍すればよいと理解でき、ようやく答えに辿りつけました。よく頑張りました!

 

最後に、先生と水で希釈して作るジュースなど、子ども達にとって身近な例を挙げて振り返りました。ジュースの原液だけ量を増やすと味はどうなる??水だけ増やすとどうなる??と先生が質問しながら、片方の量を増やした場合、もう片方の量も同じ分だけ増やさなくては、同じ濃さのものができないことを子ども達もよくイメージできていました。参観後、保護者の方からのアンケートを見てみると、「難しい内容で感心しました。」という声や「自分の子どもがちゃんと理解できたか少し心配です。」という声がありました。本格的な割合の勉強などは高学年から始まりますので、今のうちはお家の方と一緒に、身近なものでしっかりと感覚をつかんでもらいたいと思います。

次回は3年生の参観の様子をご紹介します。

(makino)

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